旅 日 記


丹波の藤 2014年5月9日(金)


 昨年のこと。

 「白亳寺と言うお寺の藤が見事やねんて〜。」

 そんなことはいつものこと。いちいち付き合っていては体が持たない? そう言う訳でもないが無視をしていた。

 ところが先日、大歳神社の千年藤が見ごろを迎えたとのニュース。テレビもいろいろやってくれますね〜。しかし大歳神社を訪れたとき、強烈な藤の香りに少々辟易したっけ。

 「春日さんでも咲いてる頃やろか? きれいやろな〜。な〜、白亳寺てどこにあるん?」

 「奈良の高畑にあるやろ。火葬場があるとこや。」

 「奈良ちゃうねん。福知山あたりやそうや。」

 とりあえず調べてみた。なに? 九尺藤? だが出かけるつもりなど全くない。


 ところが昨日の夕方、読売テレビではニュースの天気予報をまたまた藤棚の下から中継していた。それを見たばあさん、

 「なあ、この白井大町藤公園てどこにあるん?」

 「なんや、行きたいんかいな。ほな調べたろか?」

 国道9号線のドライブインやくののすぐ近く? そこには昔、何回か立ち寄ったことがある。その上白亳寺もそこからそんなに遠くない。ならば出かけるか?


 国道9号線なんて何年振り? 昔を思い出しながらのドライブ。なんだか懐かしい。快晴の早朝、その上混雑もさほどではなく、すこぶる快調である。こうして改めて国道をのんびり走ってみると、やはり高速道路は味気ない?

 9時前に到着した白井大町藤公園では満開の見事な藤が迎えてくれた。よく整備された公園を優雅に車椅子散歩。結構広く、開放的で藤の香りもちょうど良い感じ。せっかくたくさんの鯉のぼりが連なっているが、この無風では・・・

 この公園、昔からあったのかな? 全く知らなかった。だがここは兵庫県朝来市だそうな。ドライブインやくのは京都府福知山市。昔は天田郡夜久野町。ほんの3Kmほど北へ行ったところで県境が入り組んでいるらしい。なんだか複雑な気分?


 福知山まで戻り国道175号線を南下すること10数キロ。のどかな田園風景の中に佇む白亳寺に到着。時間は11時になっていた。

 かなりの人出である。観光バスも数台。ここも結構長い藤棚で、ほぼ満開だろうか。しかし9尺、と言うことは3m? それはちょっと大袈裟かな? いや、これは測ってみなくてはわからない?

 しかし2m以上はあるかな? どちらにしても見事な藤には違いない。だが境内は砂利道や地道で車椅子を押すのに少し苦労をさせられた上、先ほどきれいに整備された見応えたっぷりの藤を見てきたものにとっては、ちょっと・・・? 順序が逆だったら? ビミョウ・・・?

 白亳寺のアイドル? 見送ってくれた孔雀は羽を大きく広げて大サービス。ばあさんもにっこり微笑んでいた。

 帰りは篠山へ回り、国道372号線で亀岡へ。4時前帰着。ゆ〜ったり・・・。


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