旅 日 記


みちのく桜前線追っかけ旅


刺巻湿原と田沢湖 2009年4月17日(金)


 少し雲は多いものの青空も広がり、まずまずのお天気のようだ。そこで9時過ぎに出かけ、水芭蕉を見に行くことにした。

 走ること20分ほど、国道46号線沿いに刺巻湿原がある。国道からすぐのところに駐車場があり、3mほどの階段を下りればすぐに木道となる。

 水芭蕉ってこんな近いところで見られるの? と思わずつぶやくほどのところだが、たくさんの水芭蕉が咲いていた。しかし、少し遅いかな? 先日白石で見た水芭蕉よりは大きいようだ。水芭蕉は小さなほうが可愛く見えるのではなかろうか? いや、これは個人の好みかな?

 入り口近くの広いところで椅子に座り、楽しそうに眺めているばあさんを残して少し木道を歩いてみる。結構広く随分奥までありそうだが、半分くらいで引き返す。まあ、あまりばあさんを待たすのも・・・。木道から国道を走っているダンプカーが見えてるじゃん。こんなところに水芭蕉の大群落? これは驚いた。

 田沢湖は2002年に訪れた時、午後3時を過ぎていたこともあり、先を急ぐあまり少しだけ雰囲気を味わっただけだったし・・・。ならば今回はのんびりと一周してみることにしよう。

 まずは田沢湖レストハウスへ。ばあさん、早速味噌タンポを買ってほおばっている。一口食べさせてもらったが、これ、結構おいしいじゃん。

 日本一深い湖は何だか妖艶な色をした青い水面がとても神秘的である。真っ青な空と白い雲、周りを取り巻く山々が鏡のように映りこみ、とても静か〜・・・。鴨が二羽、仲良く泳いでいた。

 一周約20Kmだそうな。どちらへ向かっても同じだろうが、水辺のそばを走るべく右に向かった。御座石神社を過ぎると正面に秋田駒ケ岳が聳え立ち、誇り顔を見せ付けている。田沢湖のシンボル、たつこ像のバックにも秋田駒ケ岳、絵になるね〜。

 森林公園展望台の標識を見て回り道。田沢湖と秋田駒ケ岳が見渡せ、雪を被ったこの時期だからこその眺めなのだろう、まるで絵葉書のようだ。少し曇ってきたようで、水面の色が微妙に変わっていくのが良くわかる。

 むらっこ物産館でおそばとおにぎり定食の昼食。村のお母様たちが頑張っておられ、なんともほのぼのとした雰囲気の食事どころ。大変な賑わいで、皆さん、てきぱきと忙しそう・・・。

 おいしそうな大きいしいたけが売られていたが、二人で食べるには多すぎる。そこで今夜のビールのあて、焼きしいたけにしようと小さいものを購入。なに、100円? 安う〜。当然ばあさんはおやつにお饅頭も・・・。

 思い出の潟分校へも寄って見たが、まだシーズンオフなのだろう、休校日だそうな。でも雰囲気だけは十分に感じ取れる。途中の道端に何気なく咲いているカタクリの花と小さな水芭蕉の群生・・・。さすがみちのく?

 帰り道、

 「山のはちみつ屋のお菓子工房でコーヒー飲もや。」

 「なに言うてんねん。部屋へ帰ってインスタントコーヒーでええやろ! そのためにお饅頭を買うたんや。」

 このケチ!

 その憂さを晴らすべく? 田沢湖高原から乳頭温泉郷までドライブ。登るに従いまだまだ雪が多く、ところどころ雪の回廊になってはいるが、根開きも見られるから雪解けも間も無くだろうか。

 田沢湖を見下ろす。何かが横たわっているようで、その全景は結構大きく感じる。前回泊まった休暇村田沢湖高原はまだうずたかく積まれた雪に囲まれていた。

 夕方、部屋からは秋田駒ケ岳が赤く染まって見えていた。明日も天気は良さそうである。


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