◇瀞八丁と那智の滝、青岸渡寺  2006. 5. 24 (水)


 昨年の11月、高野龍神スカイラインから湯の峰温泉へ回ったときのこと。 “瀞八丁へ行ってみたい。” と奥方様。 瀞八丁は湯の峰温泉から近いことは近いけど、時間も遅かったしね〜。 “瀞峡なら秋より新緑の方が魅力があるよ〜。” とはぐらかしてはいたんだけどね。 今まさに、その新緑の季節です。

 なに? 24日は雨もあがり良い天気だから? 本当に行く気? 瀞八丁は貴女が嫌いな船で行くんだよ? まあ、天気さえ良ければそんなに揺れる心配はいらないでしょうがね〜。

 これは驚きました。 あれだけ船がお嫌いなお方なのに・・・。 どうしたと言うのでしょうか? でも、本人がその気ならその望みを叶えるのが今や私の役目。 と言う訳で出かけることに決まったのが前日のお昼頃。

 そうなると瀞峡だけではもったいないじゃん? 私には一つ心残りなところがあるんだけど・・・。 それは那智山。 前回はついでとは言え、何も下調べもしないで行ったものだから、滝を見ただけで帰ってしまったしね〜。 若い頃に行った記憶がある青岸渡寺へも、もう一度行ってみたいし・・・。 そこで今回は入念に下調べ。

 那智山へ8時には到着し、お昼は勝浦でおいしいお魚。 そしてできれば温泉に浸かって、午後から瀞八丁、そして十津川を抜けて帰る予定。 ならば3時半に出発しよう。

 奥方様は阪和道を利用すれば? とのお優しいお言葉。 でもね〜。 時間は同じでも距離が大方倍近くあるしね〜。 そりゃ〜高速道路は楽だろうけど・・・。 少し迷いましたが、そこは根っからの貧乏性。 高速料金を節約して、行きも国道168号線にしましょうか・・・。

 早朝4時15分。 五條市内に入った途端、電光掲示板を見て驚きました。 なに? 通行止め? 国道168号線の十津川村小原と言うところで落石の危険があるため通行止めとの情報。 ウッソ〜。 電光掲示板が信じられない? そこで五條警察署へ電話。 通れないのは事実らしく、169号線へ回ってください・・・だって。 オイオイ・・・。

 しまった〜・・・。 遠回りでも高速道路で行けばよかったね〜。 奥方様のご好意を無にした罰? ならば今日は諦めてやめにする? それもね〜・・・。 下市まで引き返す? それもシャクじゃん? 和歌山まで走り高速道路で行く? それは距離がありすぎるしね〜。 う〜ん、どうする? 最大のピンチです。 トホホ・・・。

 そうだ。 高野龍神スカイラインを利用すればそんなに遠回りにはならないじゃん? 引き換えすよりは気分的にもいいしね〜。 よ〜し、行くぞ〜・・・。 なんだかファイトが沸いてきました。

 ところが高野山への登りと龍神スカイラインはさすがにタフな道。 かなり時間がかかりますね〜。 その上ガスがかかり、見通しも良くありません。 7時、ようやく道の駅龍神到着。 順調ならすでに那智山へ着いている頃? オ〜イ、どうしてくれるのよ〜。



 仕方がありません。 こうなれば予定変更です。 先に瀞峡へ行きましょう。 確か始発が8時30分だったはず。 何とか間に合うでしょうか?

 志古の発着場に着いたのが8時20分。 どうやら間に合いました。 フ〜・・・。 空の雲も取れ、明るいお日様が山の頂から顔を覗かせ始めました。 今から約2時間の舟遊びの始まりです。

 この瀞峡はウォータージェット船で巡ります。 昔のプロペラ船の時に来たことがありますが、このウォータージェット船に代わったのは昭和40年だそうです。 と言うことは・・・、乗ったのはその前?




 船の後に扇風機のようなものがついており、それを回すエンジン音がすごい騒音で驚いたことを思い出します。 それに比べればとても静かだし、揺れもほとんど無く快適です。 まるで52人乗りの大型モーターボートに乗っている感覚でしょうか。 時速は40Kmもでるそうです。 また、瀞峡に到着すると船の天井がスルスルと・・・。 なに? 開いてくれるの? うまくできているんだね〜。

 昨日の雨にもかかわらず、川の水は澄み渡り、まわりは見事な新緑。 その姿を鏡のように映し出す美しい水面。 そして次々現れる奇岩に驚かされ、その岩にへばりつくように咲く岩つつじ(案内では川さつき?と言っていた)の可憐な花。 また下瀞で15分間の下船休憩もあり、たっぷりと楽しませていただきました。


 私は二度目ですが、奥方様、“来てよかった〜・・・。” だって。 これで今朝からの苦労が報われたと言うものです。

 でもね〜・・・。 要所要所で徐行はしてくれるものの、船があまりにも速過ぎて、シャッターチャンス、そしてシャッタースピードが追いつかず、写真が撮れないじゃん。 オイオイ、どうしてくれるのよ〜。 あっ、そうか・・・。 そのために500円の写真集を船内で販売しているのか・・・。 なるほど、納得。 しかし、それもね〜・・・。


 勝浦到着は11時を少し回ったところ。 まず勝浦駅へ行き、タクシーの運転手さんに情報収集。
“この辺りに駐車場はありません?”
“どこへ行きはるん?”
“いや、ちょっとおいしいお魚でも・・・。 どこかお薦めの店あります?”
“ほんならそこへ停めときぃ〜や。 ほんでそこで食べぇ。”
“え〜? ここでいいの? 駐禁で捕まらない?”
“そんな心配、いらんいらん。 大丈夫や。”
てな訳で・・・。

 いただきました。 マグロのお刺身定食、コーヒーつきで 1500円。 さすがにおいしかったよ〜・・・。 勝浦駅前の母大(Bodai)というお店。 小奇麗で結構いけます。





 実は・・・。 私はマグロよりおいしい鰹のお刺身が食べたかったのですが・・・。 お店のご主人の話。
勝浦には鰹の水揚げは不定期なのだそうな。 串本なら毎日揚がるそうな。 その上ここ勝浦では鰹の競りは午後の3時からだそうな。 と言うことはこの時間、他のお店でもしあったとしても昨日の鰹だそうな。 新鮮なお刺身を食べるには夕食の方がいいのだそうな。
いや、勉強させていただきました。 ハイ・・・。

 さて、温泉ですが・・・。 予定が狂い、時間も押してきました。 そこで漁港近くの足湯で我慢します? てな訳で浸かってきました。 海の湯。 ちょっとだけの温泉気分?





 さあ、那智山へお参りしましょう。 滝の前の駐車場は観光バス用で、乗用車は停められない? 前回は早朝ゆえ誰もいなかったんだけど、今日は観光ボランティア?の方に注意を受けましたよ〜。 しかし、幸い乗用車用4台ほどの駐車場から出てゆく一台の車。 ラッキー・・・。 まあ、400円〜500円払えば、ちょっと上にいくらでも停められるんだけどね〜。

 この真昼間でもお日様が届かない涼しい階段を下り、お滝の前へ。 那智の滝は明るいお日様に輝き、前回とはまた違った趣。 見上げる高さから流れ落ちる様は壮大、いや荘厳の一言・・・。




 そして今回はお滝拝所へ。 参拝料300円。 より近くから大きな滝を見上げ、その雄大な眺めにうっとり。 奥方様、“いくら見ていても飽きないね〜。 ここにベンチでも置いておいてよ〜。 夏ならごろっと横になって昼寝をしたら気持ちいいだろうね〜。” なんてことを言うの? このバチあたりが・・・。 しかしとてもすがすがしくて涼しいし、その気持ちわからないではない?


 前回はここから那智スカイラインへ向かったのですが・・・。 青岸渡寺へ向かうにはスカイラインを通るのだと勘違いしていたのですよ〜。 実は・・・。 それが幸か不幸か台風の影響で通行止めだったのです。

 よく調べてみるとスカイラインは全く関係ないようです。 お滝前の駐車場から歩いて15分ほどだって。 でもかなり急な階段? そこで聞いてみました。 車で登れないの?

 100mほど先にある防災道路から登れるそうです。 お寺の駐車料金込みで800円。 今回下の駐車料金500円も助かったことだしね〜。 少し楽をさせていただきました。 でもそれが正解だったようです。

 歴史のある落ち着いたたたずまいの青岸渡寺の本堂、そしてすぐ側には新しく立て替えれたらしい朱塗りの建物と木肌葺きの屋根が美しい那智大社(熊野権現)。


 神仏が隣り合わせとは何か意味がありそうですが、私には難しいことなどわかる訳はありませんし・・・。 まあ、一応どちらにもお参りはしておきましたよ〜。

 そしてお目当ての三重塔と並んで見える那智の滝。 やはり素晴らしいですね〜。 記念撮影のメッカと言うところでしょう。





 改めて三重塔へ。 ここにも駐車場があり車で移動。 歩くとなればかなり広い境内。 時間と体力に問題がある我々ですから、これは助かりました。





 三重塔の上に人の気配。 なに? 登れるの? ならば登ってみるか? しかし、“エレベーターでもついていれば登るけど・・・。” と奥方様。 “そんな訳無いだろう?” でもね〜。 それがエレベーターがついていたのですよ〜。 これは驚きました。 まあ、参拝料200円は要りましたが・・・。

 上からも見事な眺めです。 それに滝が見えるところだけ、危険防止に張ってある金網を写真撮影のために切り取ってくれているのです。 これはこれはご親切なことで・・・。




 これで観光の予定終了。 後はお決まりのソフトクリーム。 奥方様、来る時にきっちりと看板を見つけられていたそうで・・・。 なに? 黒あめソフト? う〜ん、そう言えばなんだか黒あめの味が・・・。


 帰りは熊野へ回り、国道309号線、169号線へ・・・。 なに? 熊野にケーキ屋さんがあったはず? そんなことだけ良く覚えておられますこと・・・。

 そう言えば・・・。 もう10年にもなるでしょうか? 熊野の鬼ヶ城へ来た時に、熊野灘を目の前にした絶好のロケーションのケーキ屋さんでお茶をしたことがありましたっけ・・・。

 Kojimaと言う可愛いケーキ屋さんでティータイム。 え〜? 私はコーヒーだけでいいと言ったんですけど? 何でケーキセットなの? もう・・・。 当然私の口に入ったのは一口だけでした。 なに? 言わなくてもわかっている? やっぱり・・・。



 そうそう、店内に熊野大花火大会の素晴らしい写真が飾ってありました。 毎年8月17日に開催されるそうです。 この前の海から打ち上げられ、それはそれはすごいと言うのは報道などで知っていましたが・・・。 一度見てみたいけど、遠いよね〜。 それと混むだろうしね〜。

 国道169号線もその時に走ったきりでしたが、随分と良くなっていましたよ〜。 全区間が2車線になり、ループ状のトンネルなどもできていて快適に走れます。 そう言えば当時、工事中の区間が多かったような・・・。

 熊野川、吉野川沿いの、またダムサイトの曲がりくねった道ですが、新緑も美しく、熊野から奈良まで3時間ほどで走れました。 7時過ぎ、無事帰着。 走行距離 464Km。 なかなか結構なドライブを楽しませていただき、大満足の一日でした。 なに? 朝のこと? いえいえ、それもご愛嬌で・・・。 結果オーライ・・・。



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