◇山口 PART-2 青海島 萩 2001. 4. 4. (水)


 朝食前に海沿いの庭を散歩。 空は快晴。 風は強いがさほど寒さは感じない。 華麗に咲いているポピーの花壇の先に、朝日に輝く白い角島大橋がとても美しい。

 1時間足らずで長門に到着。 仙崎港からの青海島めぐりの観光船は思いのほか人が多く、2隻で出航。 とは言っても20人ほどしか乗れない小さな船である。 「波があるので、一周コースが観音洞コースに変更になります。」 との説明を聞き流したのが甘かった。

 後で地図を見ると、観音洞は外海に少しだけ出たところにある。 最初は湾内を快適に進んでいた船が、外海に出たとたんジェットコースターに変身。 波しぶきが窓をたたきつけ、手すりを持っていなければ飛ばされそうになる。 説明のアナウンスが流れているが、それどころではなく、外を見る余裕など全く無い。 それより波しぶきで何も見えない。 あちらこちらで悲鳴も聞こえる。

 “大きな波に、小船が木の葉のように舞っている。” とは、こういうことを言うのか? 10分ほどであったと思うがとても長く感じる。 奥方様は、「もう二度と船には乗らない。」 と言い出した。

 以前、小浜の蘇洞門巡りでも同じような経験はあるが、これほどではなかった。 確かにここも日本海。 荒れた海のすごさはある程度わかっていたつもりだが・・・。 風は少しあるが天気は上々。 内海の波はとても静かである。 この変わりようは・・・。 日本海のすごさ、荒々しさを改めて実感させられた。

 それより困ったことになってしまった。 奥方様は大変な怖がり。 その上、頑固である。 30数年前の新婚旅行は八丈島。 快晴の空、絶好の飛行日和。 羽田を飛び立ったYS−11の窓から房総半島が美しく、はっきりと見えてきたとき、機長のアナウンス。

 「ただ今、館山上空です。 計器に異常が見られますので、羽田へ引き返します。」 

 代わりの飛行機に乗り換え再度出発。 ただそれだけであったのだが、奥方様は、「二度と飛行機には乗らない。」 と・・・。 今でもその心は変わっていない。

 飛行機もダメ、船もダメ・・・。 どうも、地に足がついていなければダメらしい。 となると、頭の中にある北海道ドライブ旅行へは行けないではないか。 なに、トワイライトエクスプレスとレンタカー? まあ、ゆっくり考えるとするか〜。

 青海島大橋を渡り、今度は車で青海島へ。 青海湖、鯛の養殖場などを回り、キャンプ場から遊歩道を登る。

 透き通った美しい水。 どこまでも続く青い海。 いろいろな形の珍しい岩。 そして、そこに砕ける白い波。 そうか、観光船はこういう素晴らしい景色を見ながら進むのか〜。 波の静かな日に機会があれば乗ってみたいが、奥方様のあの様子では・・・。 浜では若者たちが、ダイビングを楽しんでいる。 仙崎に戻り、おいしいお刺身の昼食。 次の目的地、萩へ。

 指月公園の桜はちょうど今日が、いや、今が旬を迎えたように満開。 それぞれの花が盛り上がり、自己主張をし、自慢げに咲き誇っている。 これぞ桜の花! その上、空は真っ青。 ポカポカと暖かく、のんびり散歩していると眠気さえ覚える。 昨日の朝の吉香公園のしっとりとした花も良かったが、やはり桜にはこの陽気が似合っている。 人出も結構多いが、あまり気にならない。 至福のひとときに酔いしれる。

 町の中を車でウロウロ。 そして、少しだけお散歩。 雰囲気だけを味わい、静かな喫茶店で小休止の後、萩を離れる。

 海岸線を快適にドライブ。 左に見る日本海はあくまで広く、あくまで青く、あくまで大きい。

 やがて益田を通過。 大隅町に入ると大平桜の看板。 狭い山道を走ること20分。 山の中でもあり、早くも日陰になった丘に大きな翼を広げたような満開の見事な桜。 国の天然記念物らしい。 これは納得。

 日本海に静かに沈んでゆく真っ赤な夕日。 海沿いに車を止め、しばらく動けず・・・。 感動・・・。

 浜田で夕食後、浜田自動車道、中国道を利用。 その日のうちに帰り着いた。 我が家では、こんなに高速道路を使った旅も珍しい。