旅 日 記

身延山久遠寺&富士五湖

2007年3月26日

 午前8時到着。朝早いのはもちろん深夜割引を利用したため。予報通りの快晴。早くも駐車場にはたくさんの車が停まっていた。現在五重塔を建設中。

 身延山久遠寺はさすが立派な広いお寺である。ばあさん、参道の急な階段を覗き込んでびっくり。上から見ると垂直にさえ見える。287段もあるそうな。

 「この階段を歩いて登ってくるん?」

 まあ、後でじっくりと登らせてあげますから〜・・・。

 境内にはあでやかに咲いている大きな2本の枝垂桜はほぼ満開だろうか。古木のほうは樹齢400年だそうな。優雅である。建物も立派だが、この枝垂桜も見事な姿で咲き誇っていた。来て良かった〜。

 満員の身延山ロープウェイで海抜1153mの山頂へ向かう。所要7分。ばあさん、あまりにも急な斜面に目を白黒、「怖わ〜・・・。」

 蛇行している富士川がはるか下のほうに見えているが、お目当ての富士山は残念ながら雲の中。春と秋にはダイヤモンド富士が見られるそうだ。

 奥之院思親閣、よくこんな高いところに建てたものである。あんな急斜面を昔の人は歩いて、それもたくさんの資材を上げたのだろうか。すごいね〜。約6Km、1時間半ほどで歩いて下りられるそうだが、今日はご遠慮しておきましょう。

 山頂展望台からは雪を被った美しい南アルプスの峰々が眺められる。あれは北岳? さすが日本第二位の山、ひときわ高くそびえている。と言うことは身延山からは日本第一位と第二位の山を見ることが出来るのか・・・。

 下りのロープウェイからは優しい光を浴び、優雅な姿の桜の花が見えている。今度はあの桜を愛でながら歩いて下るとしよう。

 のんびりと歩き始めると道路沿いにたくさんの宿坊があり、各所に見事な枝垂桜の古木が見られる。樹齢は300年くらいだそうで、このあたりを西谷と言うそうな。

 路地のような狭い道の所々に咲く満開の枝垂桜、建物やお墓に寄り添って咲く桜の花、それらがとても調和が取れているように感じられ、一種独特の雰囲気を醸し出している。

 各々が異なる風情を持ち合わせている桜の古木、そして風に吹かれてそよぐ桜の花、風流を感じながら、そして優雅な気分を味わいながら、暖かな日差しを浴びて下ってゆく。

 のんびりと、そしてゆっくりゆっくり、ようやく三門に到着した。

 とても大きな門である。さあ、あの階段を登ろう。ところがばあさん、

 「ちょっと疲れたわ。もうあんな急な階段、よう登らん。」

 その思いは私も同じかな? と言うのもこれは想定内で、実は乗り合いタクシーがあるのを知っていた。そこで観光案内所へ。親切なお姉さんに時間と乗り場などを教えていただき、待つこと10分ほど。でも下のバス停から登ってきたタクシーは満員じゃん。

 こちらも親切な運転手さん。

 「上で降ろしてまた来ますから、少しお待ちください。」

 三門へ続く道は土産物店などが並び、乗用車のすれ違いにも気を使うほどの狭い道、なのに次から次へと登ってくる。これでは期間中の土日に交通が規制されるのも当然のことだろう。朝通ったはずだが、これほど混雑するところとは思わなかった。やはり名所を訪れるのは早朝に限るようだ。

 タクシーを待つことなお10分ほど。ようやく乗せていただきました。運賃一人200円。しかしこれだと待っている間に登れたかな?

 駐車場に戻ったのは11時過ぎ、と言うことは3時間以上身延山にいたことになる。そんなには思わなかったから存分に楽しんだと言うことだろう。その駐車場では満車で長い行列、やはり境内を抜けるのに40分ほど・・・まあ仕方がないか・・・。

 昼食はJR身延駅前の 「ゆたかや」 と言う食堂でほうとうをいただく。1380円。きしめんを太くしたおだんご? かぼちゃや野菜たっぷりの鍋焼きうどん? まあ、一応名物ですから・・・。

 富士五湖を目指して急な登りのヘヤピンカーブが続く国道300号線を走る。到着した本栖湖からは頭に雲をかぶった富士山の姿。その雲がなかなか動いてくれない。

 続いて精進湖、西湖と回ったがが、いつまでも雲がじゃまをしている。この富士五湖は2度目。前回は2月末だから精進湖のあたりには雪が残っていた。そうそう、この精進湖から河口湖へ向かったのに道を間違え、あのオウム真理教で有名になった上九一色村まで走ったっけ。さすがに今回は間違えることもなく、余裕たっぷりである。

 なに? 青木ヶ原樹海? こんなところにあるのか・・・。しかしこんな標識あったっけ? 道を間違えたのが原因? それとも気が動転していて気付かなかった? う〜ん・・・。

 え〜? またケーキ? その時は全く知らなかったのだが、前回ケーキをいただいた西湖畔の 「マ・メゾン」 と言うお店、実はホテルだったそうな。シックで落ち着いた雰囲気の喫茶ルームと、そこでいただいたケーキがお気に入りだったばあさん。だから今夜はそこに泊まる?

 そうか、それで一泊すると言っていたのか。身延駅前で食事をしたあと電話で予約していた。なにも私のことを心配していたのではなかったのか・・・ちょっと勘違いしていたようだ。この時期は春プランで一泊二食8500円。それも魅力だった?

 チェックインを兼ねていただいたおいしいケーキとコーヒーに大満足のばあさん。時間はまだ3時を過ぎたところ。

 「まだ時間がありますから、ちょっと出かけてきます。5時か6時には帰ってきますから。」

 河口湖でも富士のお山の雲は取れず、一路山中湖へ。今回は忍野八海へ寄る時間は無さそうだ。前回行っているから、まあ、いいっか。

 山中湖対岸の高台からはようやくスッキリと雲が取り除かれた富士山の姿。でも今度は逆光じゃん。夕方だから当たり前? 山中湖からの富士山は朝に限る? でも水面がキラキラとお日様に輝き、なかなかの雰囲気である。

 これなら赤富士が見られるかも? と東富士五湖道路を利用して急いで河口湖へ引き返し待つこと30分。でも思ったような赤富士にはならない。そんな簡単に見られる代物ではない? いや少しはピンク色に染まった・・・かな?

(写真タップでパノラマ)

 結局ホテルに戻ったのが6時過ぎ。まずは夕食。洋食のコース料理だったが我々にはちょうど良い量で、これで8500円はお得だろう。静かな夜、それもそのはず、宿泊客は4組だったそうな。

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