旅 日 記
弘前ロングステイ
弘前公園と津軽岩木スカイライン 2007年10月11日(木)
このところ天気が芳しくない。8日の月曜日に雨が降ってからはどうも天気が不安定のようだ。
青森県の天気予報は津軽と三八下北とに大別されている。ここ弘前は津軽に入り、いわば日本海側の気候だそうな。三沢、八戸を中心とした三八下北はどちらかと言えば太平洋側の気候になるのかな?
今後の予定はまず八幡平の紅葉。しかし見ごろはあと少し先かな? そして下北半島一周と深浦方面への西海岸。でもこれらはどちらも良い天気のときに走りたい。暗門の滝や十和田湖、奥入瀬渓流はまだまだ紅葉には程遠い。
そこで今日もゆっくり、のんびり・・・。ところがなんだか天気が良くなりそうな気配。ならばと急いでおにぎりを作り、10時30分に出かけた。この時間からはそんなに遠くへは行けない。ならば弘前市内だろう。
まずは津軽藩ねぷた村へ。青森は 「ねぶた」 と言うのに対し、ここ弘前では 「ねぷた」 と言うそうな。山車も青森ねぶたは歴史物などを題材にした大型の人形なのに対し、弘前ねぷたは扇形で美人画なども書かれ、ハネトもいない。と言うことは、青森と比べて、少し落ち着いた上品なお祭り?
そんな説明の後、お囃子の笛に合わせて大きな太鼓をたたかせてくれる。かなりの迫力でストレス解消にはもってこい?
そのほか、この津軽藩ねぷた村には津軽工芸品の製作実演や津軽三味線のライブがある。津軽三味線は先日の津軽三味線会館とは異なり、会場も狭く観客席が近いうえに男の演者ゆえ、迫力は一段と増し、その魅力にはまってしまいそうだ。
「あれ、かわいらしいな〜。」
「なんや、金魚かいな。金魚なんか奈良の郡山の名産やん。」
「ちゃうがな。金魚ねぷたやん。ちゃんと張子になってるやろ。」
「そんなん、ちょっと大きないか? うちのサイドボード、住宅難やで〜。」
「ええねん。かわいいさかい買うねん。」
ここは私のわがままを聞いてもらいました。まあ、滅多に無いことですから・・・。たまには自己主張も必要?
次は弘前城を中心とした弘前公園へ。しかし公園には駐車場が無いそうな。このねぷた村の駐車場から行くのがコースらしい。
公園内はとても広く、城内、外堀を含めて桜の木だらけ、それも大きな木ばかりである。なに? 桜が2600本、カエデが1000本? しかしまだまだ緑一色、それらが色付けば・・・だが見ごろは11月になってからだそうな。ならば滞在中、見られないじゃん。
なに? 日本最古のソメイヨシノの木? 樹齢120年? すごいね〜・・・さすが桜の名所弘前、歴史を感じさせてくれる。
有料の城内へ。本丸付近には枝垂桜が多く見られ、これら全てが咲き揃えば見事であろう。是非一度見てみたいものであるが、見ごろはゴールデンウィーク前後だそうな。それってダメじゃん。今までゴールデンウィークなど、出かけたことがない。
その割にはお城自体、ちょっと貧弱・・・かな? 聞けばその昔、天守閣が火災に会い焼け残った櫓を改築したものだそうな。それを聞いて納得したが、弘前城と言うからには・・・。
人の姿もまばらで静かな城内を、柔らかな日差しを浴びてのんびりとお散歩のあと、おいわきやまを望む大きな枝垂桜の木の下のベンチに腰をかけ、おにぎりの昼食。これって最高じゃん!
さて、これからどうする? 今回もお土産を買いに岩木山観光リンゴ園へ行く?
岩木山を取り囲むように続く裾野の道、その道路際には見事なりんご畑が続いている。昨日の板柳町と言い、りんご生産高日本一と言うのもうなづける。
ばあさん、このあたりでは嶽きみと言うとうもろこしに舌鼓。甘くておいしい・・・と瞬く間にぺろりと完食。
やがて見えてきたのは津軽岩木スカイラインの標識。5年前には天気も悪く、紅葉見物にはあまり良い印象は無いが、時間もあることだし登ってみるか?
ところがこれが大きな誤りであることに気付かされる。八合目の駐車場が近くなるに従い、見事な紅葉が目に付きだした。
その駐車場ではかなり強い風が吹き、黒い雲が速く流れている。やがてその雲の合間から差し込む光の筋が消えると・・・あれは海? と言うことは見えているのは鯵ヶ沢の町だろうか?
山の頂にかかっていた雲も徐々に少なくなり、その全貌を現してくれた。明るい光に照らされた紅葉のなんと美しいことよ。全山紅葉とはこのことだろう。
となると前回見たのはなんだったの? 天候でこんなに変わる? それとも時期が悪かった?
9合目までのリフトに乗るには少し風が強すぎる。5年前には営業していたレストハウスが閉鎖されていた。いかに平日とは言え車も人も少ない、いや少なすぎるし・・・これではやむをえない?
帰り道、岩木山観光リンゴ園に寄り孫へリンゴジュースの贈り物。今日は明るいうちに帰り着いた。
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