◇アジサイロード 牧歌の里 2002. 6. 27 (木)


 奥方様の次のターゲットは? もうだいたい見当がつく。 それはラベンダー。 それと、今年はまだ見ていないアジサイ。 ならばどちらも叶えよう。 だがやはり梅雨時。 天気予報は良くないが・・・。 やはり岐阜市内を抜けた7時ごろから雨が落ちてきた。

 洞戸村から山道に差し掛かる。 小雨に煙る緑の森が目に優しい。 板取川に沿った道路のところどころに咲いているアジサイが目に付きだした。 結構まとまっているところもあり、そこそこ見栄えも良いのだが、アジサイロードと言うからには? 少しボリューム不足? 花の色もほとんどがブルーで、ちょっと物足りない? 私の期待が大きすぎたのか?

 しかし、今度の土曜、日曜に開催されるアジサイ祭りの準備をしている二十一世紀の森公園では、小雨に洗われ、より鮮やかに輝きだしたブルーの色が小高い山の斜面を覆いつくさんばかりに、生き生きと咲き競っている。

 大和町へ抜けようとそのまま県道を北へ。 清流が流れる山深い緑の中にキャンプ場や日帰り温泉の施設、また温泉旅館もあり静かなところだが、8時半と早朝のせいか、人にも車にもほとんど会わない。 終点の停留所でバスが発車を待っている。

 20分も走っただろうか? 突然目の前にゲート。 なに? これ〜。 どうやら通行止めらしい。 そんな看板見なかったぞ〜。 仕方がないとUターン。 バスはまだ止まっている。 運転手は標識は設置してあると言う。 ならば通ったとき言ってよ〜。 迂回路はなく、だいぶ戻らなければならない。 これはもう一度アジサイを見て帰れと言うこと? トホホ・・・。

 板取村役場の手前で工事用の信号。 この村にはほかにはほとんど信号がなさそうだが? 良く見ると大きなトンネルの大工事。 こんな田舎で〜?

 郡上八幡を目指し山越えをする。 国道とは名ばかりのカーブが続く狭い山道を登る。 峠を越え、下って行くと長い桜並木。 なに? 桜の咲くころまた来たい? 勝手に言っていれば〜・・・。

 山里が近くなり、大きな工事現場が見えてきた。 板取町で見たトンネルはここへ抜けるらしい。 しかし、ここまでの山道では一台の車にも合わなかった。 失礼ながら、こんな田舎にこのような大掛かりな工事をしてまでトンネルが必要なのだろうか?

 当然過疎の村にも言い分はあるだろう。 だが国家プロジェクトとして、いかなる基準を持って決められているのか? 国土交通省の見解をぜひ聞いてみたいものである。

 まだまだ全国制覇には及びも付かないが、これまでそれなりに各地を走ってきた。 とんでもない田舎に素晴らしい道路がついていたり、中途半端でなぜ造ったのか理解に苦しむ道路や施設があったり、途中で工事を中止した道路や鉄道やいろいろな施設。 どんどん広がる宅地開発などのために削られてゆく山。 それらを見るにつけ、この国は、国、県、市町村の連携を含め、行政のビジョンが全く見えてこないのが悲しい。

 それに輪をかけたように、一部を除き、当然のように個人も同様、好き勝手に建造物を作り、看板を立て、美しい日本の風景を台無しにしている。 これまで何度となく言われてきたが、これは政治の貧困といわざるを得ない。

 これまでに作られた全国で700兆円を超える借金は何だったのだろう。 政治家は土木建設関係者が結構多い。 地方議員になるとそれが際立ち、行政に影響を与えていることも少なくない。 ここに来て長野県をはじめ公共工事の見直し論がやっと芽を吹き出した。 このあたりで山を削り、自然を破壊するのはやめようではないか。

 しかし、公共工事が景気の下支えをしてきたのも事実である。 ここで一つ提案をしてみたい。

 首都圏集中、首都移転、人口島の埋め立て工事、干拓事業。 そんなチマチマと細かいことは言わずに、ここは東京湾を埋め立ててしまうなどと言うのは如何?

 三浦半島の観音崎と房総半島の富津岬、約8Kmを堰き止め、中央には幅2Kmの運河を作り、あとは埋め立てて未来型の大都市を建設する。 高速鉄道網、高速道路網、港、空港などを効果良くデザイン。 首都圏の人口密度も緩和され、汚れた海も解消され、一石二鳥? いや三鳥?

 予算は50兆円、いや100兆円? 10年ぐらいの工期が理想だが20年となると・・・? これが成功すれば次は大阪湾か?

 少し横道にそれすぎたようだ。 確かこれは旅日記。 これは失礼をした。 本題に戻すとしよう。

 ひるがの高原牧歌の里には11時前に着いた。 幸い雨は上がっている。 駐車場には観光バスが5〜6台。 来るたびに思うのだが、このひるがの高原はもう少し工夫をすれば高原らしい雰囲気がかもし出され、那須高原のような素敵な町になるのに、どうもまとまりがなく、何かしらわびしい。

 それでもそんな国道沿いの町並みを一歩それるとまだまだ美しい森。 牧歌の里はそんな緑の森に囲まれた広い牧場のようで、いろいろな花や動物に癒され、とても開放的な素晴らしい空間である。 その中に溶け込むようにして建つ可愛いチャペルやショップなどの建物がまた良い雰囲気で何とも居心地がよい。 国造りにもこれくらいのセンスが欲しいものである。

 天候が悪く、無料サービスになった園内トレインに乗ってお花畑めぐり。 途中下車をしてラベンダーやカリフォルニアポピーなど、色とりどりの花の間をのんびりとお散歩。 それと奥方様お得意の可愛いショップめぐりと、当然パンとソフトクリームも・・・。 お花畑に包まれた可愛いチャペル。 奥方様、大満足で本当に幸せそうな笑顔・・・。

 もう一度トレインに乗り出発点へ。 だが、奥方様は山羊や羊が遊ぶ広場に沿って牧舎や馬場の前にあるミルクハウスまで歩き出した。 牛乳でも飲むらしい。 仕方がない。 ついて行くとしよう。 

 なに?、またソフトクリーム? ついさっき、食べたばかりじゃん。 いくらおいしいと言っても・・・。 もうあきれてものが言えない。 ブツブツ、ブツブツ。 おかげで、時間は1時を回ってしまった。

 ああ〜、腹減った〜。 バーべキューハウスで食事をしている間にまた雨が降り出している。

 荘川村を通り向かった清美ラベンダー公園のラベンダーの花は、去年と同じようにさわやかな香りをふりまき、ほぼ満開。 雨もやみ、穂先が風に揺れている。

 おととしの秋に見た夕暮れ時の素晴らしい紅葉を思い出しながら飛騨せせらぎ街道へ。 優等生が整然と並び、拍手をして迎えてくれる中を気持ちよく胸を張って凱旋・・・そんな気分で邪魔するものが何もなく、完成された究極の鮮やかで美しい新緑に包まれ、これ以上ない幸せを感じながらのドライブ。

 この道はこれ以上何も手を加えて欲しくない。 またいつの日かこの道を走ってみたい。 そんなことを考えながらハンドルを握っていると、早くも道の駅パスカル清美。 ここまで来るとなお一層、空気がおいしい。 ここ最近の寒さでラベンダー畑の花は、開花が少し遅れているらしい。

 馬瀬村から下呂温泉へ。 下呂温泉白鷺の湯で一汗流す。 全開の窓から吹き込む雨上がりのさわやかな風が、風呂上りのほてった体とまた噴出した汗を心地良く冷ましてくれる。 山に囲まれた飛騨川沿いに走る道、その上曇り空。 暗くなるのが少し早いようだ。



牧歌の里、清美ラベンダー園、飛騨せせらぎ街道へは2005年7月13日に再訪。 その模様はデジカメ散歩のスライドショーでご覧ください。

(牧歌の里)
(清美ラベンダー園)
(飛騨せせらぎ街道)