旅 日 記


旭川&釧路 ロングステイ


阿寒湖の紅葉 2009年10月13日(火)


 今日は釧路滞在最終日。 明日は早朝、釧路を後にする。 そこで改めて阿寒湖へ行くことにした。 天気はあまり良くなさそうだが、先日のようなこともないだろう。 6時半出発。

 まずはオンネトーへ。 静かな雰囲気は相変わらずだが、早朝にもかかわらず観光バスが次々と到着している。 駐車場も小さく、こんな狭い道なのに・・・。

 雌阿寒岳、阿寒富士は真っ白に雪化粧をしていた。 少しばかりの風なのに水面には漣が立ち、曇り空で水の色も冴えない。 台風の影響を心配していた通りなのか? いや、この程度のものなのか? 紅葉も期待していたほどではなく、少しがっかり。

 阿寒湖ではばあさん、またアイヌコタンの土産屋さんへ。 店長さん?が、

 「関西からでっか?」

 聞けば奈良のお人だそうな。 故郷を思い出されたのだろう、懐かしそうで話が弾む。 何度か訪れているうちに住み着いてしまったそうな。 ここ北海道ではそんなお方も多いのだろう。 その気持ち、わからないではない。 私も若ければ・・・?

 「これ、ちょっとまけときますわ。」

 「そらえらいすまんこって、おおきに。 がんばっておくれやっしゃ〜。」


 ところが桟橋へ行くと・・・なに? 遊覧船が出たとこじゃん。 これは彼のせい? いやいや、時間を間違えたようで、仕方なく1時間近く待って10時の便に乗船した。

 チュウルイ島ではばあさん、マリモ見物は坂道を少し歩かねばならず、

 「前に見たからええわ。」

 と船で待機。 私もどちらでも良かったが、一応下りて見た。 5年前とは展示の仕方が少し変わったかな?

 紅葉の名所、滝口付近でもなんだか色付きが冴えない。 聞けばやはり台風の影響は大いにあったようで、随分と葉っぱが飛ばされたそうな。

 「いつもならこれからが見ごろなのに、今年の紅葉はもう終わりかな〜?」

 となんだか寂しそうに話してくれた船員さん・・・。 これも自然のなせる業、仕方がないことだろう。

 ならばばもっと早くに来れば良かった? しかし見ごろは中ごろと言うことで最初から15〜16日の予定であった。 それが旭川を早く切り上げて今日になったわけだし、天気もあったし、これで精一杯? 台風は想定外だったし・・・。

 滝見橋からは豪快に流れる滝が見られる。 先日降った雨で水量は多いのかな? しかし肝心の紅葉はこんなものかな?

 双湖台から今日は上のペンケトーも見えてるじゃん。 さすが北海道、10月半ばともなればもう冬枯れの季節、葉っぱも落として見通しが良くなったと言うことだろう。

 また双岳台からは大きな雄阿寒岳と遠くに雪を被った雌阿寒岳。 そうか、それで双岳台と言うのか。 こちらも前回は茂った木で見えなかったようだ。

 今日の昼食は・・・そうだ5年前、予約で満席だと断られたオーチャードグラスのビーフシチューにしよう。 そこで電話で予約・・・なに? 火曜日は定休日? どうやらこのお店とはとことん相性が悪いようだ。 ならば屈斜路湖や摩周湖へ行くのはよそう。 早く帰って荷物の整理もしなければならないし・・・。

 ところがばあさん、霧の摩周湖を見てみたいと言い出した。 そこで寄ってみたが、曇り空だが霧など何もなく、しっかりと見えてるじゃん。 でもこの天気では水の色もさすがに冴えないし・・・なんとまあ、中途半端なことよ。

 軽い昼食をとっての帰り道、

 「今日のソフトクリームは? まだ食べてへんで〜。」

 そこでこれも5年前に行けなかった900草原へ。 北海道、何個目のソフトクリーム? ここではまだ牛が放牧されていた。 ボチボチ冬が来るよ〜。

 3時過ぎ、釧路帰着。 これが後片付け中にマンション3階の窓から見た今日の夕日。 我々二人が見る釧路の夕日はこれが最後になるのだろうか。


 この釧路でも何度か外食をした。 来た早々に行った回転寿司ではネタも大きく新鮮で、とてもおいしくいただき大満足で大満腹。 なに? 二人で2370円? 安う〜・・・。 さすが魚の本場である。

 焼肉にも行ったっけ。 これはMOOの受付の可愛いお嬢さんに教えてもらったお店で、こちらもおいしくいただき二人で4300円。 結構良いお肉を頼んだのだけれど・・・。

 ところが釧路と言えば炉辺だろうと最初から一度は行く予定だったのがMOOの岸壁炉辺。 すぐ近くだし・・・話のネタにもなるだろうし・・・。

 ところが行ってみると・・・なに? テント? 寒い夜なのにテントでは余計寒くない? その上客も少なかったし・・・自分で焼かなくてはいけないようだし・・・とパス。

 ならばどこでも良いかな? とマンションのすぐ近くのお店へ。 なに? ここでも自分で焼くの? 座ってしまったからそのまま帰る訳にはいかないじゃん。

 やはりそんなにうまくは焼けない。 材料も悪い? これはどうかはわからないが、あまりおいしくなかったのは事実。 それでも二人で5470円。

 これでは釧路の炉辺に悔いが残る? ならばリベンジしなければならないっしょ。


 そこで釧路最後の夕食は5年前に行った末広町にある番小屋でいただくことにした。 それと今回は全くアルコール抜きの生活だったが、今日くらいは飲みたい気分だし・・・。 先日行った焼肉屋も末広町にあり、車で行って駐車場を利用したから飲まなかった、いや飲めなかったし・・・。

 マンションから末広町までは4〜500mくらいかな? ばあさんが歩ける距離では無い。 飲むのならば車では行けないっしょ。 そこでまずばあさんを送って行き、車をマンションの駐車場まで戻し、それから私は歩いて行くことにした。 帰りはタクシーを利用すればいいじゃん。


 先日も思ったことだが、末広町の人通り、午後7時にしては少なくない? こんなものなの? 不景気? そう言えば5年前宿泊したホテルセンチュリー釧路も昨年から営業をしていないそうな。 付近にたくさんホテルが出来たのも原因らしい。

 だがその番小屋だけは別世界のようで、ほぼ満席で大賑わい。 結構広い店で席もたくさんあるのに次から次に客が来て、ついには断っている。

 お勧めを聞けば・・・なに? 八角? 聞いたことはあるが・・・。 半分はお刺身に、半分は焼いてくれるそうな。 ところがこれがどちらもとてもおいしい。 また焼いた八角とお味噌の按配が最高じゃん。 あとはいろいろ注文し、私だけビールをジョッキ2杯飲んで7090円。 先日行った炉辺と1500円ほどしか変わらない。

 炉辺はこうでなくっちゃ〜。 やはりプロが焼いてくれた魚は味がぜんぜん違う。

 あ〜、すっきりした〜。 そしておいしかった〜。 二人とも大満足。 これで思い残すこと無く釧路をあとにすることができる。

 「またお邪魔できるやろか・・・。」

 「必ず来てくださいよ。 もっとも私の方がくたばっているかもね。」

 と女将さん。 いやいや、あれだけ忙しく立ち回れたらまだまだ大丈夫。 いや本当に元気な女将さんであった。 でもいくつなんだろう・・・?


 ところでこのウィークリーマンション、みなと21では結局10泊したことになり、料金は最初に払った 39900円と3日間の追加分、17100円。 しかし綺麗好きのばあさんのこと、有料の洗濯機と乾燥機の料金が4700円もかかってしまった。 そう考えればレオパレスの洗濯機と浴室乾燥はありがたい。

 その上、後に届いた請求書では光熱費が7314円と清掃代が1575円。 合計では70589円となり、一泊約7000円と言うことになる。 これでは安いビジネスホテルのツインルームと変らない?

 しかしビジネスホテルでは調理器具等なく、自炊はできない。 まあ、短期間の滞在では光熱費なども少々割高になり、この料金は相応なのだろう・・・かな?


 最後に釧路の街だが、道路がとてもわかり辛い。 碁盤の目になってない? その上斜めに走っている道路も多い? それで? 普通4差路の交差点ではほぼ直角だろ? ところがそれが少し角度がついている。 だから東を向き、左に回っても真北ではないのだ。 それを2度ほど繰り返すともう方角が全くわからなくなってしまい、とんでもないところへ出てしまう。

 また、町の中央に大きな川が流れ、JRの線路もあり、それらを越えなければならないのも原因の一つなのだろう。 ここに来て街の全体像も頭の中に入り、ようやく迷わなくなったのにお別れしなくてはならず、なんだか寂しく感じている。

 食べ物は安くておいしいし、町全体がゆったりとして余裕があるように感じる。 少し町を離れれば自然がいっぱいだし、皆さん親切だし、釧路の町もいいところである。 10月でこの気候と言うことは夏は何度なのだろう。 是非また訪れたいが、さて・・・?


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