2005年(平成17年) 闘病
ここ10年ほど体調が悪く、時々胸の周りがモヤモヤモヤモヤ・・・CT、胃カメラなど何度も検査をしたが原因がわからなかった。挙句には2005年2月から2006年9月までの1年半に5回も入退院を繰り返す始末、そして2度目の入院で判明した病名がレンメル症候群(傍乳頭部憩室症)。十二指腸の乳頭部分に憩室と言う袋状の突起物ができ、その中に食べたものが入り込み、それが胆管や膵管を圧迫したり、また炎症を起こせば問題になる。胆管が圧迫されれば肝臓に影響が現れ、膵管を圧迫すれば膵炎となる。高熱が出て下痢の症状が続くが2〜3日絶食すれば症状は治まる。
憩室を除去するには場所が悪く、手術はできないそうな。ただ命にかかわる病気ではなく、発作さえ治まれば普段通りの生活戻れるのが救い・・・かな? だがその発作はかなり激しく、特に膵炎になるとその痛みは尋常でない。いつどこで発症するかもしれず、その不安は頂点に達していた。この先、どうなるのだろうか。いかに命にかかわる病気でないとはいえ、明日のことなどわからない。のんびり養生・・・などと悠長なことを言っている場合ではない。
こうなれば行けるときに出かけなければ・・・そこで近場が中心だったが日帰り圏内なら少々無理をしてでも出かけることにした。ほぼ毎週・・・ばあさんが仕事のときは一人でも・・・。生きがいになっていたホームページ作りも気を紛らわせてくれたようだ。ならば載せる写真も欲しいし・・・。
遠出をしたのは4月に富山の桜を求めて、7月には高山から牧歌の里へ、10月に御嶽山、そして11月には白川郷から高山へ、もちろん全て日帰りである。
ただじっとしているのが苦痛に感じ、なんだか落ち着かず、また家に閉じこもっていると余計モヤモヤしてくる、いやそんな気がしていただけかも知れないが、出かけている間はそんなことも忘れていたのは事実である。何かに救いを求めていた・・・これが真実であったのだろう。
Next Back Home
|