旅 日 記


釧路ロングステイ


ファーム富田 2011年7月20日(水)


 早朝5時前、小樽港でフェリーを下船、3度目の北海道に上陸し、そのまま高速道路へ。札幌を過ぎると間も無く道路際に白樺の林が現れた。北海道へ来たんだ〜・・・と実感。滝川インターチェンジで高速道路を離れ、国道38号線で富良野を目指す。

 8時過ぎに到着したファーム富田では青空が広がっていた。だが風が強く、とても寒い。

 さて、どうする? そこで売店のお方に相談したところ、駐車場やらいろいろアドバイスをいただき、またご配慮もいただいた。車椅子を押して登るには大変でしょう・・・と言われたが、多少のことは覚悟の上である。

 実は7月の始め、車椅子を購入していた。今までは設置してあるものをお借りしていたが、無いところも多く、これからはより必要にもなってくるだろうし、持っていればばあさんの行動範囲も少しは広がるかもしれない。

 早朝のこと、まだそれほど人も多くなく、急坂に少し苦労はしたが、なんとかばあさんにもお花畑を見せてやることが出来た。前回とは花の種類など、少しばかり変っていたかな? しかし相変わらずの見事な景観には見入ってしまう。

 そんな時期なのだろう。ラベンダーの刈り取りが行われていた。良い香りが漂い、爽やかな空気とも相まってとても気持ちが良い。

 晴れてくれて良かった〜。天気予報ではあまり良くなかったものだから・・・。

 ばあさんがこのままこのファーム富田をあとにする訳が無い。ジャガバター、コロッケ、シュークリームにプリン、そしてイチゴジュース。幸せいっぱいで大満足のご様子である。

 なんだって? ソフトクリームが抜けている? その通りなのだ。ファーム富田を後にして向かった先は・・・。そう、サンタのひげ。2年前の秋にも訪れたところ。半切りの甘いメロンの上にソフトクリームがのっている。ばあさん、とびっきりの笑顔じゃん。


 ファーム富田では4Km東に2008年6月、日本一のラベンダー畑、ファーム富田ラベンダーイーストがオープンし、トラクターバスを運行しているそうな。ならば行ってみるか?

 ところが、広いラベンダー畑ではあるが、平坦なところで、なにもトラクターに乗らなくても十分見渡せる。もっと丘陵で丘の上から見られるものと思っていたので、少し肩透かし。もっとも普段は入れないラベンダー畑の中を行くことが出来るのだろうけど・・・。

 まあ、話のネタにはなるだろうか? 子供には喜ばれる? だが年寄りには似合わない? その上乗り心地は? そこで300円を節約することにした。


 時間は11時少し前。昼食にしようと向かったところ、遠くに見事な紫の丘が見えてきた。近付くに従いその全容を確認、それは中富良野町営スキー場のゲレンデ、この時期一面見事なラベンダー園に変身している。リフトに乗れば上からも眺められるようだが、何分怖がりなばあさんのこと、見上げただけで納得? これだけあっちこっちでラベンダーを見たらもう満足?

 昼食はカンパーナ六花亭の敷地内にある白樺でジンギスカン。どちらも帯広に本店があるそうな。柔らかくておいしいお肉で北海道最初の食事を楽しみ、あとは六花亭で食後のデザートとお買い物も済ませ、さて、今日の宿へ向かうとしよう。

 このまま釧路まで走ると6時ごろになってしまう。さすがにばあさんも少しお疲れのご様子。富良野でも良いが、できれば釧路に近い方が明日楽だろうし・・・。

 そこで3時過ぎ、帯広駅前のビジネスホテルにチェックインしてゆっくりと体を休めることにした。明日は9時に出発しても釧路までは2時間半ほどの距離だし、お昼には到着できるだろう。

 ばあさん、早速ベッドで横なっている。顔色もあまりよくない。大丈夫かな〜・・・。


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