このマークをクリックすると、スライドショーをご覧いただけます。 写真をクリックすると大きな画面でご覧いただけます。

◇神戸ルミナリエ 2003. 12. 17(水)


 師走も半ばを過ぎ、今年もあとわずか。 と言うことは神戸ルミナリエ。 早くも9回目だが、我々のルミナリエ見物は5回目になる。 それはいいとして、どうして三田回りなの?

 奥方様は少なくとも月に一度は三田に用があるらしい。 いつも忙しく動き回る働き者の奥方様のストレス解消と明日へのエネルギーの補給に役立つのなら、喜んでお供いたしましょう。

 12月だと言うのに車は案外少なく、スイスイ。 2時間と少しで到着。 サント・アンの優しい従業員の皆さんも、大繁盛で次から次へと客が溢れていると言うのに、いつもの通り奈良からの客を歓迎して下さる。 心地良くおいしいケーキつきのコーヒーブレイク。 後は5個ほどお持ち帰り。 これがいつものパターン。

 満足げな顔を横目にいざ神戸へ。 空は今にも泣き出しそうだ。 六甲を越える頃とうとう雨が落ちてきた。 ルミナリエの終着点、東遊園地の地下の駐車場に車を入れ、上に出たのがちょうど5時。 黒い雲が速く流れているが幸い雨はあがったようだ。 寒さはほとんど感じない。


 奥方様は点灯の瞬間がたまらなく良いらしく、いつもは出発点まで行って並ぶのだが、今日はここから見てゆっくり食事の後、改めて回ってみようと待つことにした。 かなりの人出だが出発点ほどではない。


 あの忌まわしい震災から早くも9年が過ぎようとしているのか・・・。 見事に蘇った神戸の町には、驚きと同時に敬意を表したいが、当初は訪れるのが恐れ多くて何か近寄りがたく、初めて生のルミナリエを見て感動したのは4年目が近づいていた。

 その頃はまだ一歩幹線道路を外れると空き地が目に付き、ひび割れたビルの壁や傷んだままの屋根瓦など、まだまだ復興途中であったが、今ではほぼ元通りに、いやそれ以上に美しい町並みや広くて立派な道路に生まれ変わり、人間のたくましい底力に感動すら覚える。

 状況や国の環境が異なるとは言え、現在進行中のイラクの復興、つい先日のアフガニスタンのことを思えば、この復興のスピードは・・・。 太平洋戦争後の立ち直りを考えてみても、この優秀で勤勉な国民を誇りに思えるのは私だけではないだろう。

 当日は奈良でもかなり揺れ、映し出されるテレビの画面を見ながら奥方様の尼崎の実家への電話が夕方まで通じずウロウロしたことや、須磨のおじさんの家が全壊したことなど、昨日のことのように思い出される。

 幸い尼崎の家は被害も無く、おじさん夫婦にも怪我は無かったが、6000人を越える犠牲者のことを考えると手放しで喜ぶ気になれなかったものだ。

 このルミナリエが犠牲者の鎮魂の気持ちを込めて続けられていることをこの場を訪れる人はどれほど理解しているのだろうか? 被災した神戸の住民はどのように感じているのだろう。

 厳かな音楽が流れる中、暗闇から見事な光の世界へ引き込まれて行く。 昨年あたりから緑色が増えて優しい色合いになり、穏やかでしっとりとした感じがしているのだが・・・。 年を経るとともに神戸の町も、落ち着いてきたと言うことなのだろうか。


 資金難から次回からの開催が危ぶまれていると数年前から報道されている。 昨年も設置されている募金箱で集まったお金は4000万円程度であったらしい。 500万人以上が見物したと言うのに・・・。

 掛かる経費は5億円。 ならば一人100円の見物料の徴収を考えても良いのでは? この震災を忘れないためにも長く続けて欲しいものである。



 いつまでも平和な世の中であることを祈りつつ・・・。