旅 日 記


旭川&釧路 ロングステイ


旭岳 日本一早い紅葉 2009年9月14日(月)


 早朝4時30分、覚悟して外に出てみたがそんなに寒くない。しかし車には見事な夜露、空には明るい三日月、そしてキラキラ輝く星。予報通り、今日は良い天気になりそうだ。

 まだ暗闇の中を走り出す。やがて大雪連峰の上空が朝焼けに輝き始め、間も無くまぶしい朝日が顔を現した。

 今日は月曜日。だが紅葉真っ盛りの旭岳である。混み合うことは必至だろうと始発(6時)のロープウェイに乗るべく出発した。ところが少し手前の無料の駐車場にもまだ余裕がありそうだ。しかし何分足の悪いばあさんのこと。駐車料金500円を払って乗り場前の駐車場に停めるが、停まっている車はまだ2台じゃん。

 これなら何も慌てることはない。ゆっくりと準備をして6時15分発のロープウェイで登る。到着した姿見駅でも風はほとんどなく、寒さはあまり感じない。澄みわたった青空と真っ赤なナナカマドが迎えてくれた。旭岳登山のグループが準備運動をしている。

 ハイマツの緑の上には秋色に姿を変えた大きな当麻岳、そして雪だろうか、頂に白いものも見られる旭岳からは噴煙も見られる。これは美しい。そしてわずかばかり見える紅葉をのんびり眺めているばあさんを残して歩き始める。

 まずは第一展望台。当麻岳がより近くに見えてきた。早朝ゆえ、か弱いお日様の光しか届かず、その上旭岳はその太陽を背に受けて黒く見え、中腹から立ち上る噴煙の白さだけが際立ち、まだまだお目覚め前のご様子。朝日を浴びている当麻岳とは対照的である。目の前には夜露に濡れたチングルマの綿毛と草紅葉。

 2004年の北海道旅行の際、この旭岳はロープウェイの事故のため訪れることが出来なかった。その時にはばあさんの足も元気だったし、何事もなければ可憐に咲くチングルマの群生を見せてやることができたのだろう。改めて悔しい思いが蘇る。

 そんな風景を楽しみながら小さな池のほとりをのんびりと歩く。少しアップダウンもあるが、そんなに険しい登山道でもない。実は少し迷ったのだが、登山靴を車に残してスニーカーを履いてきた。ここにきて岩場を歩くときにちょっぴり後悔させられた。

 やがて姿見の池。ようやく朝日の恩恵を受けだした旭岳と噴煙が水面に映りこんでいる。

 見下ろせば見事な草紅葉、そしてその先には道中通ってきた大きな忠別湖・・・。

 急な階段道を慎重に下り、その草紅葉の世界を夢見心地で歩く。振り返れば噴煙をたなびかせる大きな旭岳。アイヌの人達はこの大雪山をカムイミンタラ、神の遊ぶ庭と言ったそうだが、これは納得。

 1時間あまり待たせたばあさんだが、

 「早かったやん。いつまで見てても飽きへんよ。」

 と言ってはくれたが・・・。ならばと、

 「階段を少しだけ登ってみるか?」

 ほんの30段ほど登り、100m足らず歩けば全く別世界が広がっているのだ。どうしても見せてやりたい。そこで手を引き、ゆっくり、ゆっくり、一段一段登ってゆく。

 「あれが噴煙を上げてる旭岳、これがチングルマの綿毛と草紅葉や。」

 「わ〜、きれいやな〜・・・。」

 持参の椅子に腰をかけ、満足そうにいつまでも眺めているばあさん。無理をしてでもここまで連れてきて良かった〜・・・。

 ロープウェイの乗り場からは美しい裾合平が見えている。紅葉には少し早いのだろう。

 「八甲田の下毛無岱のようやな〜。」

 とばあさんが言う通り、小さな地塘と散りばめられたような紅葉がえもいわれぬ雰囲気をかもし出している。

 「去年来る予定やったやろ。病気さえなかったらな〜。歩いて下りられたんやろけどな〜。」

 「これだけ見られたら十分やん。」

 「・・・、・・・。」

ワイド写真

 真っ赤なナナカマドの実に見送られ、ロープウェーに乗り込んだ。

旅のアルバム 紅葉の旭岳

 時間はまだ9時30分。美瑛にでも行くか? 美瑛はもう少し後に訪れる予定だったが、ばあさんには早く食べたいものがあるそうな。それはサンタのひげ。半切りのメロンの上にソフトクリームがのって1000円だそうな。そのためにわざわざ富良野まで?

 その帳尻合わせ? 昼食はかんのファームでジャガバターととうもろこしだけ? 色とりどりのサルビアがおかず? まあいいっか。

 美瑛の道もあちらこちらへ。一度走っているところだが、そこは間も無く秋本番のこの季節、前回とは少し雰囲気が違うかな?

 なに? ジェットコースターの道? 前回の旅で道東の道をあれだけ走っていれば・・・まあ、こんなものかな?

 3時過ぎ旭川帰着。


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