旅 日 記
プロローグ
2011年4月17日
2009年の春にみちのくの桜を巡った際、弘前の桜だけが宿題として残ってしまった。そこでこの4月10日ごろから再度福島、山形、弘前と、桜の追っかけをする予定でいたのだが・・・。
そこへ3月11日に東北地方を襲った大地震と大津波・・・。この世のものとは思えないシーンを目の当たりにして恐れおののき、目を覆わんばかりの惨状に改めて自然の驚異を思い知らされた。これは神戸大震災の比ではない。津波の威力とはなんと凄まじいことよ。
被災された方々に心からお見舞いすること以外、何も出来ない我が身を情けなく思う日が続いている。これは旅行などとのんきなことを言っている場合ではない。
みちのく大好き夫婦のこと。過去4度の訪問では各地で東北のお方の優しさに触れ、癒され、楽しい思い出をいただいてきた。そんなお方のお顔が思い出され安否など気にかかってはいるが、なすすべも無く、悶々とした日々を過ごしている。ただただ早期の復興を祈るばかり・・・。その復興を果たした暁には是非ともみちのくの桜を愛でる旅に出かけたいと思ってる。
その上福島の原発事故のこともあり、日本全国自粛ムードが漂い落ち込み沈み込んでいる。その気持ちは私とて同じこと。ところが良く考えてみると中部地方以西には影響はほとんど無い。そんな地方から活気を取り戻さなければ本当に日本と言う国が沈没しかねない。この際出来る者だけでも一人一人が元気を出して景気を回復する必要があり、しいてはそれが被災地に届くと言うものではなかろうか。
また我々夫婦には残された時間もそんなに多くない。その上この3月末まで務めた自治会長のこともあり、1年と言う長期間家を空けることもままならず、ストレスが溜まっていたのも事実。ならば思い切って出かけようではないか。いや出かけてもばちは当たらないだろう。
ばあさんも同じ思いだったようで、東がだめなら九州へ行こうと言い出した。ところが自治会長の残務もあり、ようやく開放されたのが9日のこと。すでに桜のシーズンは終わっている。だが調べてみると九州にはつつじの名所が多いそうな。またこれからは新緑も美しいことであろう。
そのつつじだが、見ごろは例年4月中旬からだそうな。新緑には少し早いかな? だがそのうちに萌え始めることだろう。ならば熊本近辺で腰を据えるか?
熊本インターチェンジから東へ20Kmほど、九州のほぼ真ん中にある菊池郡大津町もつつじの町だそうな。人口は31000人ほどで阿蘇にも近く、いろいろ巡るにも好都合だろう。
そこで大津町にあるレオパレス21のマンションを一ヶ月間契約、本日17日のお昼過ぎに到着してようやく落ち着いたところ。ところが明日からしばらくは天気が不安定との予報・・・。
その上今年は全国的に寒波が厳しく、ここ九州も例外ではないそうな。つつじの開花も遅れている? 来るのが一週間早かった? ちょうど間に大型連休もあることだし・・・。おいおい、これはいったいどうなるの? なんだか不安の多いスタートである。
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