旅 日 記
飛騨せせらぎ街道 高山、牧歌の里 2005年7月13日(水)
早朝4時40分、なんと美しい空、そして雲なんだろう。まだ梅雨は明けていないが・・・。今日は何だか良いことが起こりそう・・・。滋賀県東近江市、道の駅愛東マーガレットステーションの近くで見た朝焼けである。
以前からラベンダーを見に行こう・・・と何度も言われていたが、富良野のラベンダーを見た後では近場で行けるところなどないじゃん。ところが昨日の夕方、突然、
「明日休みやろ。雨も降らんようやし、清美ラベンダー園へ行こ。」
と言い出した。そんなこと急に言われても・・・。
「レストハウスせせらぎで飛騨牛のステーキ、食べさしたるやん。」
なに? ステーキ? それなら話は別・・・と言う訳で急きょ出発となった。何度か走っている道だし何も問題はないが、同じ行くなら? そこでいろいろ考えた。よ〜し、3時出発だ〜。
郡上八幡から坂本トンネルを抜け、道の駅パスカル清美に到着。ちょうど8時、予定通りである。ここにもラベンダー畑はあるが、ただ植えてあるだけでそんなに見応えがあるものではない。まだお店も開店前。トイレを済ませてそそくさと再出発。
飛騨せせらぎ街道はお気に入りの道。もう7月も半ばだと言うのにまるで新緑のようじゃん。いやまだ新緑と言ってもいいのかな? 溢れるばかりの緑と川のせせらぎ、そして岩つつじが可愛い花をつけ、清流に負けじと主張しあっている。
それにもましてこの爽やかさ。気温は18度。窓を開けると寒いくらいである。昨年の北海道もこんなのだったっけ。
9時半に到着したひだ清美ラベンダー園では一面の紫色が風になびき、心地良い香りをふりまいていた。この時を逃す手はないと蝶やミツバチが忙しそうに飛び回っている。
ばあさんも満足顔。どうにかこれで気持ちは治まったかな?
このラベンダー園は三度目だが、こんなに早い時間に訪れたのは始めてである。レストハウスせせらぎは営業しているが当然飛騨牛ステーキの時間ではない。ならば高山へ向かおう。なに? ソフトクリーム? こんなに早くから? ばあさん、ソフトクリームは時間など関係ないそうな。
高山は何度も来ている。いや通過していると言った方が正解であろう。我々夫婦は自然志向であり、いわゆる観光スポットや町並みなどにあまり興味はない。しかし、これだけ来ていながら何も知らないでは申し訳ないではないか。そこで先ほど高山観光の入門編をいろいろ教えてもらい、パンフレットもいただいた。
高山陣屋近くの神明町駐車場に車を止め、付近をそぞろ歩き。なに? 早速みたらし団子? 陣屋前朝市では何も買わないの? なに? 高山陣屋へも入らないの?
たくさんの人で賑わう上三之町の古い町並みで、いろんなお店を覗き込むばあさん。何のことはない、これではお得意のお土産屋さん巡りじゃん。
さて飛騨牛のステーキである。昨夜はあまり時間がなく、調べることが出来なかった。そこで教えてもらった牛肉屋さんが併設しておられるレストランへ。なに? 網焼きステーキがセットで9000円? いくらなんでもこんな高価なものを昼食に食するほど優雅な生活はしていない。
いかにばあさんのおごりだとは言え、こんなものを食べさせてもらったあかつきにはこの後、どんな無理難題を押し付けられるかわかったものではない。また恐れ多くてのども通らない。
恐れをなして高山を一目散に退散。もと来た道をレストハウスせせらぎまで。なんのこっちゃ。トホホ・・・。
気分を変えて・・・。次なる目的地、牧歌の里へ向かった。
二度目の訪問である。気温は22度止まり。曇り空だが時折晴れ間ものぞき、爽やかな風が吹きぬけ快適である。広いラベンダー畑にばあさんの気分も良さそうだ。鼻を近付け、良い香りを楽しんでいる。
しかし、三年前に来た時にはもう少し雰囲気があったような気がする。二度目で慣れの問題もある? 昨年北海道で素晴らしいものを見すぎた? だが畑の花たちを見ても、なんだか不揃いだし・・・。
そのときはカリフォルニアポピーが美しく咲いていたっけ・・・。その分ラベンダーの占める割合が増えている?
そのほか、例えば教会の建物には蔦が絡みつき、手入れを怠っているのでは? 年月と共に老朽化は避けられない? だがそれでは困るだろ? なに? そのほうが良い雰囲気?
しかしこれではここで結婚式を挙げようと思う若者がいるだろうか? 三年前は三男夫婦がグァムで結婚式を挙げた後であり、飛行機に乗れないばあさんは欠席を余儀なくされ、ここですれば良かったのに・・・と言っていたものだが・・・。
これだけの施設を管理し、継続していくということは大変な労力と資金が必要であろう。それが商売だと言ってしまえばそれまでだが、そこには外部からはわからない事情と言うものもあるだろうし・・・。
そう考えればファーム富田の富田さんというお方はどんなお人なんだろう。あんな素晴らしいお花畑が無料で自由に見せていただけるんだから・・・。ちなみにこの牧歌の里の入園料は1100円。
ばあさんがまたお土産を物色している間に涼しい風に誘われて、心地良くデッキで少し一眠り。帰りは高鷲インターチェンジから高速道路を利用。7時30分無事帰着。走行距離 624Km。
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