旅 日 記
旭川&釧路 ロングステイ
十勝岳望岳台&札幌 2009年9月27日(日)
北海道旭川での生活も2週間が過ぎた。晴れた日には観光に出かけ、天気が悪ければ部屋でのんびり。これでは晴耕雨読ならぬ晴遊雨眠?
本来私たちは休日に出かけることを避けているが、ここ北海道ではその必要もなさそうだ。人が集中することは無いのかな? やはりそれだけ広く、人口密度が小さいと言うことだろう。道路一つをとってもゆったりとしていてとても広く、渋滞などとは縁がないらしい。
さて、旭川での生活だが・・・。
基本的にレオパレスのマンションは規格が統一され、前回とほとんど変わらない。違っているのは階段である。弘前では各部屋の横に設置されていたから2階へ上がるとき、音を立てないように気を使っていたが、この旭川では1階2階とも部屋の前が廊下になっていて、階段が別に設えてある。また寒さ対策だろうか、建物の入り口にもドアがあり、部屋の扉を開けても風が入らない。今回は足の悪いばあさんのため、当然1階にした。
のんびりとした旭川市の郊外にあり、周りは黄金色の稲穂がたわわに実り、刈り取りを待つばかりの田んぼが広がっている。築1年に満たぬ新しい建物で、入居者もそんなに多くなく、とても静かである。
お買い物は市内まで20分ほど、また10分ほど走れば国道沿いに大きなスーパーや大型店などが立ち並び、車さえあれば何の不自由もない。
住所も条と丁で区画され、比較的わかりやすいので助かっている。たまにはばあさんの好物、おいしいパン屋さんやケーキ屋さんへ行かされるが、あまり迷わない。
ところで旭川のケーキは随分甘いそうな。厳しい寒さを乗り切るにはたくさんの糖分が必要と言うことか? また何度か食べた外食は驚くほどのボリュームである。これも北海道仕様?
また旭川へ来たからには旭川ラーメンだろう・・・とラーメン村も訪れたが、豚骨スープなどに比べてもあっさりしているはずのスープなのに我々二人には・・・? まあ、昔の醤油味の中華そばが好みでは仕方ないかな?
さて、今日も日曜日だが、天気も良さそうだしどこかへ出かけるか? なに? 札幌の町も見てみたい? テレビの情報では十勝岳の紅葉が見ごろとのこと。ならばついでに回るか? そこで7時30分に出発した。
まずは美瑛から白金温泉へ。道中、満開の菜の花畑。ここ北海道ではキガラシと言うそうな。この時期には珍しい?
噴煙たなびかせる十勝岳が現れた。それを見たばあさん、
「あ〜、やっと思い出したわ。」
「大丈夫かいな。しっかりしてや〜。」
白金温泉にはブルーリバーと言う美しい流れがあるそうな。前回は全く知らなかったので改めて訪れたところ・・・なに? 宿泊した白金四季の森ホテルパークヒルズのすぐ裏じゃん。その時に教えてくれても良さそうなのに・・・。今回訪れることが出来たことだし、まあ、いいっか。
白ひげの滝が流れ落ち、コバルトブルーの美しい色をした美瑛川を橋の上から見ることが出来る。なぜこんな色をしているのだろうか? 不思議・・・。
9時少し前に到着した望岳台では駐車場が満車である。いかに北海道とは言えそこは日曜日、仕方のないところだろうか。でも走っている車も人もそんなに多くない。聞けば登山をしている人が多いそうな。ありがたいことに、こんな時には春の東北旅行から付けている身障者マークが威力を発揮してくれる。
前回訪れた時の印象はあまり良くなかったが、さすがにこの時期、美しく紅葉した山々に見事変身。緑の山肌に色付いた木々が、まるではり絵のように散りばめられていた。
ついでだから十勝岳温泉へも行ってみよう。凌雲閣では係員が駐車場の整理をしている。さすが人気の温泉で大盛況・・・ところが聞いてみるとその目的は紅葉見物だそうな。
旅館の横へ回ってみると・・・これは見事ではないか。今が盛りの紅葉・・・そして広がる雄大な景観・・・まるで絵葉書の世界である。
こんな素晴らしい紅葉に出会えることなど全く知らなかった。となるとのんびり湯浴みをしながら眺めてみたいが、ついでに寄っただけで入浴の用意などしていない。今日は時間もないことだし・・・まあ、いいっか。
富良野へ出て一路旭川へ、そして高速道路を利用して札幌へ急ぐ。なに? もう1時? 昼食は羊が丘展望台でジンギスカンの予定だったが、紅葉見物に時間をとられ、遅くなってしまった。 あ〜腹減った〜。仕方がないと砂川サービスエリアで簡単な昼食。
札幌は仕事とスキーで三度ほど訪れたことがあるが、ばあさんは初めてで時計台を見てみたいそうな。
「わざわざ見に行くとこちゃうで〜。」
とは言うものの、まあ、札幌のシンボルでもある。ならばそれもいいかな? そこで大通公園の駐車場へ。ところがさすが大都会の札幌。地下の駐車場からエレベーターの位置と出口がわからず右往左往。ようやくテレビ塔の前に出てホッ。
ついでにテレビ塔にも登ってみた。大阪の通天閣にも登ったことがないのに? なに? 60歳以上は半額? これはラッキー!
真下に大通公園を眺め、ビルが乱立する札幌の町を一望。あれがこれから行く藻岩山か・・・。それにしても大きい町である。人口は190万人だそうな。これは驚きである。ちなみに旭川市は奈良市といっしょで36万人。でもそのほうが何だかゆったり、のんびりしていて住みやすそうじゃん。
時計台までは一筋だが、その一筋が結構ある。何分足の悪いばあさんのこと、大丈夫だったかな? ところでその時計台はどうだった?
「こんな町の中にあるとは思わんかったわ。」
「言うた通りやろ?」
「・・・。」
どうやら納得されたようである。
札幌でもばあさんはガイドブックでいろいろ調べていた。なに? 六花亭のソフトクリームパフェ白玉ぜんざい? 何よそれ・・・。
「ソフトクリームはソフトクリーム、白玉ぜんざいは白玉ぜんざいやろ。いっしょにしてどないすんねん!」
でもこれから行く藻岩山に近いから、まあいいっか・・・。ところが喫茶室は2階で階段を登らなければならない。そこで聞いてみると、厨房の奥の業務用のエレベーターに案内してくれたではないか。
「これ、いろいろ入ってておいしいで〜。たまらんわ。ちょっとたべてみるか?」
いや、コーヒーだけで結構です・・・。なにもかも大満足で気を良くしたばあさん、今度は一階のお店でいろいろとお買い物。お店の雰囲気とこのサービスに魅了された?
さて、藻岩山の夜景見物へ行こう。駐車場からは少し登らなければならないが、その上に身障者用の駐車場が3台分設けられてあった。そこからならは数段の階段ですむ。
展望レストランで夜景を見ながらの夕食。外に向かって席が設えてあり、店内は照明も暗く、テーブルにはキャンドルがともされ、さすがに若いカップルが多い。
990円のオムライスを注文。わ〜、でか! こんなムード満点のお食事など初体験のことでもあり、美しい夜景とも相まって満足顔のばあさん・・・。
忙しい半日足らずの札幌観光を終え、旭川まで高速道路を利用。料金は札幌市内分を含めても1200円。その休日料金を利用するため日曜日を狙っての札幌観光であった。
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