◇常照皇寺 2002. 4. 5 (金)
1時半ごろ、仕事から帰ってきたおばはんが 「良い天気だからどこかへ花見に行こう。」 と言う。 この元気さとバイタリティーは敬服に値する。 その迫力に断ることなど恐れ多くて出来ない。
急いで善峰寺と常照皇寺に電話。 どちらも今が見ごろらしい。 善峰寺は5時まで、常照皇寺は4時までとの返事にあわてて飛び出した。 うまくいけばどちらも回れるか?
世の中そんなに甘くはない。 向日市から京都市内はやはり渋滞が激しい。 その結果、京北町の常照皇寺到着が閉門時間4時のわずか10分前。 ギリギリながら何とか拝観させていただいた。
お寺と言うより、どなたかの別宅のような静かで落ち着いた境内の中庭に、柔らかな夕日が優しく降り注いでいる。 淡い光を浴びた三本のしだれ桜の老木が、狭い中庭からはみ出さんばかりに少し小さめの花を咲かせ、何か誇らしげである。
華やかな桜の花とは全く縁のないしなやかで落ち着いた、いかにも京都らしいたたずまいとその雰囲気に、まだ残っている十数人の人々の話し声も小さく、縁側に座るなどしてうっとりと眺めている。
ここでは花見酒などもってのほか、やはりお茶席が似合っている。 気持ちが落ち着いてくるのが自覚でき、心の洗濯にゆっくり見ていたいが残念ながら時間がない。 閉門時間を20分ほどオーバーしてお寺をあとにした。
駐車場の前にはつぼみが膨らみ始めている紅しだれの大きな木。 少し濃い目のピンクの色が、まだつぼみだと言うのに柔らかな夕日の力も借り、何か妖艶な美しさと、なんとも不思議な雰囲気をかもし出している。 花が開くとどのように変わるのだろう。
高尾では清滝川の対岸の山の斜面を覆いつくすように早くも山つつじが満開。 京都市内の桜はとうに葉桜。 今年はちょっと寂しい入学式になりそうだ。
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