旅 日 記
今年の桜巡り 2001年4月11日(水)
昨年、鶴山公園で満開の桜を見たあとに寄った三休公園はまだ咲き始めたばかり。花の見ごろに出会うことの難しさを実感・・・そこで今年も懲りずに満開の桜を求めて、津山で夜明けを迎えた。
まだすっきりと明けやらぬ花曇りの三休公園は鳥のさえずりだけが大きく響き渡っていた。山の斜面をおおいつくさんばかりに咲いている満開の桜は下から見上げても、上から見下ろしても迫力満点である。 昨年はつぼみが多く、それでもすごいなあ〜・・・と思ったものだが、花が咲くとこんなになるんだ〜。これは感動ものである。
桜の木々の間に、ところどころ少し紫がかった山つつじの赤い花。これがまた良いアクセントとなっている。これはいくら見ていても見飽きることはない。間も無く日が昇り始めた。
桜並木が続く旭川に沿って落合へ向かう。少しばかり山の方へ登った丘で醍醐桜は朝日を浴び、堂々とした姿で迎えてくれた。
もうたくさんの人が三脚を立て、カメラを構えている。ピークは少し過ぎている? 花びらが少しくすんでいるようだ。
さらにまだ山奥へ。岩井畝の大桜は山間のひなびた集落の小高い斜面に咲く一本桜で、そっと静かに咲いていた。早朝ゆえの日陰でもあり、醍醐桜と比べるとなにか女性的でやさしい感じがする。見上げて見るせいか、しだれ桜のようにも見えるが・・・。
新庄村の凱旋桜はまだちらほら咲きで満開になるにはあと10日ほどかかるらしい。
快晴の下、まだたっぷりと雪を被った美しい大山を眺めながら気持ちの良いドライブを楽しむ。富士山のような広い裾野をの〜んびり・・・大山ってこんなに美しい山なんだ〜・・・。
倉吉では打吹公園へ寄ってみたが、早くも葉桜であった。鳥取への道中、泊村のかに舟で昼食。1600円の刺身定食・・・これはいける。
国道9号線は兵庫県へ。温泉町の泰雲寺で優雅なしだれ桜をベンチに腰を下ろし、しばらく見続けた。
狭い境内に大きな木。いくら後ろに下がってもカメラのファインダーからはみ出し全様が収まらない。あまりにも目の前にあり圧迫されそうだがそこは優雅なしだれ桜のこと。優しい母の懐に包んでもらっているようでポカポカと暖かい空気にほっこりと気持ちが落ちつく。なんだか眠くなってきた。
湯村温泉の正福寺にも寄ってみた。正福寺桜は花が随分と大きく、なんだか八重桜のように見える。
大屋町から少し山道を走り、そこからなおかなり険しい登山道、いや歩道を歩いて登ること15分。痛々しく、がっしりと添え木にまもられた樽見の大桜は神々しさに加え、なにか悲壮感さえ漂っている。
ベンチに腰掛けじっと見つめるカミさん、なにも言葉無く・・・。
最後に和田山の立雲峡にも寄ってみたが夕暮れ時でもあり、帰りを急ぐあまり落ち着いて見ることが出来なかった。魅力を感じていたら時間は気にしなかった? 本日最後の桜にしては・・・少しさびしい?
Back Home
|