旅 日 記
弘前ロングステイ
西海岸ドライブ 千畳敷海岸 十二湖 2007年10月16日(火)
今日も良い天気のようだ。 そこで西海岸の千畳敷から十二湖へ出かけることにした。 8時半出発。
まずは五所川原市の立佞武多の館へ。 先日津軽半島へ行ったときには津軽三味線会館の演奏時間に間に合わそうと急ぐあまり、寄れなかったのである。
ところがこの立佞武多、これはすごい。 高さ22m、重さは17トンもあるそうな。 それを収容するために建物を建てたと言うから、その心意気がわかろうと言うもの。
その建物の高さが38m、6階建ての立派なビルディングである。 そしてその大きなねぶたをその建物から直接出陣できるように設計されているそうな。
エレベーターで4階まで上がると、そこがこの立ねぶたの頭の部分。 その大きな立ねぶたを眺めながら、また製作過程などの展示物を見ながら歩けるようにスロープが設置してあり、1階に下りたところに大きなスクリーンでお祭りの様子などが映し出され、その迫力も体感できる。
青森、弘前、そしてこの五所川原と違った祭りの様子もわかり、これは寄って大正解であった。
鯵ヶ沢ではやはりイカ焼きを食べなくては・・・。 しかし海岸沿いにイカを焼いているお店が並んでいるはずなのに、何かおかしい。 え〜? 走っているのはバイパス? こんなのいつできたの? 仕方なくUターン。
値段も変わらず買ったのも同じおばあさんのお店だったようで顔を見て思い出した。 一枚250円。 昨日の大間崎では400円だった。 こちらは塩味、大間崎ではたれをつけて焼いていた。 値段はその差? いや大間崎と鯵ヶ沢・・・そのネームバリューの違いかな?
間も無く千畳敷海岸。 広い岩浜と大きな青い海、これなら千畳はある?

そんな景色を眺めながら、先ほど買ってきたイカ焼きをいただく。 これがまたたまらなくおいしい。 遠くの水辺では釣りをしている人、何が釣れるのだろうか。
立ち寄った道の駅ふかうらでは新鮮な魚や野菜、それにお惣菜やおにぎりまで揃っていてとても安い。
「おにぎりなんか、持って来んかったら良かった。」
と悔やむばあさん。
天気にも恵まれ、美しい海を眺めながらのドライブはやはり気持ちが良い。 JR五能線の線路が国道と寄り添うように、そして海岸線をなぞるように続いている。 これは人気があるのも当然だろう。 ちょうどかっこ良い列車とすれ違った。 リゾートしらかみと言うそうな。
「列車の旅もええな〜。」
とばあさん、ぽつりとひとり言。
ついでだから不老不死温泉にも寄ってゆく? まあ、これだけ有名になれば入らない訳にはいかないだろうか。 ホテルのフロントとは別に日帰り入浴の受付が設けられている。
内風呂で体を洗ってから、また服を着て海岸近くの露天風呂に行かなければならないの? おいおい、それって面倒じゃん。 しかし真っ青な海を目の前にして潮風を浴びながらの露天風呂。 これも一興。 やはり夕日を見ながら入るのがベストなんだろう。 鉄分を含んだお湯でタオルが茶色に染まってしまった。
そして十二湖へ。 紅葉の見ごろは来週くらいかな? 少し色付き始めている森と次々に現れる池を眺めながら登るとやがて駐車場。
波一つない水面に映る木々の黄葉が美しい鶏頭場の池の静かな休憩所でようやくおにぎりにありついた。 え〜? もう2時? まあ、先ほど食べたイカは腹持ちが良い?
青池ではたくさんのカメラマンが三脚を立てている。 日が当たらず薄暗いからだろうか? 何だか青より黒っぽい感じがする。 沼の半分を占領しているのはブナの葉? それにしては少し白くない? だからより一層水の色を濃く見せているのかな?
「誰かインクを流したんとちゃう?」
とばあさん。 ん? それもありうる? いや、この色はやはり神秘的な青・・・なのだろう。
青沼から階段を登り、緑いっぱいのブナ林の中を歩く。 ここにも沸壺の池と言う小さな沼。 30分ほどだが格好の森林浴が楽しめる散歩道である。
そして車道に出たところには十二湖庵があり、お抹茶がいただけるそうな。 なに? 無料? ならば素通りする手はないだろ? ところが志納と書いてあり、少しばかり納めさせていただきましたが・・・これはまた結構なお手前で・・・。 ここには名水が湧き、このお抹茶もその水を使っているそうな。
来るときに見ていた日本キャニオンの看板。 ならば寄って行こう。 しかし時間は4時前、周りはすでに薄暗くなっている。 登り始めた森の中ではいよいよ暗くなり、怖がるばあさんを車に引き返させ、急いで登ること10分ほど。
突然開けた空間から山が崩れた白い地肌の崖が現れた。 日本キャニオンというからにはグランドキャニオンに似ているの? そのグランドキャニオン自体を知らないから何も言う資格は無い。
ところが帰り道、車道からその日本キャニオンとやらが見えているじゃん。 しかしさすがに近くで見たそれは迫力が違っていたから登った甲斐はあったかな?
時間は4時半を回った。 サンタランド白神へも寄り道。 サンタクロースのテーマパークで宿泊も出来るそうな。
なんだか空が赤く染まってきた。 そこで教えてもらった展望台へ急ぐ。 大きな海に沈む夕日・・・いつ見ても夕日は感動を与えてくれる。
帰りは能代市から大館市へ。 夕食は、これもばあさんが是非食べたいと言っていた比内地鶏ときりたんぽを求めて比内や大館本店へ。
比内地鶏の親子丼はふあふあの卵と程よい噛み応えのある鶏肉、この取り合わせには感動させられた。 これはおいしい。 ばあさんが頼んだきりたんぽ鍋も結構なお味だったようで・・・。 焼き鳥も少しだけいただき、〆て4000円。
シックな高級焼き鳥屋さん? いやお洒落な居酒屋さん? 結構な雰囲気のお店でちょっと贅沢な夕食に二人とも大満足。
さて弘前までは50Kmほど。 9時前に到着、今日はのんびりとドライブを楽しんだ一日であった。
Next Back Home
|