旅 日 記
弘前ロングステイ
下北半島一周 2007年10月15日(月)
ここに来て好天が続くとの天気予報。そこでいよいよ下北半島へ出かることにした。しかし一周するとなると・・・え〜? 500Kmもあるの? ならば4時半に出発だ〜。
7時15分、むつ市を経て恐山に到着。青空が広がり風は全くなく、寒さも感じない。
境内には温泉施設もあり6時から入れるそうだが、何分走行距離が500Kmとなると今日はその時間もなさそうである。
霊場の名にふさわしい荒涼とした地獄から、極楽となぞらえられた美しい白い砂浜の宇曾利湖を経て、一周ゆっくり歩いて1時間たらず。
いかに無信心な我々と言え神妙な雰囲気を味わいながら、人影のない厳かな霊場を静かに散策させていただいた。風がなく止まったままの風車が余計に物悲しく思える。
周りの山は少し色付き始めてはいるが紅葉となるとどうであろうか。しかしところどころに真っ赤に色付いた木々も見られ、その色鮮やかさがあの世から現世に呼び戻してくれるような気がして、ほっと一息?
次の目的地は仏ヶ浦だが、薬研温泉へ出て大間を回ってもそんなに距離は変わらない? ならば当初の予定通り下北半島を一周しようと再びむつ市まで戻り、脇野沢へ向かう。でも海を見ながら走れたのは少しだけじゃん。その上休憩ポイントに予定していた道の駅わきのさわまでも今日はお休みだそうな。おいおい・・・。
その先は良く整備された国道が続いていたが、アップダウンも多い山道で仏ヶ浦までは結構遠い。10時40分、ようやく仏ヶ浦の駐車場に到着。フゥ〜。
急な階段を15分ほど下って到着した海岸には大きな白い岩が目の前に現れ、なんとも不思議な雰囲気が漂っている。これは何mあるの? 人があんなに小さく見えているから・・・20m? 30m? いやそれ以上?
この岩は如来の首だそうな。これが仏ヶ浦と言われる所以かな?
青い海に白い岩、そして真っ青な空。なんとも言えない空間が広がっていた。
美しい海が広がり、観光船が何隻も到着してたくさんの人が訪れていた。返り際にお参りした小さな神社を管理しておられるおじさんが、我々が行った一番奥の岩の先に美しい浜があると教えてくれたが、それなら最初に教えてよ。いまさら行けないじゃん。
こんなに美しい海なのに、あちらこちらに漂着物が見られる。これでも除去、清掃など、気を使われているのだろう。その証に、そんなに多く見られなかったのが救いかな?
なに? ハングル文字? 海は繋がっている。各地の海岸でも見られ、また日本からも多くのものが外国に流れ着いているのだろう。心せねばなるまい。
駐車場から少し走ると仏ヶ浦を望める格好の展望台が設けてあった。仏ヶ浦の全景とキラキラと光り輝く穏やかな海、そしてそこに発着している遊覧船。まるで一幅の絵画である。
さて、お昼時。腹減った〜。ここまで来たなら、やはり大間のマグロだろう。それがばあさんの目的でもあった。なに? 大間まで40Km? そんなにあるの? 仕方が無い、頑張りますか。
ようやく到着しました、大間崎。でももう1時を過ぎてるじゃん。
マグロとホタテのどんぶり、1500円。2色丼と言うそうな。大間のマグロと普通のマグロの違いなどわかる我々ではないが、それでもおいしいのは確かだった・・・かな?
また浜の堤防に座って食べたイカ焼き。これも最高。周りには欲しそうにウロウロしているカモメが数羽。最後にちょっとだけおすそ分け。少なくてゴメンネ。
見えているのは北海道の恵山だそうな。とても近くに感じる。北海道旅行で函館には行かなかったがこの先、訪れる機会はあるのだろうか。
なに? 本州最北端大間崎到着証明書? 宗谷岬でもそんなのを買ったけど・・・。まあ、いいじゃん。200円だから買っとけば?
さて、どこか温泉で一風呂浴びる? それなら渓谷もある薬研温泉にしよう。
薬研渓谷の紅葉はまだ始まったばかり。露天風呂の夫婦かっぱの湯で汗を流し、帰りを急ぐ。
こんなに良い天気だから夕日を見に行こう・・・と向かった尻屋崎。到着したのが4時30分。しかし、ゲートが設置してあり、5時には閉鎖し、その後は出入りが出来ないそうな。あと30分。でもここまで来たのだから行くしか無いだろ?
尻屋崎灯台が見えてくると馬が夕日に照らされている。美しい。寒立馬(かんだちめ)と言うそうな。道路際に10頭ほどいたかな? 夕日にもどうやら間に合った。
見回りのおじさんが、
「もうすぐ閉まるよ〜。」
「は〜い、すみませ〜ん・・・。」
青森市内に入ったところで7時を回ってしまった。今日の夕食はどうする? このままだと弘前到着は8時を過ぎてしまう。それから夕食の準備ではばあさんがお気の毒。ならばどこかで食べようか?
普段はあまり聞かないのだが、弘前へ来てからはカーラジオを聞きながら走っている。当然ながら青森放送である。時々流れる津軽弁を聞くのもうれしいじゃん。
そのコマーシャルで聞いていた弘前市にある回転寿司、清次郎。先日ネットで調べておいたから行ってみる? 黒石に近い弘前の端にある。
ならばと青森東インターチェンジから黒石インターチェンジまで高速道路を利用。8時過ぎに到着した清次郎は大繁盛のお店でほぼ満席、その上時間も時間だからネタ切れが多かったのも当然かな?
とは言えネタも大きくて新鮮だし、いろいろな魚を腹いっぱいおいしくいただき二人で3400円。満足そうなばあさんであった。
下北半島を一周したが、さすがに遠くてなんだか疲れたようだ。しかしばあさんは念願の大間のマグロも食べられ、
「楽しかったで〜。」
その言葉に救われ、また元気がでてきたようだ。
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