旅 日 記
日光〜那須高原
2006年10月18日
早朝5時45分、勢い込んで宿を出た。だが曇り空でなんだかどんよりとしている。ところが中禅寺湖スカイラインは立木観音を過ぎたところにあるゲートが閉まってるじゃん。なに? 夜間は17時から朝の7時まで通行止め? 後で聞いた話では暴走族やローリング族対策だそうな。なんとまあ迷惑なことよ。
実は昨日チェックインの時にフロントで、
「明朝6時前から中禅寺湖スカイラインで中禅寺湖展望台までドライブに出ます。朝食の時間までには帰ってきますのでよろしく。」
と断っておいた。ならばなぜその時に言ってくれなかったの? まさか知らない訳はないだろ? こんなフロントマンにも困ったものである。
仕方がない、このままホテルに戻って寝直すか? それもしゃくじゃん。ならばもう一度奥日光まで走るか?・・・と思いがけない早朝のもみじ狩りドライブに・・・。
到着した湯ノ湖はあくまでも静かな湖畔なのに、小学生の修学旅行だろうか、朝の散歩でとても賑やかではないか。なるほど、これでは湯元温泉の宿が満室な訳だ。だから5年前も高級旅館しか空いてなかった?
ついでに湯元温泉の源泉見物。ここでも温泉に手をつけてはしゃいでいる小学生のグループでとても賑やか〜・・・。
金精峠を目指してみたが、残念ながら少しばかりの朝焼けはあるものの朝日は雲の中。どうも今日はツキもないようだ。だが道路際にはたくさんの猿を見ることができたし、静かな湯ノ湖や素晴らしい紅葉にも再会できたし、戦場ヶ原では道路を横断する鹿にも出会えたし、やはり早起きは三文の徳と言うことだろう。
しかしこれでは那須高原行きを諦めざるを得ない。今日は中禅寺湖展望台と明智平だけで後はゆっくり帰るとしよう。もともとそんな予定だったし・・・。
朝食後、改めて中禅寺湖スカイラインへ向かう。
半月山駐車場からは山々と谷に広がる貼り絵のような紅葉を、
そして中禅寺湖展望台からは大きな男体山を従えた中禅寺湖と八丁出島の紅葉がパノラマのように眺められ、ばあさんも満足げであった。しかし曇り空の上もやがかかり、少し視界が悪い。
昨夜NHKのニュースで流れていたらしく、それを見て来たと言う大きなカメラを抱えたお方も誠に残念そう。昨日の朝はあの青空、一日違いで大違いである。だが5年前のことを思えばこれはこれで十分かな? 贅沢は言えない。
続いて明智平へ。第二いろは坂は登りの一方通行だが明智平までは下ることができる。しかし早くも駐車場は満車。少し待って何とか停め、ロープウェーで展望台へ。
ここからは中禅寺湖の下に華厳の滝が眺められる。でもやはりスッキリとは見えない。まあ、仕方がない、これで観光終了としよう。
明智平からは一方通行のため一旦中禅寺湖まで戻らなければならず、それがまた渋滞で車がびっしりとつながっていた。
さあ、帰るとしよう。第一いろは坂を下る。時間は11時を過ぎたところ。
「あと2時間早かったら那須まで行けたのにな〜。」
とつぶやいてしまった。それを聞いたばあさん、
「今から行ったら何時に帰れるん?」
おいおい、行くつもりか?
「那須高原到着が1時ごろやろ。3時に出発したとして、やっぱり夜中の2時ごろやろか?」
「それやったら行こ。」
なに? 貴女は明日、お仕事じゃん。
「大丈夫や。帰りの車でしっかり眠るさかい。」
え〜? マジで?
間もなく国道122号線との交差点に差しかかろうとしている。そこを右折して足尾から桐生、そして伊勢崎インターチェンジから高速道路を利用して帰る予定。さてどうする?
「ほんまに行くんか?」
「うん、行く。」
ならば仕方がないと直進した。
清滝ICから日光宇都宮道路へ。しかし反対車線の日光方面行きが大変渋滞している。5Km? いやもっとありそう。これでは帰りはどうなるの?
予定通り1時に那須高原のロープウェー乗り場に到着。しかし全く視界がない。高速道路を走っている時、天気予報では晴れだったのに北の方角に雲が多いのが気になってはいたが・・・。
峠の茶屋まで行ってみたが、なおひどい霧。売店のおばさんは、
「今日はもう無理だね〜。天気が悪い方へ向かっているし。」
何のことはない。ここまでお団子をいただきに来ただけ?
ロープウエイ乗り場で、
「ひょっとして上は晴れていない?」
「いえ、今日はダメのようですね〜。」
これではどうしようもない。目の前には霧に霞んではいるが、これ見よがしに真っ赤に色付いた森が広がっていた。それを横目にトボトボと引き換えすこの辛さ、寂しさ、悔しさ、むなしさ・・・。結局貴重な時間、高速料金、高いガソリン代の無駄遣いとなってしまった。
帰りはどうする? このまま東北道を走っても東京なんてどう走っていいものやら全くわからないし、そんなところでウロウロするより、良く調べてわかっている伊勢崎インターチェンジから予定通り、更埴ジャンクション、岡谷ジャンクションから中央道のほうが賢明かな?
しかし日光方面へのあの渋滞は避けたい。ならばと佐野藤岡インターチェンジから国道50号線を走り、伊勢崎インターチェンジへ回ることにした。
さて一日目、東部湯の丸サービスエリアでのあの決断はどうであったのだろうか? 那須から回っていれば? いや、これは結果論であろう。
少し苦労はしたが何とか日付が変わった0時30分、無事帰りつくことができた。那須でのこともあり、余計疲れたようだ。三日間の全走行距離、1700Km。
それにしても日光の混雑には驚いた。それと5年前と言い今回と言い、那須にはどうも縁が無いようだ。
「こうなったら来年、意地でも行くで〜。」
とばあさん。え〜? マジで?
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