日本シリーズ

 2023年10月27日(金)

 明日から日本シリーズが始まります。まずは京セラドーム、先発は予想通り虎の村神様とオリックスは山本由伸。

 先日岡田監督は、

 「山本てそんなええピッチャーか? 6つも負けてるんやろ。大竹は2つやで。こないだロッテに5点も取られてるやん。」

 と挑発まがいの牽制球。私はなんと大胆な・・・と感じていました。

 1989年の日本シリーズ近鉄対巨人戦、いきなり近鉄が3連勝して王手をかけました。その試合で勝利投手になった加藤投手がお立ち台で、巨人は怖くない、巨人はロッテより弱いと言い放ち、巨人の反撃を誘い、4連敗して日本一を逃したことがありました。

 岡田監督もそんなこと知らないわけがありませんから、この挑発の意味は・・・?

 6月13日の交流戦、対オリックスの3試合目に村上、山本が投げ合い、坂本の2安打だけで11三振を喫し、2−0で完敗しています。もっともこの時期の調子はイマイチではありましたが・・・。

 その山本への特別な苦手意識を払しょくするために選手たちに対し、山本は怖くないと言いたかったのでしょうか。オリックスの選手とは違い、タイガースの選手は経験がない日本シリーズ、緊張感は当然あり、普通にはできないでしょうが少しでも気楽にとの親心でしょうか。

 もっとも山本が反骨心を持って向かってくるやもしれず、逆にそれが力みにつながるやもしれませんし・・・。ここは賭けに出たのでは・・・そのように思っています。

 明日の試合を取れば4連勝もありうるかもしれませんが、とにかく2試合を1勝1敗なら大丈夫でしょう。万が一連敗したとしても甲子園で3連勝すれば大丈夫。必ず日本一になってくれると信じています。

 ガンバレ! 阪神タイガース!


      

オリックス  対  阪神

 2023年10月28日(土)


 計
阪   神 000043001 8
オリックス 000000000 0

(京セラドーム大阪 試合時間 3時間20分 観衆 33701人)
(対戦成績 阪神 1勝 オリックス 0勝)
(勝利投手 村上 1勝0敗)

1回表(投手 山本)近本 一ゴ 中野 左安 森下 三振 (中野 盗塁失敗)

1回裏(投手 村上)池田 右飛 宗 一ゴ 中川 三振

2回表(投手 山本)大山 遊飛 佐藤輝 二ゴ ノイジー 三振

2回裏(投手 村上)森 一直 頓宮 遊ゴ 紅林 三振

3回表(投手 山本)渡辺諒 三振 木浪 左飛 坂本 三振

3回裏(投手 村上)ゴンザレス 投ゴ 若月 右飛 野口 二ゴ

4回表(投手 山本)近本 遊安中野 一ゴ失策 森下 遊ゴ併殺 大山 三振

4回裏(投手 村上)池田 三振 宗 二ゴ 中川 右飛

5回表(投手 山本)佐藤輝 中安 (ノイジーの初球 盗塁) ノイジー 右飛 (佐藤輝 進塁) 渡辺諒 中安 木浪 右安 坂本 投飛
          近本 右3 中野 左安 森下 三振

5回裏(投手 村上)森 右2 頓宮 三振 紅林 四球 ゴンザレス 二飛 若月 三ゴ

6回表(投手 山本)大山 四球 佐藤輝 一ゴ ノイジー 左安 渡辺諒 三振 木浪 左安 坂本 左2
   (投手交代 山田)近本 四球中野 左安 (坂本 本塁憤死)

6回裏(投手 村上)野口 投安 池田 二ゴ併殺 宗 右飛

7回表(投手 ワゲスパック)森下 三振 大山 四球 佐藤輝 投ゴ ノイジー 三振

7回裏(投手 村上)中川 一邪 森 中飛 頓宮 左飛

8回表(投手 山岡)代打 糸原 四球 (代走 熊谷) 木浪 二ゴ併殺 坂本 三振

8回裏(投手 加治屋)紅林 遊ゴ ゴンザレス 三振 若月 投ゴ

9回表(投手 岡部)近本 右2 中野 中飛 森下 中安大山 四球 佐藤輝 三ゴ ノイジー 中飛

9回裏(投手 岩貞)野口 三振 池田 三振 宗 三振


阪神投手リレー 村上(1〜7回) 加治屋 (8回) 岩貞 (9回)


 さすが岡田マジック、そしてそれに応えた選手たち・・・初戦完勝です。特に先発の村上君、殊勲甲でしょう。それで山本に焦りが生まれたのでしょうか?

 昨日私が書いたのが当たっていたようですね〜、岡田監督の胸の内は知る由がありませんが・・・。4連勝も夢ではない・・・かな?

 緊張感もあったでしょうに、選手たちはほぼ普通に戦ってくれたように感じました。ただ一人を除いては。森下君・・・見るからに肩に力が入っていましたね〜、まあルーキーですから・・・でも5打席目にどん詰まりの当たりがヒットになりましたから、これで大丈夫でしょう。

 それにしても岡田監督のコメントが、

 「3打席目で代えたろうか思った。またな、泣かれたらアカンから。今日は辛抱したよ、初戦やから。」

 には笑いましたよ。でもあのヒットで明日の3番も森下君でしょう。

 泣くと言えば・・・ばあさんは今でも大竹君だそうです。

 「大竹君も勝ったらまた泣くやろか? あの顔、かわいいやん、もういっぺん見たいねん。せやのに何で投げへんねん? 西で大丈夫かいな。」

 と心配しています。

 明日は西勇輝とオリックスは宮城の先発。なに? 大竹君の先発予想は5戦目? もし4連勝すれば出番がないじゃん。その悔し涙ではかわいそう・・・ん?


      

オリックス  対  阪神

 2023年10月29日(日)


 計
阪   神 000000000 0
オリックス 00130031X 8

(京セラドーム大阪 試合時間 3時間09分 観衆 33584人)
(対戦成績 阪神 1勝 オリックス 1勝)
(敗戦投手 西勇輝 0勝1敗)

1回表(投手 宮城)近本 三振 中野 中安 森下 右飛 大山 遊ゴ

1回裏(投手 西勇)中川 一ゴ 西野 四球 森 三振 セデーニョ 三ゴ

2回表(投手 宮城)佐藤輝 三邪 ノイジー 三直 ミエセス 三振

2回裏(投手 西勇)頓宮 遊ゴ 宗 三振 紅林 投ゴ

3回表(投手 宮城)木浪 三振 坂本 二ゴ 近本 三ゴ

3回裏(投手 西勇)野口 二ゴ 広岡 左安 中川 一邪 西野 (西勇 けん制悪送球)右3 森 投ゴ

4回表(投手 宮城)中野 投安 森下 遊ゴ併殺 大山 左安 佐藤輝 中安 ノイジー 三振

4回裏(投手 西勇)セデーニョ 二ゴ 頓宮 遊ゴ 宗 四球紅林 右安 野口 中安 広岡 左安 中川 左安
   (投手交代ビーズリー) 西野 三ゴ

5回表(投手 宮城)ミエセス 遊ゴ 木浪 三振 坂本 遊ゴ

5回裏(投手 ビーズリー)森 三飛 セデーニヨ 三振 頓宮 遊直

6回表(投手 宮城)近本 二ゴ 中野 四球 森下 遊直 大山 右飛

6回裏(投手 ビーズリー)宗 遊直 紅林 四球野口 捕安 広岡 三飛 中川 左安 西野 三ゴ

7回表(投手 宇田川)佐藤輝 三振 ノイジー 中飛 ミエセス 三振

7回裏(投手 岡留)森 二ゴ セデーニョ 中安 頓宮 左安 宗 右飛 紅林 四球 (投手交代島本) 代打 ゴンザレス 左2 広岡 遊ゴ

8回表(投手 山崎)木浪 一ゴ 代打 糸原 一ゴ 近本 二飛

8回裏(投手 加治屋)中川 一邪 大城 遊ゴ失策森 右2小田 一ゴ失策 代打 T-岡田 死球 宗 三邪 紅林 二ゴ

9回表(投手 小木田)中野 遊ゴ 森下 一邪 大山 投ゴ


阪神投手リレー 西勇(1〜4回2/3) ビーズリー (4回1/3〜6回) 岡留 (7回2/3) 島本 (7回1/3) 加治屋 (8回)


 昨日と全く逆じゃん。どういうこと?

 4連勝・・・それは私のたわごとでした。ごめんなさい。もっともオリックスはパリーグの覇者ですし、昨年、日本一のチームですから・・・。

 西勇輝・・・初回、1死からの四球でなんだかいや〜な気がしていました。コントロールが信条のピッチャー、たかが四球一つのことですが・・・さぞかしプレッシャーも感じていたのでしょう。

 ばあさんの言葉、西で大丈夫かいな〜・・・この言葉が全てでしょう、またその危惧が当たっていたようです。ここで言うのもなんですが、私もそう思っていました。今シーズンの西を見ていると、それも最もなことではないでしょうか。いかにシーズン終盤に調子を取り戻したとはいえ、この長い休みのあとでは投げて見なければわかりません。その心配がなかったとは言えないでしょう。

 そして3回にはやってはいけないけん制悪送球、4回には2死からの四球・・・これで試合は壊れてしまいました。

 さてこの西勇輝の先発はどうだったのでしょうか? これは結果論ですからどうのこうのと言うことではありませんが、あえて言うならば、この短期決戦では勝てる試合は勝ちにいかなければなりません。CSでの流れを止めることなく、その流れに乗るのがセオリーでしょう。

 だから初戦、村上君の好投で2安打と沈黙していた打線を眠らせたままにしておきたいもので、その最善策を取るべきです。となるとCS通りのローテーションがベストでしょう。

 ならば2戦目は伊藤将司君、3戦目は大竹投手、そして4戦目には西勇輝、または才木君で・・・そのように思い、信じていましたから先発が西と聞いて驚きました。

 こうなると次の甲子園での3戦目がより重要になってきました。また先発するであろう伊藤君にも重圧がかかってきます。前回少し調子が悪かったこともあり、負けてもOK、勝てば勢いがつく2戦目とはまるで違います。でも彼のことですから大丈夫、そう信じましょう。

 私は2003年の日本シリーズ、対ダイエー戦を思い出していました。初戦を落としたタイガースは2戦目に13勝で勝ち頭だった伊良部を先発させましたが、大乱調で大敗。しかし甲子園で3連勝と王手をかけて敵地での決戦に乗り込みました。しかし星野監督は6戦目の勝負より7戦目にかけたのでしょうか? 2戦目に滅多打ちにあった伊良部を6戦目に投入、初回に2失点と試合を作れず、結局日本一にはなれませんでした。

 ここは7戦目ではなく、6戦目に全てをかけて勝負するところでしょう。エース?伊良部のプライドを大事にしたのでしょうか? その結果・・・。

 なんだか今年の西勇輝と重なるような気がしています。プロの世界ですから実力が最優先でしょう。そして勝つことが求められています。となれば、今日先発した西勇輝は・・・となるわけです。

 でもこれ全て結果論。伊藤君の調子が今一つ上がらず、西勇輝が絶好調に見えたのかもしれませんし・・・。

 さてもう一度言いますが、明後日の3戦目が大事です。そして3連勝で甲子園で決着をつけなければ、6戦目の山本は目の色を変えてくるでしょうし、7戦目はまた宮城が投げてきます。となると・・・どちらかと言えば不利になる・・・? だから甲子園で決着を・・・。

 さて、どうなりますやら・・・?


      

阪神  対  オリックス

 2023年10月31日(火)


 計
オリックス 000131000 5
阪  神 010000300 4

(甲子園球場 試合時間 3時間51分 観衆 40994人)
(対戦成績 阪神 1勝 オリックス 2勝)
(敗戦投手 伊藤将 0勝1敗)

1回表(投手 伊藤将)中川 二ゴ 宗 左飛 森 中安 頓宮 中飛

1回裏(投手 東)近本 三振 中野 左飛 森下 中飛

2回表(投手 伊藤将)ゴンザレス 遊飛 紅林 三振 若月 遊ゴ

2回裏(投手 東)大山 右安 佐藤輝 三振 ノイジー 右安 坂本 二ゴ 木浪 左2 伊藤将 二ゴ

3回表(投手 伊藤将)広岡 三振 東 二ゴ 中川 遊ゴ

3回裏(投手 東)近本 右安 中野 左邪 森下 (近本 初球 盗塁失敗) 三ゴ

4回表(投手 伊藤将)宗 左飛 森 二直 頓宮 中本 ゴンザレス 遊飛

4回裏(投手 東)大山 三振 佐藤輝 三振 ノイジー 右飛

5回表(投手 伊藤将)紅林 右安 若月 中安 広岡 遊ゴ 東 投ギ失策 中川 二飛 宗 右2 森 二ゴ

5回裏(投手 東)坂本 左飛 木浪 右安 代打 渡辺諒 左飛 近本 四球 中野 左飛

6回表(投手 ブルワー)頓宮 左安ゴンザレス 四球紅林 一ギ 若月 左飛犠 広岡 中飛

6回裏(投手 小木田)森下 右安 大山 三ゴ 佐藤輝 中飛 ノイジー 右飛

7回表(投手 岩貞)代打 セデーニョ 三ゴ 中川 中安宗 投ギ森 右安 安達 左飛

7回裏(投手 山岡)坂本 中安 木浪 右安 代打 糸原 中飛 近本 四球 中野 一ゴ 森下 右安 (投手交代 宇田川) 大山 三ゴ

8回表(投手 石井)ゴンザレス 中安 紅林 捕邪 若月 左飛 広岡 三振

8回裏(投手 宇田川)佐藤輝 三振 ノイジー 中安坂本 投ギ 木浪 三振

9回表(投手 桐敷)代打 西野 投ゴ 中川 一邪 宗 四球 森 三振

9回裏(投手 平野)代打 原口 四球 近本 二ゴ 中野 三振 森下 四球 大山 三振


阪神投手リレー 伊藤将(1〜5回) ブルワー (6回) 岩貞 (7回) 石井 (8回) 桐敷 (9回)


 「コラ! 石山! どこ見て球審してんねん! あれがボールか! ビデオ見て反省せぇ! このあほんだら!」

 これは阪神ファンが言っていることを伝えただけです。私はそんなことを言った覚えはありません。

 ん? ホンマか?

 5回表、ツーアウト一塁2塁、打者は宗、ボーカウントは3−2の7球目、絶妙のスライダーに手が出ませんでした。三振でチェンジ・・・なのにその球がボールと言われて・・・なんで?

 伊藤君はあの球がボールと言われたなら、もう少し上に投げなければ仕方がないじゃん。それが2点タイムリー2塁打・・・。

 その前、送りバントを2塁への送球がエラー・・・これも痛かったですね〜。いい球ならゲッツーでした。ボールをちゃんと握れませんでしたか・・・。

 コラ! 木浪! あれぐらいのワンバウンド、取ってやれよ!

 トホホ・・・。

 その後1点差まで追い上げましたが・・・そう考えれば6回の1点が余計でしたね〜。ブルワー・・・この選択はどうだったのでしょうか?

 なんだか試合の流れが悪く、最後まで思うような試合にならず、いやできませんでした。こんな時こそ岡田監督が言っておられる、’普通にやったら負けへん!’ これが大事です。しかし言うのは簡単ですが、この大一番では・・・ある程度は仕方がないことでしょうか。

 そんなときにファンが、’普通にやったら負けへん’ とのタオルを掲げてくれれば・・・。そんなことを8月31日に書いてましたね〜。シャープ産業さん、作られては? と・・・。

 作ってもらえないのならファンの皆さんが掲げておられる手作りのボードに、誰か書いてくれませんかね〜。私はこの言葉が名言だと思うのですが、いかがでしょうか。

 さてこれで黄色信号がともりました。ここが正念場。しかし勝負は下駄をはくまでわかりません。これからが本当の勝負でしょう。ベンチ、選手一体となった試合を期待したいと思っています。

 ここは明日先発の才木君に頑張っていただきましょう。


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