旅 日 記

プロローグ

2009年8月2日

 この旅行は今年の1月20日ごろに決まっていた。白浜温泉へ湯治に出かけ、帰ってきた翌日のこと。お隣へお土産を届けに行ったばあさん、

 「ねぇちゃんも行っといで。今やったら6800円やし、ええで〜。」

 「寒いのは我慢できるけど、暑いのがな〜。去年の夏は暑うて暑うて死ぬかと思うたわ。今年はどっか避暑に行きたいさかい、連れて行ってぇな。」

 「私もプレドニンのせいでこの夏の暑さがこたえるやろな〜。ほな一緒にどっかへ行こか?」

 となったらしい。隣のねぇちゃん、おん年80歳で一人暮らし。

 そこで私にどこか探すようにとのご命令が下ったのである。なに? お盆前後が一番暑く、それを挟んで2週間以上? そんなの予約が大変じゃん。まあ仕方がない。調べさせていただきましょう。現状、唯一これが私の仕事かな?

 避暑となると北海道か? なに? それは遠すぎる? ならば信州か? しかし信州なら標高が高くなければ避暑にならないだろうか。その上普通の旅館やホテルなら会計が持たない? となると湯治宿?

 それからいろいろと試行錯誤の始まりとなる。偶然のことだが、ネットを検索している内にこの露天風呂水沢温泉に行き当たった。秋田県だし標高が500m。クーラーの設備はなく、温泉だし湯治も兼ねられる。そこで予約開始の3月1日に申し込んだ。

 そして4月の桜前線追っかけ旅の際にも下見を兼ねて逗留し、ばあさん、大層お気に入りのご様子。今回は8月22日までの約3週間の予定。

 80歳となるとさすがに10時間以上の車の旅は無理だろうと秋田までは飛行機にし、行きは娘さんに同行してもらうことにした。

 さて、今回は暑いさなかのこと、のんびりさせていただきましょうか。しかし梅雨明けが遅れ天気がぐずつくそうな。おいおい、一体これはどうなるの?

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