旅 日 記


弘前城の桜 最後のみちのく?


花見山 2012年4月24日(火)


 ここしばらくは好天が続くとの予報である。その上、とても暖かい。これでは桜もたまらず開花? そこで早速花見山へ行くことにした。

 郡山市内には震災の被害はほとんど見られない。たまにひびの入った家やビルもあるにはあるが、神戸はこんなものではなかった。神戸を訪れたのは震災後3年はたっていたが、それでも被害の大きさにおののいたものであった。それより福島県は放射能汚染と、その風評被害の方が大きいのだろう。だがここ郡山はそんな心配も不要のようだ。早く元の姿に戻って欲しいと心から思う。

 それにしても郡山市内の渋滞はどうよ。お世話になっているホテルルートイン郡山は国道49号線と国道4号線が交わるところにあるためか、なにせ交通量が多い。

 ルートインは郡山インターチェンジの近くにホテルルートイン郡山インターもあるが、4日も滞在するのなら街中の方がいいかな? との思いから選んだが、これではどちらが正解だったかわからない。

 国道49号線で郡山インターチェンジへ向う。距離はそんなに無いが、時間は30分以上かかってしまった。最もその途中に桜の名所なのだろう、開成山公園があり、まさに満開の桜が咲いているのも渋滞する原因の一つかな?


 郡山インターチェンジから高速道路で福島まで。2回目だから余裕たっぷりである。前回と同じ駐車場から電話でタクシーを頼み、車椅子も乗せてもらって花見山へ向かった。

 ばあさんは、花見山へは是非もう一度行ってみたい・・・とかねがね言っていたことでもあり、ご機嫌である。前回はそんなに歩けなかったが、今回は車椅子のおかげで広範囲の散策となり、大喜びでもあった。

 今年も見事な花々で埋め尽くされていた。桜も満開のようだ。レンギョウの黄色、ボケの赤、モクレンの白、花桃は少し濃い目のピンク、そして桜にも微妙な色の違いがあり、相変わらずの見事な美しさである。

 今年は土を少し養生させるため、山への散策路が閉鎖されていた。前回は急ぎ足で30分コースを巡ったが、今回はその予定ではなかったから我々には全く関係の無い規制だったようだ。この花見山は花卉業者、個人の所有だから当然と言えば当然のことだろう。

 「満足いただけましたか? もう来ること無いさかい、しっかり目に焼きつけといてや。」

 「そんなんわからんで〜。来年、また来るかも知れんやん。」

 「え〜、本気かいな。」

 ところどころに現在の放射線量と書いて表示してある。勿論問題の無い数値だが、ここまでの気遣い、身にしみて心が痛む。

 さて、時間は10時30分。タクシーを呼んで駐車場まで戻り、コンビニでおにぎりと弁当を買い、信太山公園へ向かった。到着はちょうど12時。満開の桜の下での質素な昼食、だが気分だけは優雅なひと時を過ごせたかな?

 帰り道、二本松の霞ヶ城公園へも回ってみる。市内では浪江町のお方が避難されているらしく、道案内の立て看板があちこちに。一日でも早く帰れますように・・・。ただただ祈ることしかできず、心が締め付けられる思いである。

 霞ヶ城公園でも桜祭りが開催されていた。城址までは少し登らなければならず、当然車椅子では行けない。頼めば車で登ることもできるようだが、地震の影響もあり、城址の中へは入れないそうな。これは無理をすることもないだろう。

 岳温泉はまだまだ冬枯れの様子。桜が咲くのは当分先のことになりそうだ。この岳温泉は前にも通ったが、こんなに標高が高かったっけ? あいまいな記憶には我ながら呆れる。

 4時過ぎ、ホテルへ帰着。


 後記

 帰ってから花見山の写真を前回のものと比べてみると随分雰囲気が違う。だが今回も十分美しく、大満足ではあった。少し時期が遅かったのかな?

 下の写真はほぼ同じところから撮ったものだが、その違いは一目瞭然。左の写真は今回のもので右が前回2009年4月11日に撮ったもの。

 

 桜の開花状況にもよるだろうが、見る時期によってこれほど違うとは・・・一番の原因は花桃かな?


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