旅 日 記


旭川&釧路 ロングステイ


大雪高原沼巡り 2009年9月23日(水曜祝日)


 さて、いよいよ大雪高原の沼巡りである。当初は明日、24日の平日に行く予定でいたが、どうも天気が悪そうだ。そこで急きょ出かけることにした。しかし好天の連休最終日。大丈夫かな〜。

 6時30分発、一番のバスに乗るべく5時前に出発し、大雪湖の駐車場には6時少し前に到着。ところが乗り場にはすでに長蛇の列じゃん。そこで6時5分に出発を早めてくれたが、結局25分ほどの道中、立ちんぼになってしまった。


 到着した大雪高原温泉では先日よりはるかに紅葉が進んでいる。真っ青な空、爽やかな空気、すこぶる気持ちの良い朝である。寒さはほとんど感じない。

 トイレを済ませ登山届けを書き、ヒグマ情報センターの中へ。ここでレクチャーを受けなければ入山させてもらえない。ヒグマ出没の情報を詳しく説明された後、ビデオを見せられる。これはとんでもないところへ来たらしい。数日前、熊の目撃情報があったそうな。そのため今日は一周することはできず、高原沼で折り返すことになる。

 その上歩き始めてとんでもない思い違いをしていたことに気付かされる。高原の沼巡りと言うから、平坦な道のハイキングコースとは言わないが、そんなに険しいところでもないだろう・・・と高をくくっていた。ところがアップダウンの激しい登山道ではないか。

 歩くこと30分、ようやく分岐点に差し掛かる。話の通り右への道はロープが張られ、閉鎖されていた。一周すればここに戻ってくるのだろう。

 左に道をとってようやく一番目の沼に到着。土俵沼である。ここまで結構美しい紅葉を楽しんで歩いてきたが、目の前に現れた沼と紅葉の光景に感動すら覚える。

 しばらくは次々と沼が現れる。バショウ沼、滝見沼・・・なに? 滝見沼? 滝はどこ? 見当たらないじゃん。

 そして緑沼が現れた。鏡のような水面、その美しさに魅了され、しばし茫然と立ち尽くす。

 緑沼を過ぎると山の稜線がその姿をくっきり・・・でも結構辛い登りが続く。小川のせせらぎやリンドウに背中を押されて・・・フゥ・・・。。

 湯ノ沼、そして鴨沼。

 ようやくエゾ沼、なんと美しい・・・。

 式部沼が見えてきた。

 そして大学沼・・・。いよいよクライマックスを迎えようとしていた。

 ここはどこ? これも日本の風景なの? そんな感じさえさせてくれる景観が目の前にある。この季節、この天気、この時間・・・。この場に居合わせた喜びを感じる。だが、周りにたくさんの人はいるが私はたった一人。こんな時には横にばあさんがいてくれたら・・・。

ワイド写真

 最後のひとふん張り、登りきったところに高原沼が現れた。もうこれは反則だろ? こんな風景を見せ付けられると、あとはどこの紅葉を見に行けばよいの? いや、これ以上のものは日本では見られない・・・かも・・・。

 20分はたっただろうか? ゆっくりとその風景を目に焼きつけ、ようやく空腹であることに気がついた。そうだ、まだ10時だが、ここで昼食にしよう。ばあさんが早起きしてにぎってくれたおにぎりを高原沼と見事に紅葉した山々を眺めながらいただく。これはおいしくない訳ないだろ!

 旅のアルバム 大雪高原沼巡り


 あまりにものんびりしすぎたようだ。いや、もっとこの場所にとどまりたい。そんな誘惑を断ち切り、10時30分、ようやく下り始めた。そこで異変に気付くこととなる。

 なに? 左足のふくらはぎがこむら返り? だがまだ初期段階で少し休めば良くなり、ホッと胸をなでおろす。まあ、ゆっくり歩けば大丈夫だろう。

 皆さんに道を譲りながらゆっくりゆっくり。何とかたどり着けた。時間は12時25分。満員の12時30分発のバスに乗ることは出来たが、もはや立って乗る気力もない。ここは13時発のバスを待つことにしよう。


 3時前、何とか無事に帰り着き、風呂に入って揉み解す。これなら湿布もいらないだろう。しかし、やはり歳かな〜。それとももっと楽だと思っていたから、その反動? ヤレヤレ・・・。


Next  Back  Home