旅 日 記


水沢温泉 避暑&湯治旅


秋田竿燈祭り 2009年8月3日(月)


 8月の秋田といえばやはり竿燈祭りだろう。女性群は是非見たいから何とかしろと言う。しかし観覧券やら駐車場など、結構大変じゃん。

 その上露天風呂水沢温泉の門限は10時だそうな。竿燈祭りを見て秋田から急いで帰っても11時になってしまう。何とかしてほしいと掛け合ったがなんともならない。

 ならば仕方がない、あきらめよう。だが我が家のばあさん、どうしても見たいと言う。なんとかしてやりたいが、秋田市内での宿泊は予約も取れないだろうし、また宿泊代も結構高そうじゃん。ならば秋田近郊都市で宿泊する?

 それよりチケットはどうする? 6月1日から電話で受付だそうだが、そんなの無理な話。なに? 無くても道路際で見られる? そこまで言うか・・・。

 だがばあさんは6月1日に鳥取へ行った際、10時の予約開始から何度も何度も電話・・・だが話し中ばかり・・・やはりこれは無理のようだ。なのにまだあきらめずに車の中からも必死で電話、その執念が実ったのだろうか、12時過ぎ、なんとつながったではないか。ばあさん大喜びである。


 昨日は早朝に出発し、夕刻ホテルルートイン大曲駅前で宿泊。そして今日、10時過ぎにお二人を秋田空港でお出迎えをし、秋田市内へ。昼食には早速秋田名物稲庭うどん。そしてセリオンタワーと日帰り温泉で時間をつぶし、さて夕食。なに? きりたんぽ鍋? まあ、これも秋田名物ではあるけれど・・・。

 このくそ暑いのに鍋料理でもあるまいに・・・とは思えども、おばはんパワーに押し切られてしまった。郷土料理の芝良久。何分4人とも高齢ゆえ、そんなにはたくさん食べられない・・・ときりたんぽ鍋が入ったコース料理(5250円)ときりたんぽ鍋(2100円)を二人前ずつ予約しておいた。

 これが大正解だったようだ。量もちょうどで大変おいしくいただき全員大満足。秋田美人の女将さん、ご主人共々大変親切で、6時15分から交通規制がかかると言い、その時間にも気を使っていただいた。なおも、

 「ここへ駐車しておけばいいよ。」

 とまでおっしゃっていただいたが、何分足の悪い我が家のばあさんと80歳の年寄りのこと。少しでも会場に近いほうが・・・と予約してあった福祉会館の障害者用駐車場まで移動する。


 広い道路の中央分離帯の両側に設置してある観覧席まで歩くこと約10分。いよいよ竿灯祭りの始まりである。

 やがて飾り付けられた車の上の太鼓やお囃子と共に竿燈と演者が入場。800mの道路の両側を埋め尽くしてしまった。

 何分まだ梅雨が明けていない東北のこと、昨日まではどんよりとした曇り空。道中の高速道路ではどしゃ降りの雨にも出会っていたから心配していたが、曇り時々雨との天気予報が見事にはずれ、爽やかな青空が広がっている。悪天候で中止になってもチケットの払い戻しはしないそうな。

 チケットを送ってきた際の挨拶文に、

 「観覧席どがさ、じぇんこかがっているがら、雨降ってやらねっても、じぇんこ返さいねども、ごめんしてけれな。」

 と書いてあった。

 その竿灯がいっせいに立ち上がると、それは見事なものである。どっこいしょ、どっこいしょ・・・の掛け声に乗せられるように妙技が始まった。テレビで見ていたよりは迫力があり、その臨場感に酔いしれること1時間30分。三度場所を移動してくれるからいろいろな団体や名人の技を見ることができてとても楽しい。

 竿燈にもその大きさがいろいろあり、小さなものから大きなものまで、演者も可愛い小学生から中学生、そして大人まで、またその技も下手な人から上手な人までと多種多様で、とても興味深い。

 各人その実力により継ぎ手を増やして高くしてゆく。中には5本も繋いでいる人もいて、あまりの重さに竹竿が弓のようにしなっている。それを頭、肩、腰で操り、なおかつ扇子や傘の小道具を使って楽しませてくれる名人もおれば、あまりにも高すぎて倒す者もいてスリル満点。明日からは昼竿燈で競技会も開催されるそうだ。

 竿燈祭りの醍醐味を大いに楽しみ、9時30分の規制解除を待って高速道路を利用し、ホテルルートイン大曲駅前には10時30分に到着した。

 明日は男鹿半島まで足を伸ばし、夕刻露天風呂水沢温泉へチェックイン、そして明後日は田沢湖を案内し、帰途につく娘さんを空港までお見送りする予定。あとはのんびりと温泉三昧・・・かな?


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