旅 日 記


弘前城の桜 最後のみちのく?


弘前城の桜 2012年5月1日(火)


 さて今回のメーンイベント、いよいよ弘前城へ向うことにした。連休の谷間とは言え混み合うことは目に見えている。そこで5時に飛び出した。

 高速道路では少し濃い目の桜並木が続いていた。ところがばあさん、隣で熟睡中。起こしてやるのも可哀そう? 帰りもあることだし、まあいいっか。

 弘前大鰐インターチェンジから弘前城へ。2007年に18日間滞在した街でもあり、近道をしようと向かったところ、それが裏目に出たようで道を間違え、到着が8時前になってしまった。生兵法は大怪我の元? いや、それだけ弘前の道はわかり辛いと言うことだろう。

 周辺にはこの時期臨時駐車場が何か所か設けられているが、今回は有料の市民体育館の臨時駐車場にした。西濠の桜のトンネルに近いし、そこから城内へも行けるだろう。

 車椅子を押してその西濠へ向った。これはすごい。見事な桜のトンネルにまずは先制パンチを食らったようで早くもノックダウン? 濠の両側に満開の桜、水面にその桜並木が写り、その濠には早くもボートに乗った人も・・・。あれは? オシドリじゃん。お出迎え? なんだかうれしいね〜。

 早くもかなりの人が桜を愛でながら歩いている。桜越しに見えるのは雪を被ったおいわきやま。真っ赤な春陽橋もアクセントになり、これはもうたまらない。

 さあ、城内へ向かおう。目の前の池でもオシドリが優雅に泳いでいた。ところがすぐ近くにある東口の入場口へは階段があり、車椅子では登れないそうな。

 仕方がないと引き返すことにして南口を目指すことにしたのだが、これが大正解。もう一度桜のトンネルも楽しめたし、内濠では水面に写った満開の桜の中を元気良く泳ぐカモの家族にも出会えたし・・・。

 のんびりと車椅子散歩ができたばあさん、ご機嫌である。ところが東門までの坂道が・・・一汗二汗・・・ふぅ〜・・・。

 なに? 根上がりイチョウ? 根のあたりが盛り上がっている。ここ弘前城はイチョウも有名だそうな。前回は樹齢120年と言う日本最古のソメイヨシノも見たっけ。雪深いところなのに、その生命力には頭が下がる。

 南口付近はすごい人である。真っ赤な下乗橋では通勤列車並みの混雑振り。天主をバックに写真を撮る順番待ちが出来ている。その混雑をすり抜けても今度は入場券を買うのに並ばなければならない。

 ようやく城内へ。ところがまたまた天主へ上る長い行列が出来ていた。見事な枝垂桜にうっとり・・・2007年の秋に来た時、緑いっぱいの大きな桜の木を見て想像はしていたが、その予想をはるかにこえる咲きっぷりにびっくり仰天。あそこのベンチでおにぎりを食べたっけ・・・。

 雪を被ったおいわきやまが美しい。この場所から写真も撮っていたが、桜が咲くとこうなるんだ・・・。これはたまらない。たくさんの人だが城内は結構広く、のんびりゆっくりとお散歩。最高の気分である。

 芝生に座り込み、しばし眺める。右から左、全て桜、さくら、サクラ・・・。それもほとんど枝垂桜である。この弘前城、人気の理由が良くわかった。それも当然のことだろう。やはり日本一の桜と言っても過言では無い。遠くからでも訪れる価値、大いにある。これはすごい。

 芝生の上では早くも花見の宴が始まっていた。まだ10時過ぎじゃん。お酒やカラオケには早くない?

 我々も朝が早かったし・・・お腹もすいてきたし・・・お弁当を買ってくるんだったか・・・これは大失敗! ならば昼食にしよう・・・後ろ髪を引かれつつ弘前城を後にする。

ワイド写真

 その帰り際、朝、オシドリがいた池には早くも桜の花びらが浮かんでいた。ほんの3時間前には全く無かったのに・・・。花の命は短い? なんだか哀れを感じる。


 さあ昼食だ〜・・・と勢い込んで11時半開店のレストランに行ってみたところ・・・なに? 予約でいっぱい? それは無いだろ? それなら要予約とネットに書いておいてよ。その上2軒目も断られる始末。3軒目、シェ・タテヤマと言うレストランへ今度は電話をした。なんとか席を確保してくれるそうでホッと胸を撫で下ろす。3軒調べておいて良かった〜。それより弁当持参が大正解だったのだろう。

 食事を済ませ、併設のケーキショップでアップルパイもゲット。時間は1時を過ぎていた。ここ弘前ではもう一箇所、行く予定であった。それは世界一長い桜並木。

 前にも走ったことがある岩木山の麓にある。ところがさすがに標高も高く、咲き始めるのが連休明けになるそうな。まあ、これだけの桜を見た後では咲いていたとしても、もういいかな?


 それよりレストランで断られたのがなんだかもやもやと胸につかえている。鬱憤を晴らしたい? そこでまたまた喫茶万茶ンへ。弘前の桜のこともマスターにいろいろ教えてもらっていたことだし、そのご報告もあるが、それより愚痴を聞いてほしい?

 ところが・・・マスターとママ、そしてマスターのお母さんがやっておられる静かな喫茶店だったのに、若い女性店員さんが3人もいる。それもそのはず、お客さんで満席ではないか。恐るべし、この時期の弘前。改めて実感させられた。

 アイスクリーム添えの焼きりんごとコーヒー、やっぱりおいしかった〜。それよりちょっとだけマスターとママに愚痴を聞いてもらえ気がすんだ? 西宮出身のママは、また是非来てね〜・・・と言ってくれたが・・・さて、どうだろうか?

 しかし何回か買わせていただいていたすぐ近くのケーキ屋さん、パリ亭のシャッターが下りていた。前回訪れたのは4年半前のこと。いろいろあるんだろうね〜。


 国道7号線にある桜並木。これもその秋に走って知っていた。最後に行ってみるか? そこで逆方向の青森方面へ。長い桜並木を堪能してUターン。

 道の駅ひろさきでばあさん、いろいろとお買い物。これで思い残すことなく帰ることができる?

 いよいよ弘前ともお別れである。これが本当に最後? う〜ん・・・。さあ、気を取り直して、水沢温泉を目指すとしますか。・・・、・・・。


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