◇別府温泉、湯布院温泉、黒川温泉を巡り、くじゅう、阿蘇へ

三日目 仙酔峡と阿蘇中岳 2007. 5. 16 (水)


 7時前、車に乗ってお出かけ。 お宿玄河では、姉妹館である ”里の湯和らく” と言う旅館の露天風呂が無料で利用できるそうな。 歩けば1時間以上かかり、車で行くことを勧められた。 それもそのはず、山深い林の中にあり、かなり距離がある。 こうなると黒川温泉も広いよね〜。

 駐車場に止まっているのは高級車ばかりだよ〜。 それもそのはず、お泊りは23000円以上だそうな。 我々庶民が来るところではない? 先客がお一人、のんびりと湯浴みをされていた。 どちらかの社長さん? そんな風格をされているが・・・。 お湯は少し硫黄の香りがするが、サラッとしている。

 今日も朝食後、すぐに飛び出した。 天気は下り坂、午後からは雨も降るらしい。 ならば午前中に出来るだけまわりたい。 その上昨夜聞いたところによると、これから向かう仙酔峡はミヤマキリシマが見頃ゆえ、先日の休日には駐車場へ入れず、3時間以上かかったそうな。 昨日の吊り橋のこともあり、できるだけ早く行くのが賢明だろう。


 瀬の本高原まで戻り、やまなみハイウェーで阿蘇を目指す。 城山展望台からは根子岳をはじめ阿蘇の山並みと、正確な長方形に区画された田んぼが、うっすらと真下に見えている。 見通しは極めて悪い。



 まだ9時30分になっていないというのに仙酔峡の駐車場はほぼ満車。 まわりにはミヤマキリシマの群生が見られるが、混雑と待ち時間を考えると、まずはロープウェーだろう。 標高差300mを9分で運んでくれる。 往復1500円。

 到着した火口東駅では強い風が吹き、少し寒く感じる。 曇り空ながら、見通しはそんなに悪くない。 しかし阿蘇の町並みと外輪山はボーっとしか見えないが・・・。

 急な坂を登るが風が強くてなかなか前へ進まない。 まわりは茶褐色をした岩がゴロゴロ、ゴロゴロ。 これはまさに火山の様相だ。 何箇所も設置されているシェルターが空恐ろしい。 道は舗装されてとても歩きやすいが、それより吹き降ろしてくるこの強い風。 普段の倍はかかった? ゆっくり、ゆっくりと約20分。

 ようやく到着した火口東展望台からは火口の底は見えないが、うっすらと上がっている蒸気が確認され、大きな火口とその周りの様相に驚愕。 私はこの阿蘇山へは修学旅行と、その後もう一度来たことがある。 もっともそれは40年ほど昔の話。 その時には西側の火口しか知らなかった。 いや、この東展望台へのロープウェーは無かった? ここからはよりリアルな火山の実態を感じることが出来る。

 真向かいに見えている火口の西側には、やはりメインであるらしく、たくさんの人の姿が見られる。 振り返れば目の前には大きな中岳、そして尾根伝いに登山道が曲がりくねって続き、登山している人の姿。 また、ロープウェーに沿って歩いて降りる人もいる。

 駐車場から今度は急な斜面に咲く満開のミヤマキリシマを愛でながら、小高い頂上を目指して登って行く。 ミヤマキリシマとはツツジの一種だが、花は小さく、なんとなく可愛い。 以前、奈良の葛城山で満開のツツジを見た時、その強烈な臭いに辟易した奥方様。 それ以来ツツジを見に行こうとは言わない。 しかし、このミヤマキリシマはそんな臭いは全くなく、気分良く歩ける。

 ロープウェーからも見えていたが、遠くから眺めると花の咲いているところがまだら模様に見え、またその色も地味な感じがしていたが、手に取るように眺めながら歩いてみると、なかなか趣のある花ではないか。 これは素敵な散歩道。 いや、散歩道と言うには少し急斜面すぎるかな?




 この仙酔峡への道路も牧場が広がり、赤牛が草を食み、のんびりとした緑豊かで静かなところ。 すぐ目の前で見ることが出来る牛さんは、やはり大きいよね〜。




 時間は12時をまわった。 予定では1時間30分、せめて2時間のつもりだったのだが・・・。 これでも急いでまわったつもりだけどね〜。 そこは阿蘇山のこと。 それだけスケールがでかいと言うことなのだろう。

 小さな食堂で昼食を簡単に済ませ、出てきたところで雨が落ちてきた。 それもだんだんひどくなる。 まわり全て緑一色の阿蘇パノラマラインから米塚が見えてきたが、これ以上悪くならないうちにまずは噴火口見物だろう。 ロープウェーには乗らずに有料道路で火口西口まで登る。 通行料金560円。

 到着した西口火口では、傘もさせないほどの強い風、そして吹きぶりの雨。 大きな火口からは噴煙が吹き上がり、美しい青緑色をした火口湖の水面が見え隠れしている。 東口から見た岩の風景とは全く異なり、火山灰で固められたような姿に興味をそそられる。



 今日はこのあと、南阿蘇へまわる予定であった。 しかし、この天気。 今朝から周りの山もスッキリとは見えず、そこへこのより悪くなった天気では行っても仕方あるまい。 ならばどうする?

 明日も天候の回復は望めそうにない。 ならばどこか温泉にでも浸かってゆっくりするか? それもいいね〜・・・と奥方様。 以前から私には気になる、いや行きたい温泉が二つある。 一つは長湯温泉。 炭酸泉で気泡が肌にまつわりつくそうだ。 もう一つは平山温泉。 ぬるぬるとしてまるで化粧水に入っている感覚だと言う。

 今回は当初から明日の帰り道、平山温泉に寄ることにしていた。 ならば、阿蘇内牧温泉のはな阿蘇美でバラの花などを見て、大観峰へも寄り、菊池渓谷から平山温泉へ行こうではないか。

 ところが平山温泉の旅館へ電話をしてみると、調べてきた4軒が全て満室だそうな。 もっともどこも部屋数が少ない小さな旅館。 しかし、こうなるとどうしても入りたくなるのも人情? 行って観光案内所で聞けば何とかなるか?

 草千里もこの雨ではどうしようもなく、また、奥方様も花阿蘇美でウロウロするのが面倒になってきたらしく、「やめよう。」 と言い出した。 大観峰に寄っては見るが、この天気ではね〜・・・。 付近は見事な緑の高原が続き、晴れていればどんなにか素晴らしかろう。 でも、車からおりることも出来ない。


 雨に洗われ、より美しくなった菊池渓谷の新緑を横目に菊池市内へ。 ここにも温泉があることはあるのだが・・・。 下るに従って雨も小降りになり、山鹿市内ではどうにかあがったようだ。 その道中、なんだか馬鹿らしくなってきた。 このまま泊まっても明日はどうするの? 特に行きたいところもなく、ただ帰るだけ? それも味気ない?

 ならば平山温泉で入浴だけして、そのまま帰るか? 運転が少しは辛いだろうが、休み休み、仮眠を取りながらなら大丈夫だろうし、宿泊料金も助かるし・・・。 奥方様は、「大丈夫?」 と心配してくれてはいるが、本来ケチなお人。 本音は・・・?

 山鹿市内でガソリン補給。 そのスタンドのお兄さんに聞いてみた。 平山温泉と言っても泉質はいろいろらしく、各旅館で違うそうな。 「私は万人向きのサラッとした湯の蔵が好きだけど・・・。」 ふ〜ん、そうなんだ〜・・・。 私が求めているのとは違う? ならばやはり評判の ”ほたるの長屋” かな?

 と言うことでそのほたるの長屋へ。 宿泊棟が2棟と貸切風呂が7室。 入浴料は1室1時間2000円。 タオルと石鹸などを持って行けば1500円になる。 小さな脱衣所と半露天岩風呂。 そのお湯は思っていたよりサラッとしていて、少し温め。 熱いお湯が出るようになっているが、これは温泉ではない? と言うことはあまり入れると温泉効果低減? 触ってみると肌にまとわり付き、ヌルヌル、ツルツル。 やはり違うようだ。 龍神温泉もこんなだった、かな?

 50分ほどゆっくり入浴。 出てみると雨がより激しく降りだしている。 南関インターチェンジから高速道路へ入り、帰途につく。 古賀サービスエリアで夕食。 激しい雨が降ったりやんだり。 また風がとても強く吹いていた。 各パーキングエリアで何度眠ったことだろう。 無理をせず、80〜90Kmで安全運転。 翌朝6時過ぎ、無事帰着。 全走行距離、1769Km。

 なんだか消化不良の旅になってしまった。 今となっては出発を迷っていたのに・・・と悔やまれるが、ミヤマキリシマも見ることが出来たし、阿蘇山のもう一つの顔や、雄大なくじゅうの風景にも出会えたし、まあ、良かったかな? 考えようでは、もう一度行く理由ができた?



写真で巡る旅日記でもご覧ください。

  

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