旅 日 記
白川郷と御母衣湖 2005年11月2日(水)
診断の結果は・・・。
やはり手術するのはリスクが大きすぎるとの判断であった。 命にかかわる病気ではなく、入院も10日ほどで治癒するとなればそれも当然かな?
そこで手術をするのは諦めることにした。 先日の御嶽山日帰りドライブから気分的にも吹っ切れ、どうやら元の体調に戻ったようで、いつもと変らぬ生活ができている。
11月は雲一つない青空から始まった。 明日2日はばあさんの休日、その上この好天は続くと言う。 いよいよ紅葉も里に下りてくる頃であろう。 そうなればもうじっとはしていられない?
朝7時、五箇山インターチェンジで高速道路を離れた。 東海北陸道は飛騨清美インターチェンジから白川郷インターチェンジの区間だけがまだ開通していない。 そのため北陸道を経由してきた。 ここからは国道156号線を南下する。
先日我が愛車にETCを設置。 数年前なら考えられないことだが、寄る年波のこともあるのだろう、いや病気以来かな? 最近ではばあさん、高速道路を利用させてくれることが多くなってきた、いや勧めてくれる。 ならばETCの方が得策だろう。
早速、飛越七橋に差し掛かる。 しかし紅葉にはまだ早い? いやこの辺りはこんなものかな?
早朝でもあり、空に雲は全く見られないものの山深い谷間にはお日様の恩恵がなかなか届かず、陰気な雰囲気である。 その上霧までかかり始めたではないか。 おいおい、この先どうなるの? いつだったか、新緑を眺めながら快適にドライブをしたこともあったっけ。
間もなく白川郷に到着。 とりあえず展望台へ登ってみた。 大きな三脚を構えたカメラマン10人ほどが霧の晴れるのを待っている。 やがて霧も消えてくれたが、いつものことながらこんな中でど素人がちゃちなデジカメを構えるのはなんだか気が引ける。 その上日の当たっているところと陰っているところが極端で、どうにもならない。
そそくさと退散して村の中へ。 まだコスモスが咲いていた。 茅葺屋根におりた霜がお日様に暖められて湯気が立ち上っている。 だが茅葺でない新築の家も結構建ってるじゃん。
御母衣湖が近くなると周りの山も見事な色合いになってきた。 紅葉も今が最盛期だろうか。 高く昇った太陽から降り注ぐ光にその魅力も倍増。 さすがにその威力は偉大なもので、私の腕にはこの光が無ければ始まらないのがなんだか悲しい。
この道は何度も走っているが今回はダムサイトに行ってみた。 これも初めてであるが景観にも、いやその様式にも驚かされ圧倒される。 ロックフェル式ダム? 石で積み上げただけ? こんなのでよく決壊しないものだ。 水面からは湯気のように立ち上る霧がキラキラと朝日に輝いている。 この風景、見事な紅葉とあいまって最高じゃん。
荘川桜は花が無くてもその威厳は健在で、大きな幹にその生命力を感じさせてくれる。 また美しい花を咲かせてくれることだろう。
高山市内に入ると大きな乗鞍岳、そして雪を被った穂高連峰と雪を寄せ付けない槍ヶ岳、そして笠ヶ岳が望め、少し高台にあるスキー場のゲレンデでは銀色に輝くススキが風にそよいでいた。 これはもう晩秋の風景である。
結構人通りが多い三之町あたりをのんびりと歩き、ばあさんは土産物店でいろいろ物色、軽い食事をして高山を離れる。
飛騨せせらぎ街道は私のお気に入りの道である。 新緑も素晴らしいものだが、やはりこの時期が一番かな? 登るにつれなお一層その輝きを増してきた。 道路際にはずらりと駐車している車の列。 平日の今日でこれなら明日の休日などはどうなるの?
ところが我が家のおばはん、なに? トイレ? そうとなればこの先の道の駅まで急がなければならない。 せっかく良いところなのにゆっくり見ることもできず、ただただ見事な紅葉のトンネルをひたすら走り、道の駅パスカル清美にたどり着いた。 だが大賑わいで駐車するにも一苦労。 ようやくトイレを済ませてホッと一息。 なに? 栗のソフトクリーム? オイオイ。
郡上八幡インターチェンジから高速道路を利用して7時半に無事帰り着いた。 良い紅葉狩りドライブで大満足。 なに? 目がチカチカする? そんなの知るかい! 走行距離743Km。
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