旅 日 記


弘前ロングステイ


男鹿半島 2007年10月17日(水)


 昨日の西海岸へのドライブは当初早朝に出発して男鹿半島まで足を伸ばす予定であった。しかし前日の下北半島一周が強行軍だったこともあり、出発時間を遅らせたのである。そのかわり、五所川原市の立佞武多の館へ寄れたから、それもまた良かったのではなかろうか。

 そこで改めて男鹿半島へ出かけることにした。出発は8時過ぎ。天気は良さそうだ。大館市から能代市を経て男鹿へ向かう。

 まずは寒風山へ。時間は11時30分。青空が広がっているが、とにかく風が強い。駐車場から回転展望台までは5分ほどだろうか? だが歩くのをためらうほどの強い風。ならばここで十分かな? 大きな海も見えてるし・・・。

 そんな寒さの中、幼稚園児がかたまってお弁当を食べている。そのうちの一人と先生が歩き出した。

 オシッコ? いや、バスに向かっている。何か具合でも悪くなったのかな? この強風だし、子供のことだし・・・ちょっと心配。それよりこの子供たち、大丈夫? 少し可哀想じゃん。なに? 子供は風の子? う〜ん・・・。
ワイド写真

 次は入道崎へ向かう。我々もお昼にしますか。男鹿と言えば石焼料理だろうか。そこでネット検索の結果美野幸で食事をすることにした。

 元々は桶に魚をぶち込み熱く焼いた石を直接入れて煮る味噌味の漁師料理だそうだが、ここでは鯛の切り身と野菜を塩味で仕上げてあり、さっぱりとして食べやすく、とてもおいしい。最後はそのおだしでのお茶漬け、これもまた結構なもので・・・。

 しかし、その鯛の切り身は少し少なくない? 小さくて薄いのがたったの4〜5切れだけじゃん。これで2100円? 材料費を考えると・・・? まあ、お店もきれいだし、その雰囲気と言い、それ相応な値段だろうか?

 ご主人が、

「別腹ですから・・・。」

 とおはぎをサービスで出してくれ、甘党のばあさん、大喜びしていたことだし、まあ、いいっか。それにしてもいかに平日とは言え、お昼時なのに客が我々だけと言うのもいかがなものか? やはりちょっとお高い?

 入道崎では灯台が威風堂々と建ち、誇らしげである。寒風山のことを思えば少し風はおさまったかな? 広い芝生と大きな青い海が呼んでいるようだ。そこで波打ち際近くまでのんびりと散歩する。潮風が心地よい。

 なに? 今度はずらりと並んでいるお土産屋さんが呼んでいる? やっぱりそうなるか・・・。

 次に向った八望台からは大きな海と小さな沼、そして漁港と人家が望める。大きな自然に包まれてのんびりとした生活をされている様子が目に浮かぶ。なに? そんな生易しいことではない? 真冬の日本海、想像しただけでも身震いがする? 特にばあさんなどは、

 「うち、こんなとこ絶対によう住まんわ。」

 「・・・、・・・。」

 コスモスが咲き、ススキも風にそよいでいた。

 さて、男鹿と言えばなまはげだろう。そこでなまはげ館へ、なまはげのいわれなどが映像で映し出され、たくさんのなまはげが展示してある。

 え〜? ここで撮影したものはホームページなど、ネットでの公開はお断り? なまはげにも肖像権がある? おいおい・・・。

 男鹿真山伝承館では大晦日に行われるなまはげ行事を再現して実演している。テレビでおなじみだからそんなに目新しくはないが、男鹿弁で語られるなまはげとその家の主人との掛け合いがなんとも面白い。外国のお人もおられ、通訳の人が懸命に説明されていたが、どれくらい理解をされたのだろうか? ちょっと心配・・・。

 時間は3時を過ぎたところ。帰りは能代南インターチェンジから二ツ井町まで、建設中の高速道路が無料開放されていた。来るときは標識を見落としたのかな?

 そう言えば二ツ井町で後続の車が極端に少なくなったのを不思議に思っていた。知らないところとは言え、ちょっと情け無い?

 その恩恵を受けたようで少しは早かったかな? 大館駅に寄って鶏めしの駅弁を買い、6時過ぎに帰着。これもなかなかの味ではないか。比内地鶏、恐るべし。

 秋田県第一の観光名所、男鹿半島を訪れることができて大満足の一日であった。


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