◇大山 2001. 8. 28〜29 (火〜水)


 奥方様が 「もう一度、OUランドへ行こう。」 と、言い出したのは昼飯を食べているときであった。 「また、始まった。」 とも思うが断る理由もない。 天気もまずまず。 急いで準備をし、2時過ぎに出発。

 ガソリンを満タンにし洗車もした。 水走から阪神高速に乗るが姫路バイパスで長い渋滞との情報。 ならば池田へ回ろう。

 宝塚、三田、篠山を経て柏原に差し掛かると焼肉のおいしそうな臭い。 たまらず奥方様は 「ビビンバが食べたい。」 ・・・、・・・。 しかし時間はまだ5時、夕食には少し早い?

 和田山から国道9号線。 八鹿町を過ぎたあたりでようやく焼肉屋を発見。 丹波牛の焼肉はおいしかったが、ビビンバは・・・? 時間は7時を過ぎている。

 OUランドの営業は11時まで。 10時には着きたいが・・・。 かなりきびしい? 着けないこともなさそうではあるが・・・。

 やはり無理は止そう。 ならば湯村温泉で我慢するか? ところが湯村温泉の薬師の湯も良いお湯ではないか。 ゆっくりと汗を流し、さっぱりとして出てくると・・・。

 なに? 車が濡れているじゃん。 通り雨が降ったらしい。 せっかく洗車までしてきたのに・・・。 仕方なく、車を拭いた。

 早くも目的を達し、行く当てがなくなってしまった。 さて、どうする? このまま帰っても3時間あまりで着ける。 しかし、それでは奥方様は承知しないだろう。 結局米子へ向かったが、もう一つ目的がはっきりしない。

 11時、倉吉を通過。 道の駅北条で寝ることに。 時々車の屋根をたたく通り雨の音。 夜が白み始め、浅い眠りから目覚める。 パンで空腹を満たし出発。 時間はまだ5時である。

 何のことはない。 道は乾いているではないか。 青空も見えている。 このまま良い天気になりそうだ。 ならばと道の駅大栄で車をきれいに拭いて走り出した。 が、10分も走っただろうか・・・。 なに〜? また雨? おばはんは、 「ご苦労さん。」 と鼻の先で笑っている。 クッソォー! このバカヤロウ!!・・・。 これぞ、山陰の天気。 もう、絶対に車の掃除はしないぞ〜。 トホホ・・・。

 大山も雲に隠され何も見えない。 さりとて行く当てもない。 こうなればいつものパターン。 「エーイ、ままよ〜、行っちゃえ〜。」  雲の中へ突撃開始だ〜。

 大山道路は松並木が美しく、緑が溢れる快適な道。 ゆるい上り坂でカーブも少ない。 霧もあまり気にならず見通しも悪くない。 

 霧雨が降る大山寺のバスターミナルから大山牧場へ。 大山まきばみるくの里にも人影はなく、牛の姿も見えない。 放牧場の柵沿いに咲いている可憐なコスモスが雨に洗われ、シャワーを浴びたようにすっきりと美しく、なんともかわいい。

 緑が一杯の大山は大きく広げた扇のようだが、肝心の要の部分が雲に隠されている。 だが、枡水高原からは雲も払われ、穏やかで優しい稜線を従えた美しい大山がその全貌を現してくれた。 人影を発見。 観光リフトのおじさんの出勤時間らしい。

 鍵掛峠から蒜山高原へ抜けようと大山環状道路を上り始めるが、またもガスがかかりだした。  それもだんだん濃くなってくる。 ついにはなにも見えない。 初めての山道。 気味が悪くおそろしい。 これは勘弁してください・・・と、Uターン。

 大山寺のバスターミナルから赤碕大山線を下る。 すぐにスキー場。 37〜8年前に何度か来た事はあるが、規模がとてつもなく大きくなっており、リフトの数も半端ではない。 「時代が違うでしょ。 年を考えなさい。」 と、おばはんはそっけない。 そんなこと言われなくったってわかっているわい。 このクソババア!・・・。

 急な下り坂を過ぎ高原に出ると、あとはなだらかな大山の裾野を走る快適な道。  一息坂峠から弓ヶ浜がぼんやりと見えている。 周りの景色が牧草地から田や畑に変わると、程なく海岸線。 国道を鳥取へ。

 昼食はやはり魚だろ? ならばと港へ。 あれ〜? あれはすし若の看板? どうやら鳥取店らしい。 しかし、先に港へ行ってみよう。

 ここが港? 突き当たりの狭い場所。 しかし、観光バスが止まっている。 しかも次から次に到着。

 古くて広い平屋の観光客用の魚市場で、隣では果物も売っている。 我々は何も買い物に来たわけではない。 だが、さすがに我が家のおばはん。 たくさんのおばはん族に負けてなるものか〜と、なんだかんだとお買い物。

 ここへ来る少し前に見た料理屋のことを市場の人に聞いてみた。 良い店らしい。 ならば食事にしよう。

 店内は広間のお座敷にテーブルが並べてある。 ほぼ満席。 メニューはなく、2000円と3000円の定食だけ。 2000円の定食を注文。

 だが、これがなんともまずい。 少しだけの刺身は新鮮さがなく、養殖の魚? 煮付け、焼き物に調理されたカレイなどは、食べられたものではない。 我が家の近くの食堂でももう少しましなものを食わせる。 海のそばまで来てこれでは〜・・・と憤慨して席を立ち、後悔しながらハンドルを握る。 見えてきたすし若の看板が、いやに大きい。

 気を取り直し高台にある砂丘センターへ。 少し色が濃くなっている鳥取砂丘。 観光リフトから降りてくる人の足元がやはり汚れている。 青い海の上の雲の間からようやくまぶしい太陽が顔を出し始めた。 

 浦富海岸は海岸線が美しい。 差し込む光に輝き始めた青い海と白く砕ける大きな波。 やはり、海は心を和ませてくれる。



 大山へは2006年5月8日に再訪。 その模様はデジカメ散歩のスライドショーでご覧ください。