旅 日 記
旭川&釧路 ロングステイ
洞爺湖から函館へ 2009年10月15日(木)
夜半に降っていた雨もあがったようだ。早速ばあさんは朝風呂へ、大浴場は男女を入れ替えてあり、
「これでぎょうさんある湯船に全部浸かってきた。」
ようやる・・・。まあ、久しぶり、いや北海道2度目の温泉ですから〜・・・。
窓からは熊牧場へのロープウェイが見えている。その他この登別にもいろいろ見どころも多いのだろうが、それよりどうしても今日中に函館に着く必要がある。何分明日は天気が崩れるとの予報だし、ばあさんのたってのご要望、函館山の夜景を逃すことはできず、そのチャンスは今日しかない。そこで朝食後すぐに飛び出し、まずは洞爺湖へ向った。
だが待てよ、国道へ出て高速道路を利用するのもオロフレ峠を通るのもあまり変わらない? そんな気がして通ったオロフレ峠。これがなんと素晴らしい紅葉ではないか。全く知らなかったのは事実。やはり紅葉大好き人間には、もみじの臭いがする?
ところがオロフレトンネルを過ぎると深い霧で何も見えない。どんな道を走っているの? ソロリソロリ・・・。
しばらく下ってゆくとやがて霧も晴れ、紅葉もがらっと雰囲気が変わる。ほどなくはるか眼下に洞爺湖が見えてきた。と言うことは結構な標高の山道を走っていたと言うこと?
北海道の道をここまでいろいろ走ってきたが、昨日の道道86号線や先月滝上町から丸瀬布まで走った道道306号線、そしてこの道道2号線のように国道以外の峠越えでも2車線の立派な走りやすい道が多く、いわゆる山道・・・と言う感覚がない。奈良の県道などはとんでもない道もある。ここ北海道での本当の山道は地道と言うことか?
10時15分、昭和新山に到着。赤茶けた岩肌を大空に突き出し、なんだか威嚇している? 小さな噴煙が活火山であることを知らしめているようだ。
早速ロープウェイで登ることにした。
「今日は爆発しない?」
「たぶん大丈夫でしょう。」
と切符売り場のお嬢さん。たぶん・・・?
山頂駅から火口原展望台まで徒歩7分とあるが、毎度毎度ばあさんを待たせるのも忍びない。その上、大方の想像もつくし・・・。目の前の小さな噴煙が上がっている溶岩の山で十分その迫力は感じているし・・・。そこで建物の横の展望台へ。
展望台からは大きな洞爺湖と、その隣に昭和新山、登ってきたロープウェイ沿いの紅葉が見渡せる。しかし、さすがに冷たい風。寒そうにしているばあさんを見て、早々に引き上げることにした。
ロープウェイを降りた途端、なに? ソフトクリーム? また〜? そして世界のガラス館でもいろいろとお買い物。好きだね〜。
洞爺湖の紅葉は少し早いのだろうか? 雲が多く、なんだかぼんやりとしている。山の上にはウィンザーホテルが聳え立ち、羊蹄山は頂上付近が雲に覆われている。ちょうど遊覧船が出たところでもあり、あまりのんびりしている訳にもいかず、一路函館を目指すことにした。
虻田洞爺湖インターチェンジから開通したばかりの落部インターチェンジまで高速道路を利用し、国道5号線へ。左には大きな噴火湾が広がり、駒ケ岳がだんだん大きく見えてきた。さすがに北海道、函館までは結構遠い。
時間は2時になろうとしている。ばあさんがどうしてもイカ飯を食べたいと言う。イカ飯など今までにも何度か食べているだろ? いや、本家本元、JR森駅のものを食べたいそうな。そこで空腹をここまで我慢し、ようやくその目的を達成したそのお味は?
「やっぱりおいしいで〜。」
う〜ん・・・そう言われればそうかな?
3時過ぎ大沼に到着。大沼公園の駐車場に車を入れたが、駐車していたのはたったの20分。高い駐車料金? 駐車違反の罰金のことを考えると安い?
目の前には柔らかな日差しに輝く駒ケ岳。ここでも遊覧船が行き交っているが、今日の我々には時間がない。あと1時間ほどで夕暮れにもなるだろうし、泊まるホテルも決まっていない。
函館駅には4時40分に到着した。さて、ホテルはどこにする? どこでもいいっか・・・とすぐそこに見えているルートインにチェックイン。ツイン12500円、駐車料金500円だそうな。ようやく函館までたどり着き、ホッ!
さて、まずは夕食に出かけようか。少し湯の川方面へ走り、回転寿司函太郎で近海で取れた魚のお寿司をおいしくいただき、〆て4490円。
ホテルの駐車場へ車を入れて、さてどうする? 10時まで函館山への一般車は通行規制で登れない。それもちょうど今日までで明日からは解禁となる。それは調べてわかっていたのだが、予定が早まったのだから仕方がない。
何分足が悪いばあさんのこと、できるだけ負担をかけないようにしたい。車で行ってロープウェイ? いや、駐車場から歩くことを考えればバスとロープウエイ? そこで駐車場のおじさんに相談。
「ロープウエイよりはタクシーの方が乗り降りも少なくて済むし、より上まで行けるし、料金も二人分の運賃を考えるとそんなに変わらないと思いますよ。」
そこでタクシーで登ることにした。親切な運転手さんで、わずかな階段を展望台まで手を差し伸べて案内してくれ、ゆっくりと美しい夜景を楽しむことができた。
料金は往復5000円で少しお釣りがあったが、
「結構ですよ。でもコーヒー代にもならへんね〜。」
と、さすがばあさん、太っ腹〜・・・ん?
これで欲張りばあさんも思い残すことはないだろう。
「明日は何時の特急に乗る? それによって乗るフェリーを決めるさかい。」
「青森から長時間走るんしんどいやろ。台風もきてへんことやし、フェリーでも大丈夫やろから、小樽から帰ろ。」
それならば体が楽なのも確かだし、出航が夜の11時30分で明日一日、ゆっくり観光もできるし・・・でも大丈夫?
「ん、大丈夫や。酔い止め、しっかり飲んどくは。」
そこでお申し出をありがたく受けることにした。ネット検索では車も一等室も空きがあるようだ。
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