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◇天草 南九州 PART−4 佐多岬 2004. 2. 18 (水)
昨日の雲も取り払われ、快晴である。 桜島を過ぎ、大隈半島を南下する。 まずは垂水市。
垂水市と言えば森伊蔵の焼酎であろう。 私はビールばかりでお酒も焼酎も嗜まないが、超有名な伊佐美とか森伊蔵の銘柄位は知っている。 次男と三男の嫁のお父さんはどちらも焼酎がお好みであり、せっかく鹿児島に来たからにはお土産に買って帰りたい。 それも伊佐美とか森伊蔵。
しかし出発前にインターネットで調べた結果、そのどちらもいかに地元であっても手に入れるのは不可能らしい。 森伊蔵などは全国規模の抽選だと言う。 ところが以外にも入手方法を絶対明かさないと言う条件で、森伊蔵のかめ壺焼酎、ゴールドラベル4号瓶一本だけなら譲ってくれると言う人に出会えた。 しかし一本と言うわけにはいかない。 どうしても二本欲しい。 粘りに粘って拝み倒して・・・。 フウ〜。 これで喜んでもらえそうかな?
やがて鹿屋市に入ると道路際に横断幕が張られ、旗を振った人が現れだした。 まさか我々を歓迎してくれる訳では無いよね〜。 当たり前じゃん!。
よく見ると横断幕には、第51回鹿児島県下一周駅伝とある。 南下するに従い、応援の人がだんだん増えてきた。 やがてパトカーが現れ、白バイの先導の元選手たちが懸命に走ってきた。 それぞれの選手ごとに白バイがついている。 おばはん、「鹿児島にもたくさん白バイあるんやね〜。」 どうやら鹿児島を馬鹿にしているようだ。 言いつけてやろう!
帰ってインターネットで調べてみると、各市町村12チームが参加し、五日間で鹿児島県内を走っていたらしく、その日が最終日で根占から鹿児島市までの11区間115Kmの競争であったそうな。 それにしても交通規制も無しでようやる・・・。 我々とは進行方向が逆でよかった〜。 しかし後についてノロノロと走っていた一般の車は、案外少なかったな〜。
大根占町から神川大滝公園へ寄り道。 だが次の四つ角で案内標識の矢印の方向がわかりづらい。 とりあえず真っ直ぐ進むと、おじいさんを発見。 念のため聞いてみると・・・。
ゆっくりとした口調でとても丁寧。 その上事細かに説明してくれる。 そこまで教えてくれなくても・・・。 我々は少しばかり急いでいるのですが・・・とも言えないし〜。 途中で話の腰も折れないし〜。 少しイライラするし〜。 聞いたのはこっちのほうだし〜。 これは困った。 まあ仕方がないと諦めて最後までお付き合い。 でも標準語でわかりやすかったな〜。 おじいさん、ご親切にありがとう。 トホホ・・・。
なるほど、ご説明の通りでございました。 おかげで迷わずに済みましたよ。 最も迷うような道ではなかったけど・・・。
深い森の中にがっしりとしたダムのような岩の上から流れ落ちる美しい滝。 コンクリートのようにも見えるが、よく見ると大きな岩だ。 まるで人が積み上げたようにも見える。 水煙が上がり、それがお日様の光に反射してとても幻想的。 脇のほうからも小さく水が幾筋も流れ落ちている。
見上げれば立派で大きな赤い橋。 滝へ折れたところを真っ直ぐ進めば通る道路らしい。 こんな田舎には立派過ぎる? いやこれは失言?
根占町では道路際に一本のきれいな花。 それも満開らしい。 エ〜? 桜の花?
ずっと海岸線を走ってきたが今日も天気が良すぎてモヤがかかり、見通しは良くない。 道の駅根占でトイレ休憩。 よく見ればうっすらと開聞岳が見えているよ〜。 南下するに従いだんだんと大きくなってくるが、何せ見えづらい。 空気が澄んでいればどんなにか美しかろう。
佐多町から山の中へ。 しかし走りやすい立派な道である。 山の向こうに山が連なり、ここは九州最南端、と言うことは海が近いところ・・・とは到底思えない。 やがて佐多岬ロードパークウェイの料金所が現れた。
この道路は今月一杯で閉鎖になるらしい。 この旅行に際しインターネットで検索していると、いろいろな情報を得ることが出来た。 いやインターネットが無ければ、山川、根占間のフェリーの休航も知らず、大いに戸惑ったかもしれない。 これからはもっと身近な必需品になってゆくのだろう。
料金所の女の人にそのことを聞くと、まだ結論は出てなくて少し先送りになりそうである。 どちらにせよ県か町が買い上げるか、もしくは経費負担で落ち着くのだろう。 いざとなって企業側が開き直れば行政の立場は弱いものだ。 最悪つぶしてしまえば住民に迷惑がかかる。 それが一番行政としては避けなければならないことなのだから・・・。
佐多岬ロードパークウェイへ入ると一転南国ムードに変身。 椰子の木やソテツ、ガジュマル、フェニックス。 亜熱帯植物が繁る中を快適にドライブ。 道端にお猿さんを発見。 どうやら子供のようだ。 カメラを構えると隠れてしまう。 降りてみると慌てて谷へ一目散。 たちまち見えなくなってしまった。
今度は桜が咲いている。 それもやや濃い目の花をつけた木が何本も・・・。 ほぼ満開。 その先に可愛いピンクの花をつけた木も一本だけ。 ワーイ、この時期にもう花見が出来たよ〜。 先ほどからうるさいほどの鶯の鳴き声。 ここでは早くも春爛漫らしい。
海が見えてきた。 コバルトブルーの大きな海が・・・。 小さな島の上に白い灯台。 大きな空に大きな海、そして濃い緑の大きな森。 何だかここは日本では無いみたいだ。
北緯31度の看板。 カイロ、ニューデリーと同じ緯度らしい。 暖かいのも当然か。 ほどなく終点の駐車場に到着。 停まっている車は5〜6台。 最南端の白い電話ボックスで女の子が電話をしている。 縄のれんがかかったような大きなガジュマルの木。 定期バスが乗客ゼロで発車して行った。
トンネルを抜け、いざ展望台へ。 歩いて15分ほどだと言うが、遥か遠くに見え、アップダウンも激しそう。 静かな森の中をくりぬいたような歩道を、ゆっくり、ゆっくり。 御崎神社でお参りをし、食堂か宿泊施設であったと思われる大きな廃墟の側を通り、ようやく日本本土最南端佐多岬へ到着。 これで一つはクリアしたが、最北端、最西端、最東端へは行けるのだろうか?
かなりの高台であり、むき出しの岩肌が遥か下に見えている。 目の前に佐多岬灯台、その先の海はあくまでも青く、水平線もクッキリと見えているのに、開聞岳が見える少し北の方角はモヤがかかり、遠くにかすかな姿。 水平線もその境がわからない。 大きなタンカーもグレーの塊のようで、ゆっくりと進んでいる。
展望台の中は最近ペンキを塗り替えたところらしく、真っ白で清潔そう。 落書き禁止とノート設置のチラシがはられているが、それを無視して二箇所ほど早くも落書きされている。 若者よ、人の苦労や迷惑を考え、してはいけないことはやめようよ! 仕事とは言え、毎日こんなところまで通って頑張っているおばさんも、「困ったものです。」 と嘆いていたよ〜。 
今日の昼食だが・・・。 奥方様は今朝出発の際、国民宿舎でおいしい焼きたてのパンを買っていたらしい。 佐多岬ロードパークウェイを下っている途中、海岸へ出て防波堤に座り、青い大きな海を目の前にして、暖かな日差しを一杯浴びながらパクリ。 これほどの幸せは無かろうが・・・。
その間通った2台の軽トラックの中からうらやましそうなまなざし? いや馬鹿もいると軽蔑されていた? まあどっちでもいいけどね〜。
のんびりとした穏やかな佐多岬を後に、来た道を鹿屋まで。 ナニ〜?、宗谷岬まで2700Km? バイクとか自転車で行く人もいるんだよね〜。 我々も行って見たいな〜、北海道。 九州最南端へ来て、北海道を思い浮かべさせるあたり、やってくれますね〜。
あとはひたすら走る、走る、走る・・・。 鹿屋から串間へ。 今日の泊まりは都井岬の予定。 だが志布志を通過したとき時間は早くも4時を回っている。 結構遠いよ〜。 それに少し疲れてきた。 ダグリ岬に国民宿舎があったはず。 とりあえず覗いて見ることにしよう。
高台に建つ、比較的新しそうな国民宿舎ボルベリアダグリ。 聞いてみると10畳の和室しか空いていないらしく、二人で利用するなら一泊二食一人10800円。 食事代が夕食2500円と朝食800円、と言うことは部屋代が7500円? ツイン15000円とはちょっといい値段。 だがこの先もう走るのは嫌だよ〜。
部屋からは目の前に大きな海、厚くなりだした雲に夕日がかすんでいる。 どうやら天気は下り坂らしい。
温泉はヌルッとしたお湯で結構いい感じだが、とにかく入浴客が次から次へと押しかけてくる。 漁師さんなのだろうか、たくましく日焼けしたがっしりとした体のお父さんが元気な声で話している。
エビフライとステーキを追加。 豪華なディナーで最後の夜は静かに更けていった。
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