旅 日 記

いざ! 北海道へ

2004年7月4日

 我々夫婦の課題であった北海道旅行が実現しようとしている。ただ今7月4日午後5時、新日本海フェリー、ゆうかりの一等船室。

 現在地は秋田県沖の男鹿半島付近だろうか。小樽到着は明日の朝4時10分の予定。揺れも無く快適であり、隣のベッドではカミさんが高いびきをかいて就寝中。

 新潟フェリーターミナルを出航した10時30分には晴れていた空が少しばかり薄雲が広がってきた。あと少しすると見られるはずの美しい夕日はどうであろうか?

 何年も前からガイドブックを買い込み、北海道への夢を育んできた。しかしカミさん、飛行機には絶対に乗らないお方。だが今更列車旅行をされる我が家の女王様でもあるまい。となるとフェリーと言うことになるが、困ったことに彼女は船にも弱い。

 しかし、この前の九州旅行の帰りに乗ったフェリーで少しは自信が持てたのだろうか? この歳である。あとに伸ばせば伸ばすほど体力的な問題も出てくる? ならばできるだけ早いほうが賢明と判断した? それは定かではないが5月の半ば頃、突然のように言い出した。

 「今年の夏はフェリーに乗って北海道へ行く!」

 それからガイドブックとインターネットを駆使して計画を練った。最初で最後の北海道旅行になるかも知れない。できれば一周してみたいが、となると三週間ほどの日程になる。だがカミさんの休暇と私自身の体力、それに加えて予算にも限度があり、ここは二週間が適当なところ? そこで相談の上、道南を省くことにした。

 舞鶴〜小樽便は7月から新造船が就航。ダイヤも変わり小樽到着が20時30分になった。着いて何もせず一泊? これはもったいないではないか。新しい船にも乗ってみたいが、料金も割高である。こちらは帰りに利用することにして行きは新潟〜小樽便にした。

 今回も行程は天気次第であり宿泊の予約はしていない。このフェリーも予約する気は無かったのだが6月30日、インターネットを見ると新潟〜小樽便の一等船室の残室に黄信号が点灯、そこで2週間以内なら帰りの便が1割引きになる回遊割引を利用すべく、7月16日の小樽発23時30分の舞鶴行きと共に往復予約した。

 その途端、中国大陸に向かっていた台風7号が進路を北に向けたではないか。

 「おいおい、大丈夫かいな。我が家の女王様に心配さしてどないすんねん!」 

 幸い今日は大丈夫だったが、我々の後を追って北上してくるらしい。なに? 明日は曇り、そして明後日は雨? なんともはや不安の多いスタートになってしまった。

 さて今回もどんな珍道中になりますやら・・・。

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