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ここしばらく何事もなかったのに、とうとう・・・。
レンメル症候群とは?
十二指腸には胆管と膵管が合流し、その箇所を乳頭と言います。 その付近には袋状の突起物が良くできるそうです。 それを憩室と言います。 その憩室は特に悪性のものではなく、何もなければ放置しておいても大丈夫なのですが、その中に食べたものが入り込み、それが胆管や膵管を圧迫したり、また炎症を起こせば問題になるわけです。 その症状が傍乳頭部憩室症、いわゆるレンメル症候群なのです。
私の場合は胆管が圧迫され、肝臓が悲鳴をあげている状態だそうです。 肝臓自体は何も支障はないのですから、憩室内に入り込んだ食物などがなくなれば症状はなくなります。 そのために1〜2日絶食すればほぼ症状は治まるわけです。
しかしそれが度重なれば、肝臓に異常があらわれないとも限りません。 そのためにはその憩室を取り除けば良い訳ですが、私の場合、それは不可能なことだそうです。 乳頭付近は大きな膵臓に包まれていて、その膵臓を持ち上げなければならず、その時に傷でもつけてしまえば元も子もありません。 最悪は死に至るそうです。
その他の方法として胃と小腸を直接つなぐバイパス手術と、胆管のバイパス手術の二つがあるそうですが、どちらもそのリスクは大きく、それらは最後の手段ではないでしょうか?
2006.5.28 (日)
前回の退院からかれこれ7ヵ月半になろうとしている。 これまで異常なく、体調も良かったのだが・・・。 通院も3ヶ月に一度。 血液検査も必要ではなくなり、S先生の問診と触診だけで終わっていたのに・・・。 3ヶ月・・・、それは薬が切れる時・・・。

昨年の11月8日、S先生。 “効くかどうかはわからないんだけど、一度試してみますか? 副作用は心配いらない薬だから・・・。” わからなくてもこちらは藁にもすがる思い。 それと少々の副作用なら入退院を繰り返すよりはましだろう? そこで、 “この際何でも飲みますよ〜。 効こうが効くまいが、気休めにはなるでしょうし・・・。”

それからは毎食後の薬を欠かしたことがない。 私は大の薬嫌いである。 まず、副作用を疑っている。 薬などと言う代物は両刃の剣。 どこかに効けば、必ずどこかに悪影響を及ぼすと言うものだろ? だから今まで貰った薬を飲まずに、どれだけ捨てたことか。 それが・・・。 これだけ精勤に続くとはね〜。

その薬はウルソと言い、昔から飲まれている熊の胆(くまのい)と同じ成分だそうだ。 つまるところは胆汁の量を増やし、その流れを良くする薬らしい。

そのせいだろうか? 昨年3度も起こした発作が昨日まで無かった。 前回の診察日のこと、S先生。 “薬が効いているのかな〜?” オイオイ、医者がそんなことを言うと、患者がウロウロするだけでしょ? しかし、それだけ前例が少なく、S先生も苦心をなさっていると言うこと。 そしてざっくばらんに本音で付き合っていただいていると言うこと・・・。 こんなにありがたいことはない。

ところが夕方4時ごろ、なんだかみぞおちの辺りがモヤモヤしだした。 まさか、これは? ひょっとして・・・。 これだけ何度も経験していると大よその察しはつく。 今晩、40度の高熱が出て、下痢、嘔吐。 そして明日は血液検査の結果、肝臓の数値が900にまで上がり、即入院・・・。 ならば今は大したことはないが絶対安静を心がけることが重要だろう。 夕食も抜き、風呂も控えよう。

夕食は食べなかったが薬は飲んだ。 それが良かったのか? モヤモヤ感が少し収まった。 だが、これもいつものこと。 少し小康状態にはなってくれる。 これで安心してどれだけ痛い目のあったことか・・・。 食事を取り、パソコンに向かい、風呂にも入り・・・。 その結果は・・・。

今から病院へ行っても良いのだが今日は日曜日。 それは明日のことにしてもう一度薬を服用し、早めの就寝。 奥方様も洗面器や体温計や氷枕など、万全の体制。 今のところ熱はほとんどないが・・・。
2006.5.29 (月)
夜中、トイレを含め、何度も目が覚める。 だが、発熱の兆候はない。 尿もいつもは茶色に近い黄色になり、黄疸の症状がでるのだが、今日はそれも見られない。 明け方、だいぶ寝汗をかいた。 熱は36度4分。 私の平熱が35度7分くらいだから、微熱と言うところだろうか。 体がなんだかけだるい。

だが、これは入院して二日目くらいに熱が収まる時の症状に似ている。 一汗かき、この熱さえおさまれば後は元気になり、その後の入院生活が苦痛であったものだ。 肝臓の数値も一気に150〜200前後に下がっていた。 今はそんな状態か? ならば今日、もう一日安静にしていようか? その結果で病院は明日でもいいじゃん?

朝食は食パンと牛乳を少々。 お昼は素うどん。 夕食は小さなおにぎりを二つだけ。 おかげで体重が1.5Kgも減っている。 体調は相変わらずなんだかけだるいが、特にどうのこうのと言うこともない。 ただ、腰が痛い。
2006.5.30 (火)
朝からすっきり。 食欲も出てきた。 これは病院へ行く必要もないだろう。 病は気から? いや、経験がものを言う? どうやら病気に勝ったようだ。 しかしこれは偶然の出来事? 次もうまくいくと言う保証などはないが、これだけは言えるかも知れない。

S先生、どうやらあの薬、効いているみたいですよ〜・・・。

ところが午後5時ごろからまた少し熱っぽくなってきた。 36度9分もある。 夕食を控え、少し様子を見ることにしよう。 午後7時、37度5分。 これは・・・と奥方様が騒ぎ出した。 運良くS先生、今日は夜間診療中らしい。 しかし受付は7時15分まで。 そこで電話。

しばらくしてS先生から直接電話をいただいた。 日曜日からのことを詳しく報告。 S先生、なんだか怪訝そう。 大体胆管が原因の発熱ならそんなに微熱が続くことはないらしい。 白目が黄色くなってないかとのご質問。 奥方様に見てもらったが異常なく、黄疸の兆候もない。 尿も正常だしね〜。 “う〜ん、ならば少し風邪をひいたかな?” とS先生・・・。

そこで今夜は少し様子を見ることにした。 “何か変化があれば夜中でも来てください。 当直医に話はしておきますから・・・。” これで一安心。

11時過ぎ、目が覚める。 体は少しけだるいが熱もないようだ。 尿の色も問題ない。 奥方様が用意してくれていた2個のおにぎりをお腹に入れ、再度就寝。
2006.5.31 (水)
朝6時、熱は36度8分。 少しけだるいが昨夜ほどでもない。 やはり風邪だったらしい。 さすがS先生。 お見立て完璧。

風邪だとすれば体力回復が重要だろう。 ここしばらくまともな食事を取っていないことだし・・・。 と言うことで昨夜の夕食のおかず、豆腐となまぶしを炊いたものを朝食に。

それがいけなかったのだろうか? 9時過ぎ、今度は胸がムカムカしだした。 今までは熱だけだったのに・・・。 これは少しヤバイ?

奥方様、 “どうしても病院へ連れて行く。” と言い出した。 仕方がない。 ならば、せめて頭だけでも洗わせてよ〜。

頭を洗っているとパジャマが濡れる。 当然じゃん? え〜い、こうなればシャワーも浴びちゃえ〜・・・。 久し振りに体も洗い、スッキリ・・・、のはずが・・・。

やはりそれがいけなかったようだ。 なんだか寒気がおさまらない。 タクシーを呼ぶが、時間がかかる。 奥方様、 “救急車を呼ぼう。” その時、タクシー到着。

まともに歩けない。 奥方様に助けられ、すぐに外来のベッドへ。 体の震えが止まらない。 奥方様、掛布団を2枚頼んでくれ、手と腕を懸命にさすってくれる。 そのおかげでようやく震えもおさまったようだ。 大事な検査中を抜け出し、駆けつけてくださったS先生の診察。 そして血液検査と点滴。

ウトウトしていたのか? うなされていたのか? ゆっくりと時間が過ぎてゆく。 だんだん体も落ち着いてきたようだ。 血液検査の結果、肝臓の数値は300代。 やはりこれは入院して2日目くらいに落ち着いた頃の数値。 “ならば通院で良いですよね〜?” “いや、少し心配ですから入院した方が・・・。 そのほうが治るのも早いですし。 まあ、今回はそんなにかからないでしょうしね〜。” 奥方様はうなずいている。 最初から入院させるつもりだったらしい。

心電図をとっている技師さんが心配している。 脈拍が異常らしい。 あとはCTと胸のレントゲン。 午後2時過ぎ、入院病棟からベッドの準備ができたとの連絡。 車椅子に乗せられ、移動。 4度目の入院となる。

今日明日は絶食、また点滴生活が始まる。 体が熱っぽく、なんだかけだるい。 CTで胆管付近に何か小さなかたまりが見られるそうだ。 胆石? “少し様子を見てみましょう。 特別なことがない限り、今回の入院は1週間ほどで済むでしょう。” とS先生。

とうとう38度。 氷枕を用意してくれた。 腰が痛く、シップ薬をもらう。 とろっとした眼差しで阪神、楽天戦をテレビ観戦。 守護神久保田が崩れ、逆転負け。 そのせい? 夜中、なんだかうなされていたようだ。 何度も目が覚める。
2006.6.1 (木)
早朝採血。 37度2分。 相変わらず体調、気分ともに優れず。 ただ吐き気とか痛みは全くない。

S先生ご回診。 血液検査の結果、昨日とあまり変わりはないが、ただ黄疸の症状が出てきたそうだ。 そう言えば尿の色が濃くなっている。 目の中の白い部分もやや黄色みを帯びていると言う。 そのため抗生剤の点滴を変えるらしい。

昨日のCTで見つかった影が気になり、この症状がそのせいかも知れず、明日もう一度CTを取るそうだ。 それで消えていれば問題ないが、もしそれが胆石ならば重大だし、また憩室の中に停滞しているものなら、それを取り除くためERCP(内視鏡検査)をする必要がでてくる。

大体食べたものが十二指腸を通るときには一部を除き、ほぼこなれてはいる。 それが憩室の中へ入ってもすぐに出てきてくれれば何も問題はないが、停滞してしまうと硬くなり、かたまりとなってしまうそうだ。 そうなると厄介なことになる。 私の場合は憩室が大きな割にはその入り口は小さいらしい。 だから入ったものが出にくくなるのかも知れない。 もし憩室内にたまったものが原因なら、それを取り除く必要がある・・・と言うこと。

長い一日である。 昼間はテレビを見る気も起こらず、点滴をしながらウトウト・・・。 お昼過ぎ、奥方様が来てくれた。 なんだかホッとする。 たわいのないおしゃべりで気もほぐれ、少し元気もでてきたようだ。

体温は37度を行ったりきたり、胸の辺りがムカムカしだした。 吐いてしまえば楽になるのだろうけど、そこまででもないようだ。 夜になって38度2分まで上がってしまった。 解熱薬を用意してくれると言うが、何も食べていないし・・・。 そこでまた氷枕を用意してもらう。

今夜もまた野球観戦。 タイガースは鳥谷のホームランで何とか勝ってくれた。 それよりライオンズの宮越が先発している。 結果は4対0で勝っているが・・・。 勝ち投手は? オイオイ、それくらい伝えろよ〜。 スポーツニュースを見ようと頑張っていたが、ついウトウト。 結果わからず、気にかかることこの上ない。
2006.6.2 (金)
2時30分ごろ? 寝汗が出てきそうな気配。 そこで氷枕をはずし、びっしりと寝汗をかく。 感覚はなんだか風邪の感じも・・・? 早朝5時採血。 体温はまだ37度。 ただ気分はスッキリしている。 9時の検温では36度に下がった。 ようやく峠は越えたようだ。

気分的にもようやく余裕が出てきた。 パソコンを取り出し、またこの闘病日記を書き始める。 11時、CT。 今度は点滴スタンドを引きながら、しっかりとした足取りで歩いて行けた。

午後、奥方様到着。 持って来てくれた新聞で宮越投手の7回1/3 無失点を知り大喜び。 すぐにでもお祝いのメールか電話をしてやりたいが・・・。 まあ、いいっかぁ〜・・・。

4時過ぎ、S先生ご回診。 CTも影が消え、血液検査の結果も黄疸、肝臓とも問題ないくらい良くなっている。 ただCRPの数値がかなり高い。 これは胆管に細菌が入り込み、炎症を起こしているらしい。 そのため、抗生物質の点滴をする必要があるとの事。 それさえ収まれば退院?

“今夜から食事をしていただきます。 とりあえずはお粥にしますが、明日からは普通食で大丈夫でしょう。 抗生物質以外の点滴は今夜で終わり。 様子を見て週明けの血液検査で退院できるでしょう。” これで一安心。 “今回は私の判断が間違いだったようですね〜。 電話をいただいたときに診察しておくべきだったかも知れませんね〜。” “いえいえ、あれはあれで大正解だと思っていましたが・・・。”

昼前、ナースセンターの前を通ったときに感じたのだが、なんだか看護士さんが増えているようだ。 新しい顔の人もいらっしゃるが、これだけ入院していると顔見知りがほとんどである。 今回、点滴の交換などでその方たちがお見舞いがてら来てくれる。 いや、たまたまだった? そうかも・・・。 だが相変わらずの優しい心遣いとその対応に心が和む。 誠にありがたいこと。 ただただ感謝あるのみ。

6時、点滴中に食事時間となる。 看護士さんが食事を運んできてくれた。 点滴終了後、野球観戦をしながらゆっくりといただく。 久し振りである。 奥方様が持ってきてくれていた昆布の佃煮のおかげもあって、おいしく完食。 夜の検温、35度9分。
2006.6.3 (土)
快調のようだ。 体温計は35度6分。 よ〜し、これで平熱に下がった。 朝食もおいしく完食。 これで大丈夫だろう。

となると、今日明日の土日が暇になる。 S先生も今週は外来担当ではない。 と言うことはお休みだろうし・・・。 まあ、いいっかぁ〜・・・。 少しのんびりしましょうかね〜。

ところが9時、S先生ご回診。 “お休みでは?” “いやいや、我々は休みはあってないものですから。 まともに休むのは月に3日ほどですよ。 まあ、好きでやってますから〜・・・。” まあ、人の命を預かる仕事だしね〜。 それにしても頭が下がります。 遊び好きの私には勤まらない? それより頭の問題が先? そうでした。 最初から無理な話でした。

“食事をしても大丈夫のようですし、体温も平熱まで下がったし、どうします? 退院します?” “え〜? いいんですか?” “ちょっと迷ったんだけど、ここにいても起こるときは起こる病気だし、後は抗生物質の点滴だけだし、それは薬でも対応できるし、何か起こればすぐに来院できるし・・・。 6日、火曜日の診察日に血液検査と言うことでいいでしょう。 退院して・・・。”

と言う訳で昼食後、無事退院しました。 今回は4日間で済みました。 S先生も “ウルソが効いているようですね〜。” と言っておられたようにそれは確かなようです。 それより今回のことを思い起こすと、私的にはS先生がご指摘になっていたように風邪の影響が加わったのが要因かも・・・?

まあ、いつ、どこで発病するかわからない厄介な病気。 あまり気にせずに、ボチボチと付き合ってゆくしかないでしょうがね〜・・・。
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