旅 日 記

房総半島

2003年9月9日

 期待していた朝日だが雲が多く海から上がる太陽は見られなかった。だが通常の日の出の時間より15分ほど遅れて一面グレーの雲の間から覗いた少し控えめなオレンジ色の太陽・・・これはこれでまずまずの雰囲気・・・かな?

 もう少し海が見たくて北へ向かうがほとんど見えず、仕方なく蓮沼海浜公園から引き返し南を目指す。九十九里浜はこれだけ長く美しい砂浜が続いているのだから何とか海沿いにドライブコースを作ればもっと人気が出そうに思えるが、いかがなものか? 少しもったいなくもあり、残念に感じるのは私だけだろうか?

 仕方がない・・・と房総半島を一路南下する。

 一宮町の海岸では早くもたくさんのサーファーの姿が見られる。今日は何曜日だったっけ? 若者たちよ、これで良いのか? どうも学生ばかりには見えないが・・・。

 昨日から腕や背中に彫り物をした若者を良く見かける。彫り物などをしている人はその筋の人だと思っている私達が古いのか? どうしても彼らがそんな人たちに思えないが・・・。

 たかが水族館だろ?・・・ならばいいかな?・・・と鴨川シーワールドはパスして一路南房総のフラワーラインを目指す。この時期は花が一番少ない季節でもありどうであろうか?

 ここまで外房黒潮ラインというには少し名前負けの国道を走ってきたが、さすがに房総半島もここまで来ると大きな海を目の前にしての快適なドライブが楽しめ、心も軽い。天気もだんだん良くなり、太陽が強い光を投げかけて波もキラキラと輝き、暑さをしのぐクーラーの風も心地良く、これはこれで最高のドライブ日和ではないか。

 カミさんは盛んに日焼けを心配し日の光を遮るのに苦労をしている。ソテツなど南国ムードも漂い始め、徐々に房総の魅力に取り付かれてきたようだ。

 ローズマリー公園は洒落た感じの美しく整備された公園と教会のような売店がとても良い雰囲気で、かわいい花が咲いている花壇と周りの緑が良く調和も取られ、センスの良さが感じられる。

 白浜フラワーパークは春先に比べれば花は極端に少ないのだろうが、それでも結構咲いている。しかし園内を歩いているととにかく暑い。その見返りは高い椰子の木越しに見えているキラキラと輝く太平洋。こんな海ならいくら見ていても飽きない。

 房総半島もいよいよ南房総に差しかかり、海の美しさに誘われ、とにかく海岸線へ海岸線へ。どんな道であろうが海岸線へ。

 これを群青色と言うのだろうか、本当の青と言うべきだろうか、穏やかで大きな青い海、南国のような明るい太陽、小さな波がその光に踊るようにキラキラと輝き、これ以上無い贅沢で幸せな、そしてとても良い気持ちにさせてくれた。

 今日の宿の休暇村館山も海沿いにあり、ここならのんびり長逗留してみたい気分である。伊勢海老の料理にもおおむね満足。追加で頼んだとびうおのナメロウと鯵のサンガ焼き、少し欲張りすぎたかな?

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