旅 日 記


鹿教湯温泉湯治旅


鹿教湯温泉 2012年10月23日(火)


 今年2月のこと。テレビの旅番組で鹿教湯温泉にある一泊3000円の自炊湯治宿を紹介していた。オープンは去年の11月。大江戸温泉物語が破綻したかんぽの宿を買い取り改装したそうな。とうじの宿鹿教湯温泉桜館である。その会社はすでに鹿教湯温泉に藤館を運営しており、そこで湯治宿にしたのだろうか。

 2009年の夏、水沢温泉へ湯治と避暑に出かけた際、次男家族が訪れてくれ、孫たちと楽しく過ごしたのが良い思い出として残っている。だが秋田は遠い、いや遠すぎる。そこで今年の正月、孫たちと夏に海水浴へ行こうと約束していた。

 約束通り夏、若狭への海水浴に次男家族、三男家族揃って一泊二日で出かけ、孫たち4人の元気な姿に笑顔のジジババであった。

 来年は? この鹿教湯温泉・・・名古屋からなら4時間ほどで到着できるし、美ヶ原高原も近いし・・・それも自炊だが一泊3000円なら安く行けないかな?

 ならばどんなところか、一度下見に行ってみるか? それも紅葉のシーズンなら一石二鳥。そうだ。ばあさんがもう一度行きたいと言っていた小布施にも近いじゃん。

 ばあさんも大賛成。紅葉と小布施となれば当然のことかな? そこで今回もお隣のおばあさんをお誘いして6月に10月21日(日曜日)から26日(金曜日)まで6泊の予約をしておいた。ところが出発間際に本家のお葬式があり、2泊をキャンセル。4泊にして出かけることにしたのだが・・・。



 出発は23日の朝6時過ぎ。予報通りの雨、それも道中は大雨である。まあ、その日のうちに鹿教湯に到着すれば良いことだし、ここはのんびりと行きましょうか。

 松本まで高速道路を利用。昼食をとり、スーパーでお買い物をして有料の三才山トンネルから国道254号線で鹿教湯を目指し、2時過ぎにチェックイン。雨はようやくあがっていた。


 出発前にいろいろ聞いたところ、部屋数は27もあるのに自炊施設は一箇所だけだと言う。いくら一応の施設を整えてあるとは言え、それでは自炊なんか無理な話。夕食時など、混雑すること必至?

 まあ4泊になったことだし、ここは自炊を諦めてお惣菜を買って行くとか、簡単なものにするか? 外食も良いだろうし・・・。

 ところが到着して聞いたところ3000円の湯治宿のシステムは先日の10月20日で終了し、その後は一泊二食、二人部屋なら一人9700円 (4人一部屋なら6700) に変更になり、食事は近くにある系列店の藤館でのバイキングだそうな。送迎バスで送り迎えと言うが、それってなんだか面倒では?

 だが我々は6月の予約だったし、一人3000円の食事無しでそのまま利用できる? それは当然のことだろうが・・・しかし、それなら下見の意味が無い? う〜ん・・・。まあ、ここまで来たのだし・・・今更文句を言っても始まらないだろうし・・・。


 4人ほど食事ができる椅子とテーブルがある炊事場は予想通りホンに小さな施設。炊飯器と電子レンジが一つに電磁調理器が二つ。他、一応のものは揃っているようだが、これでは一日何組のお方が調理できる? 部屋にある冷蔵庫も普通の旅館の飲み物用の小さなもので、当然ながら冷凍庫もついていない。

 なにか中途半端? だからシステム変更? 苦情も多かった? テレビなんだから、もっと正確な情報を伝えて欲しいものである。誰が考えてもこれでは自炊湯治宿とは言えないだろ? それを大々的に放送するか?

 湯治宿のシステムが終了していたのもあるのかな? 自炊している人は少なかった? いや、ほとんどいなかったようだ。しかし食事なしの人も結構見かけたが、我々のように簡単な食事で済まされていたようである。一泊二食の人は浴衣が用意されているから見分けがつく。湯治客はリピーターも多いことだし、皆さん、経験済みで良くお分かりだった?

 温泉も温度が低く、温もるには長湯が必要になる。肌にまとわりつくような柔らかなお湯なのに、ちょっと残念な気がした。これで素泊まり3000円なら文句は無いが、一泊二食、9700円なら値打ちは無い。買って来たパックのご飯とお惣菜を電子レンジで暖めて夕食をとり、早々に就寝。この鹿教湯温泉は標高700mらしいが、二重窓のおかげか暖房も不要で寒くは無く、静かな夜が救いだったかな?


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