旅 日 記
関金温泉 湯治と桜
島根の桜 2013年4月1日(月)
天気予報通り、朝から快晴である。 そこで朝風呂のあと、朝食を済ませて7時半に飛び出した。 今日は島根県までのドライブである。
2002年に一度訪れている斐伊川と三刀屋川の桜は是非もう一度見てみたい。 この旅のメーンイベントかな? 他にも桜はありそうだが、全国区となればここだろうか?
山陰道がだいぶ繋がってきている。 それもまだ無料で通行できるが、米子を過ぎれば有料となる。 ところがまた無料? そしてまた有料? どうなっているの?
あとで気がついたのだが、関金温泉から米子までなら倉吉とは反対方面の蒜山へ向い、蒜山インターチェンジから米子道を利用した方が近くて早くない? もっとも通行料金はかかるけど・・・。
9時過ぎ、三刀屋木次インターチェンジを下り、しばらく走ると早速見事な桜並木が現れた。 ここが斐伊川かな? ところが良く見てみると三刀屋川との表示。 三刀屋川もこんなに桜並木があったっけ?
記憶なんていい加減なものである。 もっとも10年以上も前のことではあるが・・・。 そんなことどうでもいいよ〜と満開の桜が優しく迎えてくれた。 これはすごい。 鏡のような川面に映る桜にばあさんもうっとり。 これでもうここまで来た甲斐があると言うものだろう。
この三刀屋川は御衣黄(ぎょいこう)と言う緑の桜で有名なところだそうな。 御衣黄・・・どこかで見たことあるが・・・京都だったっけ? ところがどこで見たのか二人とも思い出せない。 数本あったその御衣黄はまだ蕾だったが、膨らみ始めた蕾からは一輪だけ、その緑の花がほころび始めていた。
しかし、私の印象としてはこの三刀屋川、2002年に撮った左の写真しか記憶に無い。 だが探したがこんな風景、どこにも見当たらない。
そこでいろいろ聞いてみたところ、向かいの城址公園のことかな〜・・・とのこと。 10年も経つと景色も変るのかな? 同じと思われるのがこの写真。 さて?
その城址公園、車で登れると言うので行ってみた。 狭い山道ゆえ信号がつけられ、交互通行にしてある。 上からは町並みと川沿いの桜並木が見渡せる。 なんだか東北の桜の追っかけをした時に見た船岡城址からの白石川に似ているかな?
さあ斐伊川へ向おう。 三刀屋川からはほんの数キロのところ。 こちらは河川敷に大きな駐車場が設けてあり、早くも満車状態である。 ここは記憶にあるが、こんな歓迎のアーチや屋台などはなかったけど・・・。 ただただこの堤防沿いの桜のトンネルを見ながら歩いたっけ。
見事な桜並木を愛でながら、たくさんの花見客に続いて車椅子を押し、こちらの橋からあちらの橋を渡り、のんびりとお散歩。 風も無く、真っ青な空と冷んやりとした空気がとても心地良い。
時間は11時をまわったところ。 昼食は島根へ来たのだから、やはり割子そばだろうか。 お腹もすいてきたが、ならばもう少し我慢かな?
高速道路で玉造温泉へ向う。 温泉街の標識を見て曲がった途端、川沿いの桜並木が目に飛び込んできた。 どうやらここが玉湯川の桜並木らしい。 のんびりとお散歩もしてみたいが、空腹がそれを許さない? 雰囲気だけを味わい、そそくさと松江市内へ向った。
さて、少しばかり順番待ちをしていただいた割子そばだが・・・。 何分我々夫婦はそば音痴だし、うどん党なもので・・・。
小泉八雲記念館の近くに千手院と言うお寺があり、枝垂桜が見事だそうな。 ならば行ってみよう。 住宅街の狭い道、またお寺へは急な坂道を登らねばならない。 途中に数台の駐車スペースもあったが、何分足の悪いばあさんのこと、そのまま登れるところまで行ってみた。 ところがこの場所はUターンも出来ず、帰りが大変そう・・・。
その枝垂桜だが半分以上は散っていた。 でもその雰囲気は十分に味わえる。 かわりにすぐ横のまだ若い紅枝垂れがしっとりと咲いていた。 真向かいには満開の桜の上に聳え立つ松江城の天守閣が見えている。
さて、その松江城だが、2002年にも来ているが、お城を目の前にして天守閣を取り囲む桜を見ない訳にはいかないだろ? そこで管理事務所へ電話。 上まで車で登れない?
親切な女性が応対してくださり、折り返し電話をするから少しお待ち下さいとのこと。 しばらくして返信があり、二の丸まで登って駐車し、あとは20段ほどの階段ですが・・・となんだか申し訳無さそうな口ぶり。 ここでは予約をすれば石段昇降用車椅子があり、その利用を考えて下さっていたようだ。 やはり当日申し込みでは無理だった?
20段くらいなら・・・とばあさん。 そこで手を引き、ゆっくりゆっくり歩を進める。 勿論天守閣へは登れないが、松江城を見上げ、その周りを取り囲む満開の桜を愛でながらの抹茶と桜餅・・・。 これに勝るものはないだろうか。 満足そうなばあさんの顔・・・。 ここまで連れてきて良かった〜・・・。
ところでその二の丸だが・・・。 もうちょっとたくさんの桜が無かったっけ? こんなものだった? 確かここでお弁当を食べたっけ。 10年前の記憶なんてこんなものかな?
時間は3時半、この松江ではもう一つ目的があった。 それは宍道湖の夕日。 今日の日の入りは6時30分だそうな。 だが朝からの快晴がお昼ごろから雲が多くなり、風も出てきたようだ。 大丈夫かな〜。
それまで時間はたっぷりとある。 さて、どうする? お堀の周りを巡る遊覧船もあるが、何分怖がりなばあさんのこと、喜んで乗る訳が無い。 そこでまずは観光物産館へ。 そして松江市内をあっちへこっちへ・・・と車を走らせるが、時間はなかなか進まない。
宍道湖を目の前にした清松庵たちばなと言う和菓子屋さんに喫茶コーナーがあるそうな。 ならばのんびりとお茶にする? さすが和菓子どころ松江である。 そのお味に満足げなばあさんの顔・・・。 なに? 和菓子にコーヒー? いや、おしゃれで落ち着いた雰囲気のティルームとも相まって、これもまた乙なもの。
接客しておられた女将さんにいろいろ教えてていただいた。 夕日を見るポイントや駐車場のことなど、聞いて良かった〜。 調べて行ったのは県立美術館の駐車場だが、そんなところより目の前に駐車場があるそうな。 しかし道路を渡る必要があるし、車椅子で大丈夫?
ところが地下通路が設けてあり、エレベーターもあるそうな。 ここまでするとは松江市もご立派! 女将さんは、駐車場がいっぱいなら、ここに停めてもいいですよ〜・・・とまで言って下さった。 結果的には駐車場に余裕があり、お世話にならずにすんだが、そのご親切、心にしみる。
若い店員さんに夕食の場所を聞いたところ丁寧に教えてもらえ、大体の見当はついていたのだが、しばらくして食べログの地図をプリントして持ってきてくれたではないか。 そこまでしてくれるとは・・・。 さすが日本人、それも松江のお方は優しいね〜。 いや、女将さんを見習えばこうなる?
夕食後、教えていただいたところから見た宍道湖の夕日だが・・・雲が多くていま一つ。 残念! まあ、自然相手のことゆえ仕方がないだろう。 改めて出直すにはちょっと遠い?
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