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◇北海道 五日目 奇跡か? 摩周湖が見えた。 2004.7.8(木)
早朝6時、ボッケまで朝のお散歩。 曇り空ながら空は高く、空気がカラッとしていてとても爽やか。 湖面は鏡のように静かで美しい。 半袖Tシャツに長袖のブラウスを羽織っていると、そんなに寒く感じない。

湖畔の遊歩道をゆっくり、ゆっくり。 泥が音をたてて吹き上がっているボッケからの帰りの森の中の道と併せて、気持ちよく森林浴を楽しめる格好の散歩コースである。 
なんとこんなところで阪神タイガースのTシャツを着てTHマークの帽子を被ったおじさんと出会ってしまった。 「おはようございます。 昨日は負けて残念でしたねぇ〜。」 とご挨拶。 「どおってことないさぁ〜。 まあ最後の最後にちょっとだけ抜け出せば良いのさぁ〜。」 なんとおおらかな阪神ファンである。 北海道にはこんな阪神ファンがいるんだぁ〜。 関西の皆さん、ちょっと見習えば?
チェックアウト後、まずはスキー場に設けられた展望台へ。 細い砂利道だが観光バスが来ている。 上から見ると阿寒湖の大きさがよくわかる。 残念ながら雲が低くたち込め、雄阿寒岳の姿を隠している。

前を走っている赤い軽自動車と共に着いた先は双湖台。 パンケトー、ペンケトーが見えるとあるが、パンケトーしか確認できない。 何だか形が北海道に似ている? 
赤い車は郵便車であった。 売店には北海道の形をした木製の葉書が置いてあり、120円切手でここから送れるらしい。 人の良さそうな郵便屋さんが上手に勧めるものだから、つい嫁二人に送る羽目になってしまった。 後でよく考えてみると、こんなの貰ってうれしいはずが無い。 イヤミ以外、何ものでもないのだから・・・。 恨むなら、人の良さそうな郵便屋さんを恨んでね!
駐車場には自衛隊の車がたくさん停まり休憩中。 真っ黒に日焼けしている。 二週間の訓練が終わり、富良野駐屯地へ帰るところらしい。 「ご苦労様でした。」 「いや、イラクへ行っている者の事を思えば・・・。」 と言葉少な目・・・。
次の双岳台は大きな木に囲まれ、何も見えない。 やがて道の駅摩周温泉に到着。 何分この天気。 霧の摩周湖で我慢するしか無さそう・・・と諦めていた。 しかし聞いてみると、晴れているらしい。 ならば、急げ〜。
駐車場にはたくさんの車。 観光バスも並んでいる。 急いで展望台へ。

見えました。 晴れた摩周湖! 感激! しばしうっとり・・・。 これは奇跡でしょう!
ここまで天気に恵まれずぼやいていたものが、そのモヤモヤもいっぺんに吹き飛んだ気分。 天気が悪くても美しい緑の世界を走ってきたことだし・・・と全てが好い方に思えるのも北海道ならでは?
何十分、いや一時間は経った? 湖面に映された雲が入れ替わり立ち代り、見飽きることがない。 それに加え水の色が微妙に変化して不思議な気分。 反対側には荒々しく削り取られた硫黄山がすぐ近くに見え、おかげでその後に屈斜路湖が左右に分断されている。 第三展望台からの眺めも十分に堪能して、ようやく摩周湖を離れた。 こうなれば霧の摩周湖も見てみたい? よう言うは〜・・・。 
硫黄山は山に囲まれた広い砂地の向こうに煙が立ち昇り、硫黄の臭いが漂っている。 突然大きなダミ声。 拡声器を使っているようだ。 「たまご〜、たまご〜。 そこのお兄さん、待ってるよ〜。」 そんな誘いに乗るやわな人間ではありません。 いや、それが逆効果になる天邪鬼な人間であると知らないらしい。 「温泉卵のように半熟のものが欲しいのだが・・・。」 当然ながらそうではないようだ。 それ見たことか!

煙が出ているところは黄色く盛り上がり、異様な景観をかもし出している。 自然の営みが感じられる不思議な世界である。
奥方様、今日はもう大丈夫そうだ。 そこでクリーム童話へ。 おいしいジェラートに満足そう。 特に少し酸味がきいたハスカップがお気に入り。 そこでお土産に贈り物も・・・。

さてちょうどお昼時。 昼食にしようと向かったオーチャードグラス。 ガイドブックに載っている川湯温泉駅構内の食堂だが、やはり満席。 時間が時間だからしょうがないかぁ〜。
まだそんなに空腹感はないし、先へ進もう。 屈斜路湖畔沿いの道は湖より少し離れており、湖面を眺めながらのドライブとはならない。 だがここでも周りの緑が美しく、快適である。
やがて砂湯に到着。 少し晴れ間が覗き出した湖面は、とても穏やかで静かな雰囲気。 なるほど、少し掘っただけで熱いものが感じられる。 掘られてあるお湯に手をつけると、とても熱い。 湖畔では子供が砂遊びをして遊んでいる。 
この際である。 美幌峠まで行ってみよう。 通行量の少ない快適な国道である。 やがて峠道に差し掛かり、周りの小高い丘の緑の美しさに圧倒される。 道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠に到着。

よく見るとその緑はクマザサらしい。 ついこの前まではまだ茶色っぽかったそうな。 こんなに新緑が美しくなったのは、つい最近のことだそうな。 なんと運の良いこと・・・。
売店で揚げ芋とおにぎりを買い、展望台へ。 大きな屈斜路湖とそこに浮かぶ中ノ島、遥か彼方に斜里岳を始め、美しい山並みを眺めながらの昼食。 質素ながらこれ以上の贅沢は無かろう。 また揚げ芋のうまさは感動ものである。 
さて、今日の泊まりはどこにする? 行ける所まで行って、標茶町? 塘路湖畔? できれば釧路市内? まあ、どこでもいいかぁ〜。
900草原にも行ってみようか? もう標識が出てきても良さそうだが・・・。 もうだいぶ走っている。 見過ごしてしまったのか? これは通り越してしまったようだ。 そこへ突然多和平の標識が現れた。 どちらも同じようなものだろう?・・・と左折。 900草原は右のはずだが・・・。 まあ、いいっかぁ〜。
のんびりとした畑、いや農場が続く道を走ること・・・、いや何キロでも何分でもいいやぁ〜。 ここではそんなことどうでも良いではないか・・・、そんな気にさせる雰囲気が漂っている。
到着した多和平は “地平線の見える大牧場” と示してある。 とにかく広い。 展望台から360度、見渡す限り緑の中である。 遠くに牛さんたちがのんびりと遊び、トラクターが草を刈っている。 なるほど、あれが地平線かぁ〜。 納得。 
売店でおいしい牛乳と自家製パンを買い、テラスで休憩。 これはたまらない。
夕暮れが近づいてきた。 天気も悪くなってきたようだ。 ラジオの天気予報は、釧路の明日は雨と伝えている。
塘路湖畔から砂利道をコッタロ湿原へ向かう。 雨が降らないうちに湿原の一つ位は見ておきたい。 低い木が生い茂る草原の中のデコボコ道を、釧路川を渡り、砂埃を立てながら・・・。
やがてその低い木も無くなり、一面緑の草原が現れた。 小さな沼もあり、細い川が蛇行している。 その広さは周りのスケールに圧倒されてか、そんなに大きくは感じない。

展望台に登り、その全容を眺めるとやはりこれは、相当な広さであると感心させられた。 曇り空が残念である。 晴れていればもっと違った姿を見せてくれるのだろう。 
時間は5時少し前。 このあたりで泊まっても明日が雨なら・・・。 ならば釧路で宿をとり、何かおいしいものでも食べようか? 道中いろいろ見所もあるようだが、仕方あるまい。 と言うことで一路釧路へ急ぐ。 車の窓に雨粒もかかり始めた。
どこのホテルにする? 電話をしていたおばはんが突然大きな声。 携帯電話の画面が突然消えてしまった。 電池切れ? 慌てて充電器を取り出した。 だがどうにもならない。 先はまだ長い。 ここでの故障は行動を左右しかねない。
目の前のホテルに飛び込み、部屋を確保。 そこはホテルセンチュリー釧路。 朝食付きツインルーム、 二人で14910円。 近くにNTTドコモの営業所があるらしい。 ヤレヤレ。
シャワーを浴び、教えてもらった炉辺の店へ。 おばさん5人が忙しく立ち回る大繁盛の店、“番小屋”でおいしい魚とおいしいビールに腹一杯、そして大満足。 北海道ならではの水蛸やルイベも・・・。 二人で〆て8780円。 旅館食が続いていたから、ちょうど良い気分転換になったようだ。
パノラマ写真のスライドショーもご覧下さい。 
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