旅 日 記
弘前ロングステイ
津軽半島一周 2007年10月10日(水)
どうやら天候も回復するようだ。ならば改めて津軽半島へ出かけようと8時過ぎに出発、一路北を目指す。
道中、板柳町付近はりんごだらけじゃん。それも鈴なりで見事の一言である。お父さん、朝早くから収穫中。おいわきやまがどこからも眺められ、りんごの赤がとても良く似合っている。
まずは鶴田町にある鶴の舞橋へ。岩木山も望める廻堰(まわりぜき)大溜池、愛称津軽富士見湖に架けられた三連太鼓橋。木造の橋では長さ日本一で青森特産のヒバで作られているそうな。
その長さは300m。山口県岩国の錦帯橋は210mだが、ちょっと雰囲気は違うかな? それでもなかなか趣がある。大きな湖は水が抜かれ、遠くにはたくさんの水鳥も見られ、その足跡が干上がった池の底にくっきりとついていた。
賑やかな声が聞こえてきた。小学生の遠足らしい。それも小さな子から大きな子まで。と言うことは各学年1学級の全校遠足? 聞けば弘前の小学校だそうな。
その子供たち全てが挨拶をしてくれる。無視もできず、返事をするのに疲れるじゃん。田舎の子、いや弘前の子は可愛いね〜。
次に金木町の津軽三味線会館へ。津軽三味線の生ライブを楽しんだ。
やはり生は迫力が違う。楽しい津軽弁でのおしゃべりや津軽三味線の特長などの説明もあり、なかなかのものじゃん。でも観客が7人とは少し寂しい? 平日の朝だから、まあ、仕方がない? それでも手抜きなしに演じてくれたのだから、感謝、感謝。
その津軽三味線会館のすぐ前には斜陽館。赤いポスト・・・なんだか懐かしい気がする。ばあさん、太宰治などに全く興味のないお方。もっとも私も内部を見学する気もないから、言わば同類?
それより津軽三味線会館の隣にある観光物産館だそうな。え〜? りんごの飴に栗のパイ? それってお土産? それとも・・・?
やがて十三湖が見えてきた。ちょうどお昼時。工事の人が湖畔の芝生でのんびりとお昼寝をしている。ならば我々もお昼にしますか。
十三湖といえばシジミが名物だそうな。なに? しじみ亭奈良屋? 奈良と関係あるの? いやこれはご主人の苗字だそうである。
それよりシジミラーメンってどうなん? そんな心配は無用だったようで、結構いけるじゃん。ばあさんが食べたシジミの釜飯もおいしかったようで・・・。
小泊町では権現崎へ寄る予定だったのに知らない間にバイパスを走っていたようだ。標識を見落とした? 道の駅こどまりまで行って気がつき引き換えしたが・・・こんなに遠いの? 何だか不安になってきた。ならばもういいっかぁ〜・・・とあきらめてUターン。ところが後で調べてみると、権現崎の遊歩道は5Km以上あり、それもとても険しいところだそうな。ならば見落として正解じゃん。
まもなく美しい海が広がってきた。少し白波が立っているがこのあたりの海としては比較的穏やかなのだろうか。お日様の光がキラキラと輝く海に入って釣りをしている人がいる。何が釣れるのかな?
やがてワインディングロードに差し掛かる。このあたりの国道を竜泊ラインと言うそうな。かなりの急勾配だが大きなヘヤピンカーブの立派な道路が続き、ぐんぐんと高度を上げて行く。間も無く到着した展望台からは、これから向かう竜飛岬と北海道の島影まで見えていた。
竜飛岬にはたくさんの風力発電が並び、自衛隊の基地もあり、一応あちこち走ってはみたが取り立てて見るべきところはないかな? だがくっきりと北海道の島影も眺められ、旅愁を感じ、遠くまで来たと実感させられる。
道の駅みんまやには津軽海峡冬景色が流れる歌碑があり、青函トンネル記念館も。ケーブルカーでトンネルを見学できるが、海峡駅のホームには行けないそうな。それならただもぐるだけ? 記念館へ入るのも有料なの? ケチなおばはん、そんなところへ行く訳無いじゃん。
そしてかの有名な階段国道の降り口がある。少しだけ足を踏み入れただけのばあさん、
「ここ下りたらまた登ってこなあかんやん。」
それもそうだ。そこで車で移動。今度は漁港近くの家が立ち並ぶ街中の上り口を探して確認。これで納得? なんのこっちゃ!
見上げると今通ってきたホテル竜飛があんな高いところに見えている。これはばあさんの言うことを聞いて正解だったようだ。
帰りは思いのほか近くに見える北海道の山並みを眺めながら津軽半島の東海岸を走り、青森を目指す。
やがて下北半島が見えてきた。大きく山が崩れたような白い地肌が見える。あのあたりが仏が浦かな?
夕暮れが近くなり、遠くには夕日に輝く大きな船。蟹田、脇野沢間を行くフェリーだろうか。
津軽半島を一周してきた今だから感じるもの、そしてこの津軽半島が醸し出す雰囲気、それらが入り混じってなんだか切ない気分である。
後はひたすら青森を経由して弘前を目指し、7時過ぎに帰着。津軽半島も結構広い。これ実感。
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