◇能登 PART-1 なぎさドライブウェイ 2000. 9. 19 (火)


 左目の白内障の手術から間も無く一ヵ月半。 目薬は欠かせないが、経過は順調。 しばらくおとなしくしていた反動からか、行楽シーズンを前にして何か落ち着かない。 パート勤めの奥方様は三連休、天気もよさそうである。

 我々夫婦は魚が大好きで、お寿司も・・・。 そう言えば、商っていた店が立ち行かなくなったこともあり、ここ何年もおいしいお寿司にはお目にかかっていない。 だいぶ前になるが、一度だけ行った回転寿司はまずくて食べられたものでなかった。 そこで最近は、安くておいしい新鮮なお刺身を食べに、小浜まで行くことが多い。

 ところが先日、旅行雑誌で金沢の回転寿司いき魚亭の記事を見た女王様は興味津々。 私は一度なぎさドライブウェイを走ってみたかった。 だが、それは二の次。  女王様のご命令に従い、一路金沢へ向かうことになった次第である。

 出発は早朝5時。 敦賀を経て、よく晴れた穏やかな日本海を眺めながら越前海岸をドライブ。 最近、バスツアーの広告で何度か見た福井宮の下コスモス公苑に道を間違え、迷いに迷ってどうにか到着。 が、花が地味でコスモスの華やかさが無く、ガッカリ・・・。

 私は良く道に迷うが、それには訳がある。 助手席で大きな顔をしてでんと構え、「あそこへ行け、ここで止まれ。」 と、好き勝手にのたまうおばはん。 その大きな態度とは裏腹にほとんど地図が読めない。 教えてくれた方角の逆に行けば、ほぼ正解である。

 それともう一つ。 深夜ならいざ知らず、「どんなに迷ったところでここは日本だろ?」 と、取りあえず走ってみる。 そんな大雑把な性格が災いしているのかも・・・。 最も、その道が行き止まりなどでUターンも出来ず、バックしたこともたびたび・・・。

 ならばカーナビをつけろ? それは余計なお世話と言うものであり、我が家の大蔵大臣がOKと言うわけが無い。 道は迷って覚えるもの・・・との若いころからの信念はいまだに変わっていない。

 今日も道に迷ったおかげで時間が押しているのに、羽二重餅を買うから福井市内の松岡軒へ行けとおっしゃる。 今度はガイドブックの地図が店の位置を間違えて載せているではないか。 結局電話で問い合わせなんとかゲット。 11時を回り、いやに空腹を感じる。

 よほどのことが無い限り許可しない高速料金の支出を大蔵大臣からぶん取り、金沢西ICまで北陸道を利用。 野々市の住所を頼りに探すが、結局はタクシーの運転手に聞き、 どうにか到着。 何のことは無い、国道沿いの解りやすい所ではないか。

 ちょうど昼時でもあり、いき魚亭の店内は満員。 それもそのはず、回っているお寿司は我々が思っていたものとは大違い。 ネタは新鮮、種類も多い。 最も、値段も80円から700円といろいろだが・・・。 たらふく食べて二人で4500円。 回転寿司のイメージを大きく変えさせてくれ、大いに満足させてくれた。 また来るつもりなのか、大阪のおばちゃんはしっかりサービス券を貰っている。

 金沢兼六園の散策をほどほどに切り上げ、いよいよ能登へ。 能登有料道路の今浜ICからは待望のなぎさドライブウェイへ。 波打ち際の、道路にはなっていない砂浜を走るのだが、良く締まった砂でタイヤがめり込むようなことは無く、何か不思議な気がする。

 天気は快晴。 海風は心地よく、はるか沖合いの船はシルエットのように浮かび、さざなみはキラキラと輝き、海鳥は波打ち際で遊んでいる。 もう最高の気分。 やはりここでは、波しぶきをあげながら得意げに走っている4WDの車が良く似合っている。

 間も無く夕暮れ。 青い海を見事に変身させた真っ赤な太陽が水平線に静かに沈んでゆく。 やさしい茜色の余韻がなんとも心地良い。

 明日も天気はよさそうだ。 ならば、今宵はおいしい魚でも味わって、明日は能登金剛から輪島まで足を伸ばそうではないか。