旅 日 記
関金温泉 湯治と桜
大山 2013年4月5日(金)
今日も快晴である。そこで大山まで行くことにした。まずは蒜山高原へ向かい、大山環状道路から枡水高原を目指す。
鬼女台では雪を被った美しい大山、そして青い空・・・これ、最高!
ところが南の方角は靄がかかり見通しはあまり良くない。幸運にも今日は北の方が天気はよさそうである。やがて鏡ヶ成。ここまで来るとさすがに森の中は一面雪に覆われているが、あちこちでブナの根開きが始まっている。
だが奥大山から鍵掛峠にかけてはところどころで吹き溜まりの雪は見られるものの、その雪もすぐに見られなくなった。今年は雪が少なかったらしい。この大山環状道路、例年ならまだ通行止めかな?
到着した鍵掛峠では美しい大山が迎えてくれた。2009年に訪れた時も晴れてくれたが、その時は6月。4月の冷えた空気がよりくっきりと見せてくれているのだろう。真っ青な空に突き上げる鋭い岩肌、その岩と岩を繋ぐ接着剤のような白い雪・・・これ以上ない素晴らしい眺めではないか。
ここまでほとんど車には出会わなかった。そこまでになるとなんだか心細い? その分、美しい大山の姿を独り占め、いや、ばあさんと二人占めである。なんと幸せなことよ。
やがて三の沢。
下の写真は2006に霧の中通った時のもの。工事が始まったころだったのかな? その砂防ダムも6年かけてようやく完成? だがまだ上の方に工事の車両が小さく見えているから、まだ続いているのかな? それにしても少しのんびりすぎない?
そして二の沢から
一の沢へ。
ほどなく枡水高原に到着。
形が変化してゆく大山の姿を愛でながらののんびりとしたドライブを楽しんだ。だが、どうしてこんなに車が少ないの? これほど美しい大山を見られることも少ないだろうに・・・。
まきばみるくの里まで来てようやく人の姿を発見。ホッ!
ばあさん、本日の日替わり定食に魅力を感じているようだ。ステーキ定食が1050円。しかしまだ10時半である。ちょっと早いがお付き合いしましょうか? だがこれ、お値段以上で大満足であった。そのあとにはソフトクリームにシュークリーム。やはりこれははずせない?
さて、ここ大山でも桜を見に行こう。しかし咲いているのかな? そこでいろいろ聞いてみたが、情報が全く得られない。船上山万本桜公園・・・そんなの聞いたことが無い? それってマジ? ならば行ってみないとわからないじゃん。そこで一息坂峠を目指すことにした。
大山スキー場ではまだ少しばかり残っている雪と冬枯れの芝生の上に鎮座しておられる雄大な大山のお姿。なんと神々しいことよ。
さて、桜だが・・・まずは一息坂峠から少し下ったところの萩原の桜。県道沿いに山桜が咲いているが、これは遅いのか? 早いのか? 咲き方がバラバラ? もう少しボリュームが欲しい? だがこれはこれでいいのかな?
そこから少し引き返し、船上山へ向う。この道は昨年の秋に走ったが途中でUターンをした。あとで調べたところ、その場所から少し先にダム湖があり、船上山万本桜公園があるそうな。だがそれは八重桜でウェザーニュースの開花予想も11日になっていた。
ところが到着して驚いた。見事な桜が満開である。山桜もあり、ボリューム満点のソメイヨシノが誇らしげに咲き乱れ、枝垂れ桜も加わり、これはたまらない。
ダムから流れる水が縞模様になっている。これもまたいい演出ではないか。まだ蕾の八重桜も多く、まもなく咲くことだろう。これはいいところへ来たもんだ。
それにしてもなぜこんなに人が少ないの? 道中は早くも芽吹きだしたブナの新芽が目に優しく、枯れた芝生に白いこぶしの花が咲いている。日本っていいな〜・・・。
帰りはそのまま北へ北へと日本海を目指す。真っ赤な花桃が別れを惜しむように見送ってくれていた。
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