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◇三井寺と湖北の桜 2004. 4. 8 (木)


 先日、篠山城址の桜を見て、「今年はもう十分だ。」 と言っていたおばはんだが、「近くの桜はどこが見ごろ?」 と聞いてきた。 なんのこっちゃ〜。 やっぱり・・・。

 昨夜はまた花散らしの雨。 だが朝には快晴の青い空が広がっている。 満開の桜には昨夜の雨が決定的なダメージを与えたかも知れないが、七分咲きなら丁度今が見頃か? 海津大崎がその七分咲きとの情報。 ならば出かけようではないか。

 まずは琵琶湖畔の三井寺(総本山園城寺)へ。 道中瀬田川沿いの桜も花吹雪が舞い、残された花もかなり白っぽくなっている。

 三井寺も少し遅いが、それでもまだ十分楽しめる。 広い境内にたくさんの桜。 鳥が飛び交い、鳴き声がにぎやかだ。 ひらひらと舞い落ちる花吹雪に加え、石の階段や緋鯉が泳ぐ小さな池に落ちた花びらが、また良い風情だ。 



 ついでにすぐ近くの琵琶湖疎水までお散歩。 ここの桜も見事である。 



 珍しくおばはんはトンカツが食べたいと言い出した。 だが時間はまだ11時。 ナニ〜? もう腹減ったの? ならばと少し後戻り。 久し振りに近江大橋のたもとの‘かつくら’で昼食にしてから次に向かうとしよう。

 近江大橋を渡り、湖岸道路へ。 この道はお気に入りの道。 何度走ってもその季節、天候で趣が異なり、飽きることはない。 夏は沸き立つ白い雲、ギラギラと照りつける太陽に湖面が輝き、水生植物公園みずの森にはあでやかな睡蓮の大群。 秋にはコスモスが可憐に咲き、比叡山に沈む夕日がたまらなく、冬はユリカモメなどの渡り鳥。 だが時には雪も舞い、寒さはきびしく春を待つ気持ちをより一層強く感じさせてくれる。

 湖国にもその春がようやく訪れてくれた。 特に今日はこれ以上ない天気とこの陽気。 水の色はより青く、比叡から比良まで山もくっきり見えている。 湖岸では雪柳、水仙、山吹などの花も咲き競い、とても快適である。 いつもなら車を止めてゆっくりしたいところだが、今日は目的が違う。 後ろ髪惹かれる思いで通り過ごした。

 琵琶湖大橋を渡り、北を目指す。 やがて山の中腹にピンクの固まり。 それもハンパな広さではない。 到着したびわ湖バレーの広い駐車場は、山の斜面に設けられておりかなりの高低差。 そのまわりを桜の木が覆っている。 満開の花越しに大きな琵琶湖を望み、対岸の近江富士が誇らしげである。 

 白髭神社を過ぎ国道から離れ、湖岸道路を道の駅しんあさひ風車村へ向かう。 間もなく桜並木が現れた。 残念ながらまだ5分咲きくらいか? 最近徐々に増やされているらしく、まだ若い木も多い。 中には咲き始めの木もあり、あと一週間くらい先には満開になりそう。 だがこの桜並木の長さには驚かされる。 5Kmではすまない。 7〜8Kmはありそう。


 その中間にある道の駅には菜の花畑が広がり、とても優雅な良い雰囲気。 白いもくれんの花が香り、早くもチューリップが咲いている。 




 今津町から酒波寺へ。 山裾の静かで小さなお寺には満開の大きな桜の老木が一本。 エドヒガンザクラと言うらしい。 花びらが小さく繊細な感じだが、大きな木で素晴らしい雰囲気。 その上優雅である。 訪れる人もあまり無さそうで、何か誇らしげな気分。 



 JRマキノ駅を右に見て、しばらく走った国道から少し入ったところのお墓の中にも一本の満開の桜の老木。 清水の桜と書いてしょうずのさくらと読み、こちらはアズマヒガンザクラらしい。 ここは良く知られているのか結構人が多い。 いかにも老木らしく威厳すら感じさせてくれる。 

 さていよいよ海津大崎へ。 だが国道から曲がった途端、車が動かない。 かなりの車の量と前後に観光バス。 この道も何度も走っている。 この先には卍型の交差点とその上狭い道。 そこへこの車の量と何台も続いた大型バスでは渋滞も止むを得ないことだろう。 ならばUターン。 国道303号線へ回り、奥琵琶トンネルを過ぎてからの逆の道で海津大崎を目指した。

 思った通りこちらは順調に湖岸に出ることが出来た。 見事な桜並木が続いている。 桜の時期に一度だけ来たことはあるが、少し早かったらしく少しばかり物足りなく感じたものだが、今回は見事に満開。 五分咲きと満開ではこれほど違って見えるものなのか。

 また水の青さにも驚かされる。 今までこんなに青い琵琶湖を見たことがないような気がする。

 途中、観光バスとすれ違う度に少しばかり車が混みあい、やがて狭いトンネルでかなり渋滞。 ついには動かなくなった。 しかしここでは満開の桜と美しい琵琶湖、そして竹生島をバックに優雅に浮かぶヨットなどの風景が心を和ませてくれる。


 前に来たときは車も少なく、観光バスも見られなかった。 ゆえに今日は駐車場に車を止めて少しお散歩の予定であったのだが、これではのんびり散歩しているのと同じで丁度良い按配ではないか。

 やがて満車の駐車場を右に見て海津大崎を通り越し、しばらく走ってから再びUターン。 また渋滞の中、優雅な花見を楽しむことにした。


 続いて奥琵琶湖パークウェイへ。 つづら尾崎展望台の先まで大方15Kmはあろうか? その全てに桜の木が植えられており、それが今見事に満開の時期を迎えている。


 ここまでになると神経も麻痺してしまうらしい。 やっと桜の花が見えなくなると、なぜかホッとする。 こんな贅沢な話はない。 これから起こるであろう見事な花吹雪も是非見てみたいものだが・・・。 その後の新緑の時期には何度か走っているが、これも素晴らしく、この道は快適なドライブコースである。  

 夕暮れが近くなり、長浜城、豊公園の夜桜見物にも寄り道。


 満開の桜の下、所狭しと花見の宴たけなわである。 焼肉のおいしそうな臭いにたまらずお腹もグ〜。


 これはたまらない。 我々もどこかで夕食にしよう。 今日一日でこれだけ腹一杯、いや胸一杯の桜の花を見てくると、やはり最後は花より団子?