◇荘川桜 砺波チューリップフェアー 2002. 4. 30 (火)


 奥方様は今年も水芭蕉を見に行くつもりらしい。 事あるごとにせっつかれ、岐阜県の宮川村役場にニコイ高原の様子を聞いてみる。 今年は雪が多く、見頃は連休頃らしい。 だが、道路工事のため平日は通行止めと言う。 ならば平日が休日の奥方様は行けないではないか。

 仕方なく30日の休みに今年もひるがの高原へ行く約束をしていたが、どうも天気が悪くなりそうだ。 だが、仕事から帰ってきた彼女は行く気でいる。 案の定夜明け前の岐阜市内で早くも雨が落ちてきた。

 ひるがの高原は雨の朝を迎えていた。 それもしっかり降っている。 到着後、少し仮眠をしている間に奥方様は一人で傘を差し、水芭蕉を見に行ってしまった。 「去年と同じように可愛く咲いていたよ。」 と報告する目が輝き、顔が笑っている。

 昨年は花がなく寂しげだった荘川桜だが、今年は見事によみがえり、何か老木の意地を見せ付けられたようで、少なからず感動を覚える。 満開の花を咲かせた二本の大木は威風堂々。 ダムの底から生き延びた生命力に敬意を捧げたい。 雨に煙るその姿も風情があって良いものである。 周りにはまだまだ若い桜の木や花桃の花も咲きそろい、声援を送っている。

 芽吹いたばかりのやさしい緑。 雨に洗われより鮮やかになった新緑に包まれ、御母衣湖を右に、荘川は右に左に・・・。 小降りになった雨はあまり気にならず、見通しも悪くない。 天気とは裏腹に気分は最高。 新緑が目にまぶしく、心も晴れやかだ。 奥方様は 「紅葉の時期にも必ずこの道を走るからね。」 と、早くもこの秋のご予約。

 白川郷を右に見て、萩町から白山スーパー林道へ。 この道の開通は6月頃らしい。 トンネルを抜け、通行止めのゲートの手前を左折、森の中へ分け入って行く。 周りにはまだ多くの残雪が見られる。

 大窪池は木立に隠れてひっそりとしている。 流れ込む小川の透き通った雪解け水のかすかな音のほかは何も聞こえない。 池というより何か沼? ところどころで腐りかけている木道の周りには水芭蕉が群生している。

 ひょっとして、これはひるがの高原のものより大きくない? 白い花と黄緑色の葉っぱ、それに黄色掛かった芽がなんとも良いバランスだ。 「こんなのが近くにあれば素敵だよね〜。 持って帰りたいね〜。」 と奥方様、たいそうお気に入りのご様子。

 近くには根元から弓のように折れ曲がり、そこからたくましく伸びているたくさんの木。 このあたりの降る雪のすごさを実感させられる。 念のため持ってきた傘が開くことはなかった。

 五箇山から砺波まで高速道路を利用。 この東海北陸自動車道も間もなく全線開通するだろうが、また赤字路線? やんでいた雨がまた降り出した。

 チューリップェアーが開催されている砺波チューリップ公園へ。 昨年は準備中に訪れ、それなりに満足したものだが、本番はその比ではなく、想像をはるかに超えている。 大量の花が色鮮やかに配置され、絵模様にもなっている。 チューリップタワーの上からの眺めは正にメルヘンの世界。 絨毯のように敷き詰められたチューリップの花の中に飛び込み、そのまま眠ってしまいたい気分だ。

 雨にもかかわらずたくさんの人。 不思議なことだが差している傘があまり気にならない。 だが、かわいそうなのは画板を持った可愛い小学生たち。 その画用紙が美しい色に染められるときは来るのだろうか?

 しとしととやみ間なく降る雨の中、地図を頼りに富山を目指す。 助手席のおばはん、今日はウトウトなどしてはいられない。 地図もだいぶ読めるようになったようだ。 やれば出来るじゃん。 おかげで迷わず到着。

 呉羽丘陵の梨畑はとてつもなく広い。 それが皆ちょうど背の高さくらい。 残念ながら今年の花の時期はとうに終わっている。 しかし、一面緑の見事な眺めだ。

 時間は12時を少し過ぎた。 たまには他の店も・・・と、ガイドブックを頼りに入った回転寿司のお店は何か物足りない。 2〜3皿食べたところでお勘定・・・。 いつものいき魚亭で食べなおし。 やはりこちらの方が客も多く、おいしく感じる。

 婦中町、荘川町、井波町、城端町と富山平野の田園風景の中を横断。 福光町からは山道へ。 刀利ダムを過ぎると石川県だ。

 途中、狭い山道や砂利道などタフな道で、思っていたより時間もかかったが、ようやく次の目的地、湯涌温泉に到着。 湯涌温泉総湯、白鷺の湯はとても混んでいる。 おまけにのんびりお湯につかっていると、頭の後ろにおいていたタオルがなくなっているではないか。 故意かどうかはわからないが、ひどいことをする男もいるものだ。 プンプン!

 金沢の近江町市場には4時半ごろに到着。 市場の中は買い物客も少なく、早くも店じまいに忙しそうな店も多い。 食事をするには早過ぎるし、特に買いたいものもない。 おばはんが香林坊と片町へ行こうと言う。 それほど遠くではなかろうと、歩くことにした。

 雨の中、会社帰りなどで混み合う歩道を傘を差したりすぼめたり・・・。 これは結構歩き応えがある。 やっと香林坊到着。 だが、もう限界? ウインドウショッピングをする元気も残っていない。 コーヒーショップで一休み。 帰りはバスを利用したが、降りたのは五つ目の停留所じゃん。 ヤレヤレ。

 薄暗く、淋しくなった近江町市場で4〜5人の客が並んでいるのにつられ、つい並んでしまった。 ガイドブックにも載っている井ノ弥である。 この店は待たせるのが当たり前のように考えているらしい。 1600円の海鮮丼は量が多くて苦労した。

 私は海鮮丼を食べたのは初めてだが、どうも刺身とご飯、それにお味噌汁・・・いわゆる刺身定食のほうが性にあっている。

 思いもかけず時間が経過。 駐車場を出たのは8時過ぎ。 これでは高速道路を利用しなければ今日中には帰り着けないよ〜。



 となみチューリップフェアへは2007年4月24日に再訪。 その模様はデジカメ散歩のスライドショーでご覧ください。