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◇天草 南九州 PART−3 指宿 桜島 2004. 2. 17 (火)
朝食後、可憐に咲いている花に誘われ中庭へ。 とても手入れが行き届き、花たちも幸せそう。 松林が美しい庭の芝生はまるでゴルフ場のグリーンみたい。 そう言えば昨夜、きれいにライトアップされていたっけ〜。
大阪のおばちゃんは何かにつけ悪いところを見つけ、けなすのが好きである。 我が家のおばはんも典型的な大阪のおばちゃんで、重箱の隅をつつくのが生きがいであるのだが、このホテルにはイチャモンのつけようが無いらしい。 これでは逆に少し拍子抜けで、何か物足りない?
我々の気持ちを代弁しているような雲一つ無い青い空。 心晴れやかに指宿市内を抜け、まずは長崎鼻パーキングガーデンへ。 何もこの年になって動物園でもあるまいが、是非一度フラミンゴのショーを見てみたい。
園内は熱帯植物が茂り、南国ムードが一杯。 まずは色鮮やかなインコたちがお出迎え。 開聞岳も美しくのんびりした雰囲気。 アッ、鶯が鳴いている。 今年はこんなに早くから聞けたよ〜。 
9時30分からのフラミンゴショーには結構人が集まってきた。 ワルツのリズムに乗せて現れたフラミンゴたち。 淡いピンクがとても可愛い。 中に少し濃い目のものも混じっている。 全部で30羽ほど。 可愛い幼稚園児がお手手を繋いでお散歩をしているみたい。
飼育員の合図に合わせてきれいに三ヶ所に分かれ、また一ヶ所に整列。 クライマックスは小さな水辺を羽ばたきながら渡ってくる。 観客席から改めて大喝采。 どうすればこのように教えることが出来るのか。 少し不思議な気がする。 
珍しいたくさんのサボテンにも感心させられ、インコのショーを見て童心にかえり、心軽やかにすぐ近くにある次の目的地、フラワーパークかごしまへ。
この時期、花は少ないのだろうか? とりあえず広い園内を8人乗りの小さなバスに乗って巡ることにした。 要所では停車してくれ、説明をしながらゆっくりと走ってくれる。 その説明を聞きながら、のんびり、ゆったり。
私は花の名前を覚えるのが大いに苦手で、同じ花を 「あの花は何だっけ?」 と何度も聞き、いつもおばはんに怒られている。 名前などどうでもいいじゃん。 美しいと感じれば? そんな私にはもったいないほど丁寧に説明してくださっているが・・・。 おばはん、わかっているのか?
展望台からの素晴らしく晴れ渡った空と青い海。 ポピーの花壇越しに鎮座しておられる大きな開聞岳。 え〜? この時期にラベンダー? チューリップも可愛い。 他にもいろんな花が咲いていて、さすが南国。
バスを降りて少しお散歩。 歩き出すととても暑い。 セーターを脱いでシャツ一枚。 それでも汗が出てくる。 両側を花で彩られた散歩道から温室へ、最後はたくさんの蝶が舞う小屋に驚き、大いに満足してフラワーパークを後にした。 
大きな開聞岳の広い裾野に広い畑が続き、のんびりとしたのどかな田園風景である。
こんなところに住んでいれば、長生きが出来そうだが・・・。 いや、いつも忙しそうに動き回っている我が家のおばはんには、三日も住めない?
さあ鹿児島へ急ごう。 しかしのんびりとした風景と同じように、ゆったりとした人が多いのだろう。 ゆっくり走っている車の多いこと。 しかもお年寄りだけでは無さそうだ。 このリズムに付いて行けない私も一週間が限度? それにも増して国道はかなり通行量が多く、鹿児島が近くなるに従いだんだんとひどくなってきた。
今日の昼食は? ナニ〜? コンビニへ寄れ? おにぎり? まあ、いいけどね〜。
北に向かうほど何か雲行きが怪しくなってきた。 鹿児島市の標識を見てかなり走っているが、まだ? とうとう雨までパラパラ。 桜島は山の上半分が雲に隠されている。
ようやくフェリー乗り場の標識。 道路から直接フェリーの中へのみこまれてしまい、何か不思議な気持ち。
雨は降っていないが相変わらず雲に半分隠された桜島は、山の裾野がとても大きく見えている。
3時少し前桜島上陸。 まずは今日の宿探し。 古里温泉の宿にしようと向かったが、見てみると何だか灰を被って薄汚れたような古い建物。 これなら国民宿舎でもあまり変わりは無さそうじゃん。 レインボー桜島は平成12年オープンとあることだし・・・。
電話で問い合わせてみると空室があり、一泊二食、一人8000円。 料理を上のランクにして9500円でお願いすることに。 昨日と大きく違うところが我々らしくていいじゃん。 足して二で割れば14000円であることだし・・・と二人で苦笑い。 まあこちらのほうが我々にはお似合いだろう。
まだ時間もあることだし、桜島観光へ。 まずは有村溶岩展望所。 まわり一面のゴロゴロとむき出しの溶岩が爆裂時の凄まじさを実感させられ、自然の力の大きさを思い知らされる。 しかし一部にはその大地に青い草木も育まれ、一本のまだ若い大きな松の木がその象徴であるように思える。
雲は多いものの山の頂が見えてきた。 この山にはこの曇り空が似合っているのかも知れない。 だが噴煙は雲にまぎれているのか、確認できない。
次に埋没鳥居へ。 国道から少し入ると風向きの加減か、硫黄の臭いが鼻につく。 小学校と住宅の間にある神社の入り口の鳥居が上の部分だけ残されて埋まっている。
大正3年の爆発時のことであったらしい。 当事の村長の指示により掘り起こしをしなかったらしいが、その賢明な処置でこれからもその時代に生きる人々の教訓として語り告がれることであろう。
国道からここまで結構な距離であった。 ならば戻るより島を一周しちゃえ〜。 静かな海が広がり、山の姿も変わってきた。 各所に待避所が設けられており、番号も記されている。 戦時中の防空壕が思い出される。 なんと恐ろしいことよ。
桜島港が近くなり、また山の表情が変わってきた。 やがて湯之平展望所への標識。 展望所からの景観にまた驚かされた。 赤茶けた岩肌が鋭くとがり、いつ崩れ落ちても不思議ではなさそうだ。 中央にはその後のようなカールが広がり、噴火口だろうか、くぼみも見られ、凄まじい景観を醸し出している。 
反対に海側は大きな雲の下に、静かな錦江湾と鹿児島の町がわずかな隙間から差し込む細い光のほかは、そのほとんどが霞み、まるで墨絵の世界を演出している。
今日の宿、国民宿舎レインボー桜島へ。 フェリー乗り場のすぐ近くにあり、まだ新しく清潔そうな宿ではないか。 やはり飛込みでは海側の部屋は空いてなかったが、簡素な和室からはようやく雲も取り払われた桜島の山が見え、これも良いものである。
早速温泉へ。 マグマ温泉は茶色に濁った鉄分が含まれたお湯で、よく温まる。 浴衣が何か休暇村のものに似ているが?
さて食事だが・・・。 この味付けはとてもおいしい。 豪華な食材とはいえないが、それを超える板前さんの腕を感じる。 いや、和洋折衷の料理だからシェフ?
男性ばかりのスタッフもきびきびと動き回り、気配りが出来ていてとてもいい気分。 聞いてみると建物は町の物だが、運営は休暇村に委託しているそうだ。 やっぱりね〜。
休暇村にしても委託されたとなればいい加減なことは出来ず、優秀なスタッフを派遣するのは当然のことか。 だから休暇村より数段居心地良く感じられるのだろう。
箸おきにしてある小さな溶岩がとてもいい感じ。 これは欲しい。 どこで売っているのか聞いたところ、売り物ではなくスタッフが拾ってきて作ったものらしい。 海水につけるとこんなに黒くなると言う。
「湯之平展望所の売店では300円で売っているそうですが、高いですよね〜。」 「今日行って来たが気がつかなかった。」 と言うと、「お気に入りならどうぞお持ち帰りください」 だと〜。
すっかり気に入りビールも進み、つい言ってしまった。 「もう一組、何とかならない?」
いつもはあつかましいおばはんもあきれたような恥ずかしそうな顔。 ところが 「どうぞ、どうぞ。」 とすぐに持ってきてくれた。 これはラッキー! お土産が一つ出来たじゃん。 おばはん一言。 「よう言うは〜。
さて明日は佐多岬から都井岬まで。 長丁場だがなにか元気をもらえたようだ。
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