旅 日 記


弘前ロングステイ


八幡平 八幡沼 2007年10月7日(日)


 我々年寄り夫婦には二日続けての厳しい登山はやはりこたえたようで、連日湿布のお世話になっている。私も少し膝が痛い。今日は休養日にする?

 しかし、今日までは天気が持ちそうで明日は雨? ならばもう一日頑張りますか?


 朝起きると湿布のおかげで何とか痛みも薄れてきている。ばあさんも大丈夫と言うので6時過ぎに出発した。何分連休中のこと、それも八幡平。大丈夫かな?

 やはり紅葉は少し遅れているようで、立ち寄った大沼でも見ごろまではもう少しかかるかな? しかし今日の目的は八幡沼の草紅葉だから、関係ないだろうか。紅葉見物はまた出直せばいいじゃん。こんなことができるのも今回の旅の良いところである。

 八幡平頂上の駐車場には8時20分に到着した。駐車場は8時30分からだが、すでに数台の車が停まっている。良い天気のはずが雲が多く、風がかなり強い。しかし岩手山はくっきりと見えていた。

 ゆっくりと準備をして、いざ出発。ここからの登山道は5年前にも登る予定はしていたが天気も悪く断念した。今日はそのリベンジである。もっとも草紅葉など、その時にはあまり知らなかったのも事実。この5年間、我々はいろいろと経験をし、知識も増えたと言うことだろうか。

 緩やかな登りの登山道は美しく整備され、まるで舗装道路じゃん。昨日、一昨日と比べるとなんと歩きやすいことよ。

 やがて鏡沼が現れ、続いてメガネ沼。なんとハート形じゃん。わずかな草紅葉がその存在感を主張している。あれが畚岳(もっこ)岳かな? 曇り空が恨めしい。

 八幡平頂上まで登ること30分足らず。一昨日、昨日のことを思うとあっという間で余裕たっぷり。

 しかし頂上と言うには見晴らしも含めイマイチかな? それよりこの八幡平の頂上付近はアオモリトドマツが多く、紅葉とは縁のないところらしい。

 程なくガマ沼、そしてその前が八幡沼の展望台。八幡沼を取り囲むように美しい草紅葉が見えている。八幡沼を一周できる木道が設置してあるが、架け替え工事中のため南半分が通行できない。ただし土日祝日だけ通行できるそうな。今日はその日曜日。

 美しい草紅葉の中をのんびりとお散歩。風は強いものの寒さは感じない。地塘も現れ、なかなかの雰囲気。静けさが人の多さを忘れさせてくれる。やがて三叉路に到着した。

 源太森までは10分との表示。ならば行って見よう。しばらく続いた木道が途切れて山道となり、最後は100mほどの急斜面をよじ登ると急に視界が開けた。

 八幡沼の全貌が望め、周りの山々も見られるが、残念ながら曇り空、その上見通しがあまり良くない。

 八幡沼を巡る木道に戻ると架け替え工事のためすれ違いで待たされる。その工事区間も終わると青空が広がりだしたではないか。これはラッキー!

 すると今度は草紅葉の向こうに八幡沼が見えてきた。そして水際に出ると・・・これはなんと美しい水・・・水が青く輝きだし、水のブルーと空の青・・・なんとも言えぬ至福の時間・・・。

 登りに差し掛かかるとやがて見返り峠。ベンチに腰をかけ、持参のおにぎりの昼食。見下ろせば頂上駐車場から車が溢れ、激しい渋滞がおきている。まあこの時期の日曜日、仕方がないところだろう。

 時間はまだ12時前。しかしこの車の量を見れば紅葉巡りのドライブに出かける気など起こらない。紅葉もまだ少し早いようだし、それはそれで又平日に出直そう。雲は多いものの青空も望め、朝より明るくなった岩手山に見送られ、八幡平を後にした。なんとまあ、贅沢なことよ。

旅のアルバム 八幡平


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