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◇北海道 十一日目  稚内から旭川へ 2004.7.14(水)


 さあ、この旅もいよいよ終盤に差しかかってきた。 疲れも少しは出てきたようだ。 何だか風邪気味で、昨夜は薬を飲んで寝た。 そのせいか、今朝はわりとすっきりしている。 やはり昨夜の焼肉がきいた?

 汚れに汚れていた車を洗車。 ここまでオホーツク沿いのガソリンスタンドでは自動洗車機を設置したスタンドが見られなかった。 洗車場はあるが、お湯を噴射して自分で洗うものである。 ところが稚内では自動洗車機を設置しているスタンドがかなりある。 ただし、それら全てが屋外ではなく屋根がついた建物の中に・・・。 その土地でいろいろ事情も違えば、驚かされることも多い。

 洗車代800円。 その代わりフロントバンパーなどにこびりついていた虫の死骸まで丁寧に取ってくれる。 こんなに美しい車に乗るのは久し振りだ〜。

 さあ海沿いを快適に走るオロロンラインだぞぉ〜。 ところがその思惑はすぐに間違いであることを思い知らされることに・・・。 あまり海沿いを走ること無いじゃん。 ところどころ? いや、そんな遠くないところに海が見えている? しかし利尻富士も霞んでいるしねぇ〜。 少し意気込みすぎていたらしい。 天気もあまり良くないことだし〜。 しょんぼり・・・。

 その海は強い風にあおられ大しけである。 「昨日こんなのでなくて良かったぁ〜。」 とおばはん、しみじみ。 本当だねぇ〜。

 今日の予定だが・・・。 聞いた通りであった。 旭岳ロープウェーは一ヶ月ほど運休して点検するらしい。 そんな旭岳温泉に行っても仕方がない。 おかげで日程に余裕ができたことでもあり、この際のんびりしましょうか? 富良野はホテルも満室だろうし、旭川に泊まって、明朝富良野へ行く? まあ、走れるところまで走ればいいじゃん。

 まずはサロベツ原野を目指そう。 広い草原にポツリと一軒。 幌延ビジターセンターである。 一階では先客がオーロラビジョンを鑑賞中。 二階の展望室からは広い原野の中に長沼とその周りを散策できるように設置された木道が見えている。

 その木道をのんびりとお散歩。 小さな花を含めて結構咲いているが、良く見ないとわからない花も多い。 ここはじっくりと時間をかけて自然や花や野鳥を鑑賞し、またそのために何度も訪れるところであるらしい。 我々にはそんな時間は無い。 

 さて今日のソフトクリームだが・・・。 ガイドブックには工房レティエとある。 ならばご案内いたしましょう。 改めて地図を見ると・・・。

 オ〜イ、随分戻らなければならないじゃん。 私としたことがこの大失態! まあ、急ぐ旅でもなくなったことだしねぇ〜。

 だが豊富町まででもかなりの距離。 その上看板を見て国道から右に曲がってからも随分走っている。 まだ何も見えてこない。 この道で合っているの? 奥方様も少し不安になってきたようだ。 「もういいから戻ろう。」

 ここまで来て諦めるわけにはいかない。 その上ここで戻れば、後で何を言われるかわかったものではない。 こうなれば意地である。 絶対探してやる!

 ようやく二つめの看板が見えてきた。 エ〜? この先まだ4Kmもあるの〜? このあたりではほんの隣の感覚なのだろうか?

 やっと、やっと到着しました。 工房レティエ。 広大な野原や農場の中にポツリと一軒? これでおいしくなかったら文句は一言ですまないぞぉ〜。

 可愛い娘さんが一人で切り盛りしているらしい。 珍しいことに奥方様は私にイチゴのジェラートを買ってくれている。 まあ、この半分以上は彼女の口に入ることですが・・・。 と言うことは、一つと半分も食べるの?


 これはおいしい。 やらないよ〜。 だが・・・。 驚くことに早くも次のお客が来たではないか。 それぞれの可愛い子供を連れた若い美人のお母さんの二人連れ。

 可愛い女主人の彼女は、「帰りは早いですから・・・。」 と慰めてくれた。 だがどう考えても我々の感覚とは一味も二味も違っている?

 来るときに見ていた大規模草地レストハウスの看板。 ならば寄ってみよう。 ところが走れども走れども、山と牧場らしき景色以外何もない。 時折見られるのは牛の姿だけ。 今度こそUターンする?

 ようやく見えてきました。 レストハウス。 トラクターから降りた若いお兄さんも入って行く。 どうやらお昼時らしい。 我々はまだ空腹感がなく、牛乳飲み放題お一人様100円のお品書きに興味津々。 だが牛乳瓶二本は飲めない? とりあえず頼んでみると・・・。

 出てきたのを見て驚いた。 大きなグラスにいっぱい入った牛乳。 その量たるや生ビールの中ジョッキ一杯はゆうにある。 こんなの飲めないよ〜。 どうする? 時間をかけてゆっくり、ゆっくり。 結局は全てを飲みきれず・・・。 ごめんなさ〜い。

 ここはついこの前までは日本一広い牧場であったそうな。 ならば現在の日本一は? ナイタイ高原牧場? そうかなぁ〜。 最も我々が行ったときには上の方に霧がかかっていたけど・・・。 どっちもどっち? 我々には全くわからない。


 それにしてもこのスケールには圧倒される。 また我々には考えが及ばない世界であるらしい。 あっ! 聞くことを忘れていた。 このあたりでは回覧板はどのようにして回すの?

 後はひたすら走ることに。 お昼はどうする? そんなのあの牛乳がお昼ご飯じゃん。 いつまでたっても空腹感を覚えない。


 勢い良く回っている風力発電の風車があちらこちらに見えている。





 道の駅ほっとはぼろに到着。 バラ園には美しいバラが満開。 奥方様、ご鑑賞の間にちょっと一眠り。 目を覚ますと・・・、エ〜? またソフトクリーム? 


 苫前町からは国道239号線へ。 緑の中の山道だが、通行量は極端に少ない。 時速80Km位で走っていても、たまにバックミラーに写った車が瞬く間に追いつき、追い越して行く。 ついて行こうにも慣れない山道。 すぐに見えなくなってしまう。

 士別が近くなり、また牧場や畑の景色に変わった。 道路際に天井でランプが回っている車を発見。 覆面パトカー? 捕まっているのは随分前に追い越して行ったワゴン車? あ〜、こわ〜・・・。

 士別剣淵インターチェンジから高速道路を利用。 一路旭川へ。

 旭川は30数年前、仕事で一度訪れたことがある。 そのときはホンに田舎で小さな町であった記憶がある。 この旅では旭岳温泉か天人峡温泉に泊まる予定で、旭川は何も調べておらず、情報はほとんどない。 だがホテルもかなりあり、何とかなるだろう。

 ところがこれが甘かった。 何と大都会ではないか。 駅周辺の中心街はビルが建ち並び、車も渋滞している。 ホテルもそこかしこに見られる。 とりあえず一軒一軒あたり始めた。

 ところがどこも空いていない。 5軒目、六軒目・・・。 エ〜? どうする? このあたりを何回回っただろう。 時間も6時を回った。 こうなれば腰をすえてじっくりと探そう、と車を止め電話作戦。 観光案内所も時間が遅く応答がない。 数は少ないが、ガイドブックの宿のリストを頼りに・・・。 ようやく空室ありの応答。 ふぅ〜。 ちょうどキャンセルがでたところ?

 駅前の藤田観光ワシントンホテル旭川。 ツインルーム、14000円と駐車料金700円。 あ〜疲れた。 ヤレヤレ。

 シャワーを浴び、暗くなり始めた町の中へ。 駅前からは広い道幅の買い物通りが伸びている。 何だか歩行者天国のようだ。 その周りを大型店舗や色々な商店、食べ物屋さんが並んでいる。 やはりここは大都会、たむろしている高校生などの若者の姿。 オ〜イ、いくらなんでもガングロはもう時代遅れだろう?

 我々はガイドブックを頼りに ’創作えぞ料理花まる亭’へ向かった。 しゃれた感じの雰囲気の良い店である。 二人で違ったコース料理を頼み、おいしくいただく。

 奥方様、かぼちゃのペロンタンスープがお気に入り。 私のコースに入っていた鮭のチャンチャン焼きを若くて可愛い給仕さんが、火加減調節のタイミングを逸したらしく焦がしてしまった。 困ったようなオロオロした姿がまた可愛い。 先ほど駅前で見かけた若者たちと同年代だろうが、こちらが本来の道産子の姿であろう。

 「お詫びのしるしです。 ママからです。」 と生ビールを持ってきてくれた。 ちょうど追加で頼もうと思っていたところだよ〜。 ありがとう。 でもそんなに気を使わなくても良かったのに〜。 あなたのその笑顔で、とうに許していたのにねぇ〜。 これはあなたの給料から差し引かれるなんてこと無いだろうねぇ〜。 少しばかり心配? 食事代、〆て10300円。