旅 日 記


弘前ロングステイ


八幡平 2007年10月12日(金)


 久しぶりに天気予報が晴れになっている。ならばいよいよ八幡平の紅葉狩りか?

 出発は8時。八幡沼を歩いた7日には国道282号線を走ったが、これがかなりタフな峠越えの道。そのため2時間半もかかってしまった。そこで今日は鹿角八幡平インターチェンジまで高速道路を利用するとさすがに早く、9時45分には八幡平アスピーテラインの入り口にさしかかっていた。

 だがこの先の橋のところに美しい紅葉スポットがあったはず・・・と国道341号線を直進。このあたりの紅葉はまだ少し早いかな? それでも美しく色付いた山並みを見てばあさんも思い出したようだ。しかし、その橋は工事中で柵がしてあり、車を停めるスペースがなくUターン。

 八幡平アスピーテラインを登るとほど無く大沼に到着。明るい日差しに先日とは見違えるほどに色付いた木々が輝いている。そこで大沼一周のハイキングコースを歩くことにした。

 木道が設置され、とても歩きやすい。人は結構多いものの、静かな湖畔を埋めつくさんばかりの紅葉や周りの山々を眺めながら、のんびりと散策。

 ほどなく水辺に出る。そよ吹く風がまことに心地良い。一周約1時間。

 次は後生掛温泉自然研究路。ここも約40分ほどで一周できる手ごろなハイキングコースである。硫黄の臭いが漂い、吹き上がる湯煙、大湯沼や泥火山など、ここが火山地帯だと認識させてくれる。そしてその周りの山や森や林は見事な紅葉。このアンバランスな風景がなかなかの雰囲気ではないか。

旅のアルバム 八幡平

 八幡平アスピーテラインを岩手県側へ下る。雲は多いものの風が強く、その速い流れにお日様の光も右往左往? しかし徐々に天気は良いほうへ向かっているらしい。

 紅葉も見ごろをむかえているようだ。緑の山肌にまだら模様に色付いた木々が散りばめられている。全山紅葉と違い、これもまた良いものだ。これぞ八幡平の紅葉、ばあさんも納得のご様子。

 また大きな岩手山に包まれるように光り輝いている小さな沼、何度見ても、その存在感に心を打たれるのはなぜだろう。

 さて、お昼時。今日もおにぎり持参だが、御在所スキー場の売店でいろいろ売っていたジャガバターに串焼き、そしてフランクフルトソーセージ・・・そうだ、後生掛温泉の石楠花茶屋で買ってきた温泉黒卵もあるじゃん。今日の昼食はなんと豪勢なことよ。でも風が強くて外は寒く、車の中で食べたのはもう一つだったかな?

 この御在所スキー場の紅葉はもう少しと言うところ。5年前はもっときれいであった。売店の人も、来週あたりかな〜・・・とおっしゃっている。やはりずいぶんと遅れているようだ。

 今日はここでUターンして再び山頂を目指し、今度は八幡平樹海ラインへ。藤七温泉を経て岩手山の裾野に広がるスキー場が見えるあたりで引き返した。

 この樹海ライン、道路際にはわずかばかりの渓谷も見られ、

 西に傾いた太陽に照らされて輝く滝や沼、そして草紅葉など変化に富み、アスピーテラインとは少し雰囲気が違うかな?

 やがて硫黄の臭いが鼻につき出し、枯れた木が現れると頂上の駐車場。時間は3時半を過ぎ、夕暮れが迫ってきた。

 さぁ、温泉にでも入りますか。5年前は後生掛温泉と藤七温泉に浸かったことだし、今回は蒸ノ湯温泉のふけの湯にしよう。見事な紅葉を眺めながらの露天風呂、これはたまりませんね〜。

 しかしばあさん、まだ飽き足らず旅館の内風呂にも入ると言う。おいおい・・・。

 「俺はもうええわ。待ってるさかい、入ってきぃ。」

 女湯には内風呂とこれも結構な露天風呂があったそうな。汗をふきふき出てきたばあさんの満足そうな顔・・・。結構待たされたが、まあ許すとしますか。


 だが今日はこれで終わらなかったのである。この旅行を計画中からうるさく念を押されていた。前回、盛岡で食べた冷麺の味が忘れられず、どうしても行きたいそうな。しかし高い高速料金を払って盛岡までわざわざ行くのもいかがなものか。そこで八幡平からの帰りに寄ることにしたのである。

 松尾八幡平インターチェンジから高速道路を利用して盛岡インターチェンジまで。降りたすぐ近くにあるぴよんぴょん舎で冷麺と石焼ビビンバ、そして少しだけの焼肉に満足顔のばあさん・・・。

 帰りも高速道路を利用したが、帰り着いたのは10時を回っていた。


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