◇北九州 二日目 2006. 3. 6 (月)
(新西海橋、野母崎、嬉野温泉)
部屋の窓からは、せっかくの景色が何も見えない。 グレー一色の空間からは大きな雨粒がしっかりと舞い落ち、これでもか〜・・・と窓をたたいている。 今日はハウステンボスへ行く予定。 でもね〜。 こんな雨の中行くところではないだろう?
さてどうする? 明日は晴れとの予報。 ならば、ハウステンボスは明日にして、今日はどこかでのんびりする?
温泉に浸かりたい・・・と奥方様。 そうだよね〜・・・。 この雨ではどこも観光などできそうにもないし、こんな日は温泉に浸かるか、おいしいものを食べることしかすることがない? ならば先に雲仙へ行く? でもそれなら明日、ハウステンボスへ行くには少し距離がありすぎるし・・・。
ならば ’のもんあじ’ を食べて、嬉野温泉でのんびりと湯浴みをする? 温泉に入れて、おいしいものをいただけるのならば言うことは無い・・・と奥方様。 そうとなれば・・・と、遅い朝食を済ませて出発した。 でもね〜・・・。 嬉野温泉は全く予定には無く、何も下調べができていない。 となれば観光案内所が頼り。 行けば何とかなることでしょうがね〜・・・。
まずは長崎を目指す。 西海パールラインから国道206号へ。 なに? これはハウステンボスへの道じゃん。 ハウステンボスの駐車場にはたくさんの車が止まっている。 オイオイ、この雨の中、それはそれはご苦労様なことで・・・。
昨日、3月5日の夕方5時、新西海橋が開通したそうな。 大昔、修学旅行で西海橋を通った記憶があり、赤い橋が印象に残っている。 少しウロウロ、そして行ったり来たり。 西海橋と新西海橋を走ることができ、一応満足? しかしわからないこととは言え、100円の通行料金を何回払ったの?
でもね〜・・・。 西海パールラインと名前ばかりは立派だが、開通しているのはほんの少しだけで、またその極一部として新西海橋が完成したらしく、何のメリットも無い。 我々のような何も知らない旅行者には、誠に紛らわしいこと、この上ない。
その上、新西海橋には橋の下に歩道が作られていて、渦潮などを見ることができると言うのだが、駐車場など何の施設も作られていない。 古い方の西海橋の駐車場から300m歩け? これは何を考えて作っているの? これでは渦潮の本家、鳴門の渦の道には到底勝てませんよ〜。
大渋滞の長崎市内を行く。 なぜ? いえいえ、奥方様たってのご希望、茂木○一香本家のびわゼリーを買うためなんですが・・・。 茂木と言えばびわらしい。 そんなに有名なの? 全く知りませんでした。 中華街の込み入ったところにある支店でお買い物をするために、随分と時間がかかりましたがね〜。
長崎市内はそれだけで通過。 なに? グラバー亭とか大浦天主堂とか、他にもたくさん行くところあるだろ? いえいえ、そこが我々の我々らしいところ。 この雨の中、見物する気すらおこりません。 それよりおいしいアジだ〜・・・。
野母崎にある野母崎海の健康村へは12時30分に到着。 今日はこちらに宿泊しても・・・、と考えていた。 のもんあじ。 テレビの情報番組でこの名前を知ったのは随分前。 大きなアジで尾びれが金色に輝き、捕れる量は極めて少ないのだそうな。 入荷が無い日もあり、確認が必要らしい。 勿論今日も電話で確認した。
アジが一尾で3400円。 関アジより高価? もっとも、2〜3人前のお刺身にはなるらしい。 これにご飯とお味噌汁を頼めば良いのだが、他にのもんあじ定食もあり、料金は一人2625円。 二人分から注文することができる。 それにはアジの押し寿司と小鉢が付き、頭と骨を唐揚げかお味噌汁にしてくれる。 ならばとこちらを注文。 そしてそれが大正解だったようだ。
今日のは特別大きなものらしく、優に30Cmはあろうか。 え〜? こんなの二人で食べられるの? ところがこんなにおいしいアジなど食べたことが無く、瞬く間にペロリ。 オイ、取るなよ〜。 そこは俺の分だろ? いやはや・・・。 これは驚きました。
また、まだ動いている頭や骨の部分を調理してくれたお味噌汁が絶品。 押し寿司や小鉢などももおいしく、これはここまで来た甲斐があろうというもの。 すぐ裏には海が広がり、今日は残念ながら雨に煙ってはいるものの、夕日の絶景ポイントでもあるそうな。 フロントには美しいダルマ夕日の写真。 是非一度、見てみたいものですね〜。
長崎市内に戻り、高速道路を利用して嬉野温泉へ。 3時過ぎに到着。 料金所を出たところにある観光案内所の親切なお姉さまが薦めてくれた大正屋湯宿清流にチェックイン。 洋室で一泊二食、一人12600円。 だがここは料金以上の素敵なお宿でした。 細かな心配りがなんとも心地良く、温泉もお肌美人のお湯の名に恥じない素晴らしいもので、奥方様も大満足でのんびり、ほっこり。
すぐ近くの本家である大正屋と系列の椎葉山荘の温泉も自由に利用できるらしい。 雨が上がるのを待って、少し離れた椎葉山荘のしいばの湯へ車で出かけることに。 ここも素敵な露天風呂。 立ち寄り入浴は1000円だが、当然無料。 なんだか得した気分。 6月始め頃のホタルもすごいらしく、それを聞いたホタル好きの奥方様は興味津々。 オイオイ、これはまた来ると言い出しそうな雰囲気だが・・・。
料理もとてもおいしかったし、量も我々にはちょうど良く、お世話をしていただいた係りのお人も、でしゃばるではなく丁寧、かつ上品な応対でなんとも心地が良く、食事に2時間もかけてしまった。
その上部屋に戻るとアロマテラピー効果の加湿機がセットされているのには驚いた。 とかく空調が行き届いたホテルと言うものは空気が乾燥して、朝方喉が痛い・・・なんて言うことがあるのも事実。 そこまで気遣いができているとはね〜。
明日は9時からのハウステンボスへ、8時には出発したい。 だが、朝食は8時かららしい。 そこで本家の大正屋さんに頼んでいただき、7時過ぎの朝食を確保してくれた。 大正屋さんの雰囲気も良く、これは素晴らしい旅館と従業員のようだ。
ここまで気配りができる従業員を束ね、そして教育がなされているとは、これは驚きである。 86歳にして、いまだに経営のトップとして君臨しておられると言う女将さんに一度お会いして、その人となりを拝見し、また経営のポリシーなどを是非聞いてみたいものだが・・・。 
のもんあじとこの湯宿清流。 なに? これも皆、この雨のおかげ? いや、全く、そうかもね〜。 この世の中、何が幸いするかわかりません・・・。
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